2023-05-24

米国臨床留学マッチング・増田先生インタビューその4

こんにちは!今回でテキサス大学ガルベストン校(University of Texas Medical Branch)内科レジデンシープログラム(Internal Medicine Residency)にマッチされた増田先生のインタビューは最終回です。どうぞ!

ーー英語はどのように勉強されたんですか?増田先生は帰国子女というわけでもないですよね。

増田 その通りで、もともと海外で住んだ経験がなく、英語に対して苦手意識がありました。そのため、4年目のときに米軍基地病院(U.S. Air Force 374th Medical Group, Yokota AB)で1年間、Japanese Physician fellow として研修を行いました。米軍基地での1年間でTOEFL iBTの点数が10点以上アップしました。ほかにも、日々オンライン英会話に取り組んだり、海外ドラマでリスニングのトレーニングをしたりしています。

ーー長期間にわたって同じ目標を追い続けるのは大変なことだと思います。モチベーションはどのように維持していたんですか?

増田 短期的な目標と長期的な目標を常に意識することですね。あとは、お手本となるロールモデルを探したり、同じ目標をもつ人と連絡をとったりすることも大事だと思います。

ーーテキサス大学でのレジデンシープログラムにはどのようなことを期待していますか?

増田 日本で内科専攻医のトレーニングを開始していないため、米国でも内科全般のトレーニングに引き続き励みたいと思います。大学病院(University-based program)であるため複雑な病態にも遭遇したり、また、Texas Department of Criminal Justiceという囚人が入院している病院のローテーションを通じて、社会的な問題に触れたりすることもできると思います。テキサス大学のプログラムはリサーチにも力を入れており、臨床研究にも取り組みたいと思います。

ーーレジデンシープログラム修了後の進路はもう考えていますか?

増田 Internal Medicine Residency を終えた後は、Infectious Diseases Fellowshipに進みたいと考えています。

ーー最後に、日本中のアメリカマッチングを目指す医学生・研修医に一言お願いします!

増田 諦めないこと。あとは、情報を多方面から収集して、多角的に判断・対処することが大事です。

ーー本日はありがとうございました。米国でのご活躍を期待しております!たまに手稲渓仁会病院に帰って来て、お話を聞かせて下さい!

増田 ありがとうございました!

今月は、手稲渓仁会病院総合内科から増田先生のインタビューを4回に渡ってお届けしました。手稲渓仁会病院では、初期研修中に頻繁に英語に触れられる機会があります。現在はテキサス大学から1ヶ月交代でレジデントの先生が来てくださり、英語教育や米国マッチングなどの相談に乗ってもらうこともできます。手稲渓仁会病院で研修を行った後、海外で医師として働いている先輩もたくさんいらっしゃるので、将来米国に限らず英国やオーストラリアなど、海外で臨床医として働いてみたい方は一度見学に来てみて下さい!