2020-01-28

特別レクチャーのご紹介 ~University Hospitals Cleveland Medical Center 津島隆太先生をお迎えして~

皆さま初めまして、研修医2年目の塚越と申します。
今回は、当院の初期研修プログラム卒業生でもあり、現在University Hospitals Cleveland Medical Centerの内科レジデント3年目として活躍されている津島隆太先生による、特別レクチャーの模様をシェアさせていただきます。

津島先生は、当院で初期研修を修了されてから内科後期研修の傍らでアメリカのレジデンシーに向けて準備を進め、卒後4年目で見事にマッチされ、来年からは200倍の競争を勝ち抜いて、同施設での循環器内科フェローに進まれる予定でいらっしゃいます。先生がアメリカでのレジンデンシーを志望された動機や、臨床留学に向けた制度の理解や具体的な準備について、ユーモアを交えながら教えていただきました。20年以上にわたり幅広い視野を持った研修医を輩出している当院では、これまでの研修修了生との連携や長年蓄積されたキャリアパスのノウハウがあると再認識しました。また、レクチャーの中で最も印象的だったことは、先生が初期研修を終えてから、循環器内科での多忙な後期研修の合間を縫って1年間でECFMGを取得されたということでした。やはりどんな成功の影にも、必ず努力があります。その苦労を一切強調することのない謙虚さも含めて、多くを学ばせていただきました。

しかし、そんな中でも光があります。IMG(外国医学部出身者)は米国内のエクスターンでさえ、コネクションがない限り難しいご時世に、当院では新しい臨床留学プログラムが発足しているのです。その名も”Salmons Coming Back Program(別名:UHCMC International Scholarship Program)”です。実は津島先生はその一期生として渡米されており、それを足掛かりとしてアメリカで高い評価受け、その先を切り開いていらっしゃるのです。

このプログラムを利用すれば、日本の初期研修マッチングから米国のアカデミックな内科レジデンシープログラム、およびその先の専門教育までをひとつながりで描くことができます。米国臨床留学の一つの道として、極めて魅力的ではないでしょうか。日本にとっても、津島先生のような方が将来的に臨床や教育に携わってくださることは非常に有益だと思います!私も米国での外科レジデンシーに向けて準備しているので、ゆくゆくは他の分野にも広がってくれればより素晴らしいと感じます。

長くなってしまいましたが、最後に記念写真を添えて終わりとさせていただきます。今回の津島隆太先生の講演は、3月21日(土曜)朝9−10時にWeb講演会でもお話いただく予定です。後日、本ブログでもご案内しますので、ご希望の方は是非ご参加ください。そして、もし何か興味がありましたら、気軽に見学に来ていただければと思います。手稲渓仁会病院にはその答えが必ずあるはずです。

添付文章
”Salmons Coming Back Program(別名:UHCMC International Scholarship Program)”について

現在での条件としては以下の通りです。*条件に関しては随時変更があり得ます。
・ECFMG certificate 取得者
・院内選考通過者
・院内選考通過後にCase Western Reserve University(CWRU)内科でエクスターン(4週間)を行い、面接を含め、高評価を受けること。
・その後、マッチングを経てCWRUに正式採用。
・他条件(勤務時間・ローテーション内容等)は他一般レジデントと全く同じ。
・レジデンシー修了後は米国内科専門医を取得でき、フェローシップへの応募以降も同条件。
・専門研修を含む米国での全研修を終了後、手稲渓仁会病院で5年間の勤務義務あり。