2020-07-01

消化器内科の研修、充実していますよ!

こんにちは!
 札幌に来て1年半、今は夏なのに蒸し暑さは全く感じず汗ばむことなく、むしろ寒いくらいの気候の札幌を堪能しております。学生の頃は別の科を目指していたのですが、1ヶ月間ローテーションをし、消化器内科に進もうと方向転換している初期研修医2年目、小関真子です。本日は、消化器内科ローテーションと当院の素敵な内視鏡室を紹介します。

 消化器内科は初期研修では必須のローテーションではありませんが、多くの研修医が選択しています。なぜなら、研修医がとても歓迎され、指導医の先生方も熱心にご指導してくださるからです。当院の消化器内科は A:胆膵チーム、B:消化管チーム、C:肝臓チームの3つのチームに分かれています。研修医がローテーションする際は、どのチームを回りたいかを自分で決めることができ、そのチームの先生方と基本的には一緒に行動します。私はCチームの一員として研修しましたが、当院は道内の急性肝不全の患者さんがほぼ全例転院してくる病院であることもあり、1ヶ月間だけで、自己免疫性肝炎、EBウイルス肝炎、急性B型肝炎、非代償性肝硬変、肝細胞癌など、幅広く様々な疾患の患者さんを診ることができました。また、Cチームにいても、AとBの先生方と関わる機会は多く、EUS-FNAやERCPの介助を教えてもらえたり、腹水穿刺や肝生検をやらせてもらえたりと、満遍なく丁寧に手技の指導を受ける機会がたくさんありました。さらには、指導医の先生方のご厚意で、週に3-4回スライドを使ったレクチャーをしてくださり、消化器疾患について臨床を踏まえた勉強をすることができました。また、研修中に経験した症例を論文にすることを提案してくださったり、学会発表するためのサポートをしてくださったりと、アカデミックな面でも大変手厚いご指導を頂くことができます。

 当院は内視鏡室が5部屋、透視下内視鏡室が2部屋あり、設備も大変充実しています。件数が非常に多く、まず研修医は上部消化管内視鏡検査を始めから丁寧に教わります。

 

指導医とともに検査介助中の様子

 また、空き時間には上部消化管内視鏡検査の模型を使って練習ができます。機械の使い方など、看護師さんや他のコメディカルの方々も優しく教えてくださり、みな気さくに話しかけてもくださるので、相談もしやすく大変恵まれた環境です。

 是非、皆さん消化器内科をローテーションして、消化器疾患の見方を学んでください!