2020-09-15

外科系志望も満足できる環境

みなさん、はじめまして。初期研修医2年目の八木隆太です。本投稿を記載している8月末は、本州ではまだまだ蒸し暑く夜も寝苦しい日々が続いていると思いますが、札幌では、夜は20℃を下回る日々で夏の終わりを肌身で感じています。

 さて、本日のブログの内容はタイトルにもあるとおり、将来外科系に進もうとしている方たちが気になる外科系の教育環境について、ご紹介させていただこうと思います。手稲渓仁会病院はみなさんもご存知のとおり、英語教育や総合内科が有名で、それらを目的に見学に来たりする方が多いと思います。他院の初期研修医がどこまでの外科訓練をしているかがわからないため比較はできませんが、当院でもやろうと思えば多くの外科系手技の経験を積むことができる環境です。

 まず、最初に外科系を目指す人が一番気になる手術です。手稲渓仁会病院外科の年間手術件数は1800件程度であり、当院の外科専門研修プログラムを見ても手術経験数は500例、執刀数は200例以上が見込まれるほど多くの手術が行われています。外科の基本的手技である縫合は、入職して間もないうちに外科医による縫合のレクチャーがあります。短い手術では器械出しを任せられ、手術器具の名前を覚えたり、手術の流れに合わせて器具を出したりすることで、チームとしての一体感を肌で味わうことができます。また、外科以外にも産婦人科や整形外科等、手術件数の多い科での研修が可能です。

 続いては手術室の外での手技です。CVやPICCカテーテルの挿入、胸腔・腹腔穿刺などの手技も実は多くあります。研修医室で黙々とカルテ業務をこなしているだけでは、機会を見逃す可能性が多いですが、当院には面倒見がよく、教育的な指導医が多いです。なので、自分から積極的にアピールすれば、内科系含めローテーションしている科で外科手技があるたびに呼んでもらえるようになります。

 最後になりますが、スキルシミュレーションセンターについてです。手稲駅から電車で13分とちょっと離れたところにありますが、ここでは腹腔鏡下手術のシミュレーションを含め、CVの練習や、各種手術器具の練習もさせていただけます。毎週木曜日の午前中は病院が契約しており自由に使うことができます。木曜日は基本的に外科の手術が少ないため、外科ローテーション中は行かせてもらうことができます。また、ナイトフロートや救急科ローテーション中も、木曜日の午前中が空いていれば使うことができます。

 当院は英語教育と総合内科に注目が集まりがちですが、外科系志望のみなさんも安心して研修できる環境があります。外科系志望のみなさん、是非当院での研修を考えてみてはいかがでしょうか。