2023-05-01

米国臨床留学マッチング・増田先生インタビューその1

みなさん、こんにちは!
今回は、今年度テキサス大学ガルベストン校(University of Texas Medical Branch)での内科レジデンシープログラム(Internal Medicine Residency)にマッチされた手稲渓仁会病院総合内科 増田先生にお話を伺いました。当ブログの読者には、米国でのレジデンシープログラムでの研修を考えておられる方も多いと思います。マッチまでの道のりについて、とても参考になるお話を聞くことができましたので、今月から4週にわたってお届けします。それではどうぞ!

ーーこんにちは!まずは米国でのレジデンシープログラムマッチおめでとうございます!

増田 ありがとうございます!

ーーまずは先生の経歴について教えてください。

増田 2018年3月に北海道大学医学科を卒業して、初期研修は手稲渓仁会病院で行いました。手稲渓仁会病院では初期研修2年修了後に初期研修3年目に進むこともできるのですが、こちらを選択し、3年目も手稲渓仁会病院で研修を行いました。4年目には横田基地の米空軍病院の日本医師フェローシッププログラムに進みました。5年目(2022年)は再び手稲渓仁会病院に戻り、総合内科に所属していました。

ーーということは卒後5年間のうち4年を手稲渓仁会病院で過ごされたんですね。臨床留学を考え始めた時期やきっかけは何だったのでしょうか?

増田 幼い頃、自動車関係の仕事をしていた父親が頻繁に海外出張に行っていたことで刺激を受け、もともと海外で働くことには興味をもっていました。また、幼いころからスター・ウォーズにハマっており、アメリカへの憧れもありました。

ーースター・ウォーズ!いいですよね!

増田 それで大学2年生の時に、先輩がUSMLEのStep1に合格したとの報告を受けて、米国への臨床留学という道があることを知り、大学4年生くらいのときからUSMLEの問題集(First Aid Q&A for the USMLE Step 1)を解き始めました。その後、オンラインクエスチョンバンク(UWなど)を購入して本格的に勉強に取り組み始めたのは5年生の冬からでした。

ー米国で臨床医学をやりたいと考えるようになったのはなせですか?

増田 大学生の頃、臨床講義や実習が始まるにつれて、臓器横断的なアプローチができ、かつ頭脳を使う内科のおもしろさに気づきました。さらに、米国でInternal Medicine Residency/Geriatrics Fellowship/ Infectious Diseases Fel-lowship を経て、当時市立札幌病院の感染症内科で勤務されていた児玉文宏先生(現:新潟県長岡赤十字病院 総合診療科部長)をはじめとする、感染症内科の先生方との出逢いが大きかったですね。臨床感染症学の奥深さに気づき、研修システムが発達している米国でInfectious Diseasesを学びたいと思うようになりました。

(次回に続く)