2021-07-19

小児科初期研修の紹介

はじめまして。小児科の西迫です。臨床研修部で研修医の指導やEPOC2(卒後臨床研修医用オンライン臨床教育評価システム)関連に携わっています。
今日は当院小児科の初期研修の紹介です。

小児科研修は、1ヶ月の必修枠となっており全員が1年目に回り、研修の主体は小児科の病棟患者診療となります。医師になりたての立場で小さいお子さんの診察や手技を行うことに戸惑うかもしれませんが、チーム(指導医−専攻医−研修医)体制で指導となり基本的には単独での判断や、手技を行うことはほぼありませんので安心して臨んでください。

当院小児科の特色をいくつかご紹介しましょう。

①研修医向けの講義が豊富
昼の時間を使って専攻医を中心に担当する講義(ヌーンレクチャーなど)を行っています。講義の内容としては、小児に関する診断、治療学(初期診察、BLS、輸液など)、小児疾患・症候(気管支喘息、けいれん、)に加えスタッフからのコアレクチャーやBLSのシミュレーションも行っています。また、毎週1回の英語プレゼンテーションと月末の論文抄読会、症例発表の機会もあります。

②小児救急、小児集中治療の症例数が多い
当院小児科は今年こども救命センターを開設しました。病院間搬送チームによりドクターヘリ搬送も含め全道からの重症患者を受け入れており、救急外来での初診からICUにおける集中治療管理、post-ICUケアを行なっています。さらに集中治療学会専門医3名、日本麻酔学会認定医2名、AHA PALSインストラクター3名という市中病院ではほぼ全国でも類を見ないスタッフがそろっています。初期研修医中にICUで直接患者を受け持つことはありませんが、入院時や特に高度デバイス導入時などは、積極的にこちらからも誘ったうえで参加してもらっています。

上記以外に小児外来診察、NICUでの新生児診療、健診、予防接種も希望に応じて研修を行うことができます。開始時のオリエンテーションで目標設定が可能ですので、是非積極的に希望を伝えてください。

札幌は7月が最も過ごしやすく、街も美しい季節です。病院周囲の街中でも美しい風景はたくさんみつけることができますので見学の際はお楽しみに。朝晩はまだ肌寒く上着一枚の準備を忘れずにお越しください!

小児科 西迫(臨床研修部担当)