2022-06

レジナビFair東京への参加報告とご参加のお礼

医学生のみなさま、こんにちは。PGY3の小池と申します。

6月19日、東京ビッグサイトにて開催されたレジナビFair東京に、当院も3年ぶりに参加してきました。全国から多数の医学生の方々に当院のブースを訪れていただきまして、誠にありがとうございました。

ここ札幌手稲では、まだ長袖で過ごす人も多い中、当日の東京は最高気温28.9℃で、梅雨の真っ最中でした。東京出身の私としては、梅雨がない北海道のこの時期の過ごし易さをあらためて実感しました。

今回は、指導医(PGY5)1名、PGY3研修医1名、PGY2研修医3名、事務局1名、計6名のチームで参加しました。当院の研修の特徴、英語教育や留学、働き方など仕事に関することから、出身大学や選抜試験に関すること、北海道での生活に関することなど、さまざまな質問をいただきました。

レジナビ東京チーム

当院は北海道にあり、他県から見学に来ようとすると飛行機を利用しなければならず、旅費も出ないので、見学に行くハードルは高いかもしれません。そのため、こういった会場で多数の医学生が当院のブースを訪れて話を聞いてくださることは、とても嬉しいことです。

その中で、今回何人かの医学生さんから「英語は喋れないと入れないですか?」「皆さん英語ができるのですか?」「USMLEをpassしているかどうかが合否に関わりますか?」といった質問をいただきました。当院は他施設と比べて英語教育は充実していますが、正直なところどれだけ英語を喋れるかや、USMLEをpassしていることがマッチングの順位に関係していることはありません。英語を喋ることを得意としない同期や先輩・後輩はいましたし、英語面接で全然質問がわからなかったけど受かったという人も毎年います。もちろん、Englishモーニングレポートやカンファレンスの場など、英語を使う機会は多いため、忙しい初期研修の中で「英語は興味ない、やりたくない」という人にとっては苦痛になってしまうかもしれません。ただ、現時点で十分に英語を話せなくても、そういった環境で挑戦して行きたいという思いがあるようでしたら、ぜひ当院で提供されている英語教育の場を活用していただけたらと思います。

そして、何より私がこの場でお伝えしたいのは、当院には英語教育だけでない魅力がたくさんあり、現時点の英語力やUSMLEをpassしているかどうかなどで、見学に行くことや受験することを躊躇して欲しくないということです。本ブログや当院ホームページをご覧になって興味を持っていただけた方は、ぜひ見学にお越しいただければ幸いです。百聞は一見にしかずです。

7月3日(日)に開催されるレジナビFair大阪にも参加予定です。ブースはC−15です。指導医(感染症科)、PGY2研修医3名、事務局1名の計5名で、みなさまをお待ちしております。

レジナビFair大阪の詳細、参加申し込みは こちら から

手稲渓仁会病院の医学英語教育

みなさま、こんにちは。研修医2年目(PGY2)の寺山です。
医師2年目となり、自分のできることも増え、診療に益々やりがいが感じられる今日この頃です。

今回は手稲渓仁会病院の医学英語教育についてご紹介します。

もともと当院には、常勤米国人医師によるベットサイドティーチングを10年以上続けてきた実績がありました。コロナ禍においてもZoomなど活用して、オンラインでのEnglish モーニングレポートや、カンファレンスの場で外国人医師による医学英語教育を継続しており、研修医にも海外留学を希望する人や医学英語を向上したい意欲ある人が集まります。

こうした実績に加えて、先日本ブログでも触れられていますが、この度当院は米国テキサス大学医学部(University of Texas Medical Branch at Galveston、通称UTMB)と正式に提携を組むことになりました!

具体的な形としては、今年の8月以降、UTMBから定期的に米国人指導医が来日され、ベッドサイドティーチングやEnglish モーレポが行われます。これまでオンラインでしてきたdiscussionなどが対面で行えるのはありがたいですし、とても楽しみですね!

そして、この提携の第一歩として、UTMBからDr. Miles Farrが来日され、数日間にわたって当院を視察されました。

Dr.FarrによるEnglishモーレポの様子

休日は、会食人数制限の院内ルールを守って、研修医達と4人以下のグループで食事や観光へ!札幌の食や文化を楽しんでもらえました。

医学英語教育が研修生活にここまで浸透している病院は、全国を探しても少ないのではないでしょうか。今後ますますUTMBとの交流は更に盛んになっていくでしょう!

少しでも当院の研修環境に興味が湧いた方は、ぜひ見学に来て下さいね。

当院の外科教育について

みなさま、はじめまして。研修医2年目の諏佐悠多と申します。今回は当院手稲渓仁会病院における外科(腹部外科)教育についてご紹介します。

まず初めに、当院における外科ローテーションについて説明したいと思います。現行のカリキュラムでは腹部外科は必修科となっており、1年次に1か月ローテーションすることになっております。研修内容としては手術・病棟当番がメインになります。手術は外科研修の中心で週に5件前後の手術に入ることになります。手術が割り当てられていない日は病棟当番として主に術後の管理を学びます。2年次で選択科として腹部外科を選択した場合には、指導医の丁寧な指導のもと、腹腔鏡の胆嚢摘出・虫垂切除を経験することができます。

腹腔鏡手術に興味のある研修医には、ラパスタ(LapaSta)というドライボックスの練習機を一人一台貸出可能です。練習動画を指導医も入っているLINEグループに投稿することで、フィードバックを得ることもできます。

毎週木曜日には、回診が終わり次第病院の最寄り駅から数駅はなれた所に位置するシミュレーションセンターに行くことができます。そこでは、初期研修医に必要とされるあらゆる手技の練習が可能となっており、特に結紮、真皮埋没縫合、中心静脈(CV)穿刺の練習をする先生が多いです。

年に3回、外科医による縫合・結紮講習会が開催されます。5/19に第1回がおこなわれ、オープンの結紮・縫合、ラパロの運針・結紮に加え、豚の食道を用いた腸管吻合の練習をしました。

内科・家庭医療を志望して当院に興味を持ってくれる学生の方が多い印象ですが、実は手稲渓仁会病院は外科のハイボリュームセンターでもあります。胆膵領域では国内有数の施設であり、食道手術も盛んにおこなわれています。外科志望の学生の方もぜひ見学にお越しください。

8月、テキサス大学から教育担当米国人指導医の来日が決まりました!

みなさま、こんにちは。臨床研修部事務局です。とても嬉しいニュースをお届けします。

コロナの感染拡大以降、当院は教育担当外国人指導医の来日が叶わない状況が続き、英語での医学教育をオンラインで実施していましたが、ようやく入・出国条件が緩和され、今年5月米国テキサス大学(UTMB)よりDr.Farr(Assistant Professor/Associate Program Director)が来日されました。目的は当院での調印式です。調印式には当法人の田中理事長、成田副理事長、当院古田院長、栗本副院長、プログラム責任者の星医師(総合内科部長)が出席されました。5月2日、当院は正式にUTMBとの協定を結び、相互に指導医・研修医の派遣を行う教育支援が可能となりました。また、今年採用試験を受ける医学生の方の2023年度プログラムからは、P G Y2の選択期間の1ヶ月を利用し、UTMBでの研修が可能となるのです。

調印式

そして……

ついに今回、UTMBの米国人指導医の来日が決定しました!

今後、UTMBよりさまざまな診療分野の指導医が交代でいらっしゃる予定ですが、UTMB側のご配慮により、お一人目の派遣は日本の医療機関で勤務経験のある、日本語が話せる米国人医師とのこと。そのお心遣いにも感謝です。

当院では8月8日(月)からの受け入れに向け、現在入国手続き等の準備中です。

また、Dr.Farr来日時の研修医との様子は近日本Blogで公開予定。どうぞお楽しみに!

6月19日(日)レジナビFair東京に参加します!

医学生のみなさま、こんにちは。レジナビFairは、当院も3年ぶりの出展となります。医学生のみなさまも、ようやく通常開催される合同説明会を楽しみにしていらっしゃることとと思います。

当日は、当院から総合内科医、研修医(PGY3・PGY2)4名、事務局の計6名で医学生のみなさまをお迎えします。当院のブースは入り口から近く、大変わかりやすい場所になっていますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

レジナビFairの詳細・入場予約は こちら から

倶知安厚生病院での地域医療研修

みなさま、こんにちは。研修医2年目(PGY2)の平野と申します。

国の制度では、1ヶ月の地域医療研修が必修となっています。今回は、当院の協力病院である倶知安厚生病院での地域医療研修についてご紹介します。

倶知安厚生病院は、234床の病床を持つ倶知安・ニセコエリアにある唯一の急性期病院です。総合診療科では病棟管理、一般外来、訪問診療、健康診断業務など幅広い研修を行うことができます。病院総合医としての求められる技術だけではなく、家庭医として必要なスキルも研修で学ぶことができます。

倶知安町の隣にあるニセコ町には世界的にも有名なスキーリゾートがあり、多くの海外旅行客や外国籍の住民の方がいらっしゃいます。そのため、研修中に英語を用いて診療を行う機会も多くあります。外来研修中に、英語を用いてワクチン接種の説明を行う機会があり、日頃学んでいる臨床英語を生かすことができました。羊蹄山の麓にある自然豊かな環境の中で、充実した研修を行うことができるのは非常に魅力的です。ぜひ、当院の方にも見学にお越しいただければ幸いです。

倶知安厚生病院から見える羊蹄山

カンファレンスの様子

PGY2 平野

手稲渓仁会病院と米国大学病院のつながり

こんにちは。総合内科の増田と申します。

今回は、現在当院が米国の大学病院とどのような繋がりをもっているのか、どのような臨床渡米支援をしているのかについて、紹介したいと思います。

手稲渓仁会病院は、20年以上前から臨床渡米を目指す先生を支援するユニークな環境が整っています。この20年の合計として20人超の臨床留学者を輩出しています。実際、自分が2018年4月に当院で初期研修を開始してから、多くの先輩・同期・後輩が米国での臨床渡米(内科レジデンシー、家庭医療レジデンシー、救急レジデンシー、小児科レジデンシー、血管外科レジデンシー)を実現させました(2022年4月現在)。

私も近い将来米国臨床渡米を目指している身分ですが、臨床渡米を目指している人が他人に言われがちである「臨床留学なんて意味ない」「日本のトレーニングで十分」といった心無い言葉を当院に入職して以来一切耳にしたことがありません。

また、当院での研修・勤務は「USMLE取得や臨床留学のマッチングはハードルが高いけれども、短期間でも米国の医療を体験してみたい」という想いを持つ先生方にも適しています。

(1)米国留学Externshipへの参加

手稲渓仁会病院では米国の提携病院(後述の3カ所)へのExternshipの機会を提供しています。現時点では初期研修2年目は1週間、初期研修3年目(当院独自のPGY3プログラム)の先生は1ヶ月の院外研修が認められています。

Externshipの目的に関しては、将来渡米を目指す医師がUS clinical experienceを得るためだけでなく、「日米の医療の違いを学んでみたい」「臨床渡米やUSMLEはハードルが高いけれども短期間でも米国で研修してみたい」といった動機でも問題ありません。

(2)米国University Hospitalsとの交流

◆University Hospitals Cleveland Medical Center, Case Western Reserve University (CWRU) School of Medicine

OhioのClevelandにあるCWRUの大学病院でExternshipを施行することが可能です(診療科は要相談)。

また、選考基準や要件(※)を満たせば、提携先のCWRUで3年間Internal Medicine Residencyトとして臨床留学できる「Salmons Coming Back Program(別名:UHCMC International Scholarship Program)」というユニークな留学制度を設けています。University-basedのプログラムであり、日本では経験できない貴重な疾患も経験でき、また、Research 活動に従事する機会もあるプログラムです。当院で以下の要件を満たすと、米国のUniversity hospital のプログラムである University Hospital Cleveland Medical Centerの内科レジデンシーのポジションを得ることができます。

※現時点での要件としては以下のとおりです。

  1. ECFMG Certificate 取得者
  2. 院内選考通過者
  3. 院内選考通過後にCase Western Reserve University(CWRU)内科でエクスターン(4週間)を行い、面接を含め、高評価を受けること(ただし、COVID-19の流行状況によってはVirtual interviewに変更する可能性あり)。
  4. その後、マッチングを経てCWRUに正式採用。
  5. 他条件(勤務時間・ローテーション内容等)は他一般レジデントと全く同じ。
  6. レジデンシー修了後は米国内科専門医を取得でき、フェローシップへの応募以降も同条件。
  7. 専門研修を含む米国での全研修を終了後、手稲渓仁会病院で5年間の勤務義務あり。

*要件に関しては随時変更の可能性があります。

◆University of Texas Medical Branch at Galveston (UTMB)

2022年5月を以て、UTMBと提携が結ばれました。UTMBへの院外研修が可能になっただけでなく、2022年8月よりUTMBからさまざまな診療科(Internal Medicine, Family Medicine, Pediatrics, General  Surgery, OBGYNなど)から医師(Attending, Fellow, Chief Residentなど)が1~数カ月単位で当院をローテーションし、教育活動に従事してくださることになりました。教育回診やカンファレンスでの症例ディスカッションも開催されるほか、国際学会発表の準備、米国Residency/Fellowshipの準備など、さまざまなサポートをしてくださる予定です。

(写真提供:UTMB Vascular Surgery Residency 塚越隼爾先生)

◆University of Hawaii (JS Program)

2022年4月よりハワイ大学外科教授の町淳二先生が創立された一般社団法人JrSr(ジュニアシニア)との提携を開始し、JSプログラムの対象病院となりました。JS Program はUSMEL取得および海外臨床研修やフェローシップを目指す若手医師向けの研修プログラムです。ハワイ大学関連病院への臨床見学を実施しており、JSレジデントとして当院に勤務をするとUniversity of HawaiiへのExternshipに参加することが可能です。現在は、総合内科と提携を結んでいますが、今後、提携診療科が増えていく予定です。

このように、米国大学病院との交流の機会にも恵まれる点は、当院ならではと思います。

もしご興味を持った方は、気軽に見学に来ていただければと思います。

2022年度 第1回 医学生のためのオンラインセミナー開催のご案内

医学生のみなさま、こんにちは。臨床研修部事務局です。

昨年開催し、大変好評をいただきましたオンラインセミナーを今年も開催いたします。今回の第1部では、日本感染症学会感染症専門医である当院菊池医師によるレクチャー、第2部では学年ごとにブレイクアウトルームに分かれていただく、現役研修医とのトークセッションを予定してます。

感染症診療に興味のある方、またマッチングを前にリアルな研修医の声を聞いてみたいという方、ぜひご参加をいただければ幸いです。

2022年度 第1回 医学生のためのオンラインセミナー

◆日 時:2022年7月8日(金)18:30〜20:00 on zoom

◆対 象:医学部5年生、6年生

◆申し込み締切:7月6日(水)

◆定 員:80名(定員となり次第、締め切らせていただきます)

 

お申し込みは こちら から

問い合わせ先:tkh-junior-resi@keijinkai.or.jp