みなさん、こんにちは。PGY2の松本です。今回は、2021年11月21日にJMECCを受講いたしましたのでご紹介いたします。
JMECCとは、Japanese Medical Emergency Course(日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)のことです。これは、内科医が心肺停止時のみならず緊急処置を要する急病患者に対応できるように、日本救急医学会のICLSと日本内科学会独自の内科救急プログラムを合わせた講習会です。内科専門研修プログラムの基幹施設で実施される救急講習会でもあることから、今回は札幌医科大学よりJMECCディレクターとインストラクターの先生方をお招きして、下記のプログラムで行われました。
ご覧のとおり、朝から夕方まで実技を中心とした講習をみっちりと受けてきました。午前中はBLSの復習からはじまり、救急対応に必要な基本的なスキル(気道確保や心電図診断、除細動器の使用)の確認を行います。
そして、そ,れらのスキルを基本として心筋梗塞や敗血症性ショックなどの複数のシナリオを用い、心停止時や急変時の対応を学んでいきます。
講習会の最後には筆記試験が行われ、一定の点数を上回れば合格となり、合格証書が授与されます。
JMECCのシナリオでは、急病患者に対応する際、リーダー役の人が周囲のスタッフに細かく指示を出し、それに基づいて周りの人たちが行動するというパターンを繰り返します。逆に言うと、的確な指示がなければ周りの人たちは自発的には動いてくれません。すべての指示を出すことの難しさを痛感するとともに、当院での日常診療においては多くの人たちに支えられながら医療を提供しているということを改めて実感し、「チーム医療」の重要性を再認識することができました。
私は来年度から循環器内科医を目指し、当院の内科専門研修プログラムで後期研修を行う予定です。そのため急病患者に対応する機会は多く、まだまだ学ばなければならないことはたくさんあります。その中で今回このような内科救急を学ぶ機会をいただき、大変感謝しております。
ICLSやACLSなど、医学生でも受講可能なプログラムが複数あります。自分自身を振り返ると、研修医になる前に受講していれば(特に救急科ローテーション中に)、もっとスムーズな診療ができたのではないかと多少後悔しております。コロナ禍で規制が厳しくなっておりますが、みなさん機会があれば受講してみてはいかがでしょうか。
PGY2 松本