2024-07

UTMB研修 〜前編〜

こんにちは!
手稲渓仁会病院PGY2の川口です!
当院では、私たちの期の研修プログラムより、PGY2のローテーションで1ヶ月アメリカのThe University of Texas Medical Branch at Galveston (以下UTMB)に行くことができるようになりました!

今回は、先陣を切って4月にアメリカ研修に行った同期の岩本先生、桐生先生のインタビューです!!

川口 : まずは1ヶ月間UTMB研修お疲れさまです!!最初にUTMBへ行くという緊張もあったと思いますが、実際に研修を終えていかがでしたか??

岩本 :  元々当院には毎月UTMBのレジデントが交代で来訪しています。その際たくさんのレクチャーを受けたり一緒にラウンドを行ったり。また勤務後は観光をしたりご飯を食べたりしていました。何よりも彼らと再会できたことが嬉しかったです!

桐生 : TKHとしての初めての海外派遣ということで、今後の交換研修プログラムの持続や発展に繋がる重要な役割を担うことができて大変嬉しく思います。最初ということもあって分からないことだらけでしたが、一緒に行った岩本くんや日本に以前来てくれた現地の先生たちに助けてもらいながら、良いスタートを切ることができたのではないかなと思います。

川口 : 何科を選択しましたか??1日の流れはどのような感じでしたか??

岩本 : 僕は内科と家庭医療科をローテーションしました。内科の業務は大きくは日本とは変わりませんが、やはりアメリカは生活習慣病が日本よりも深刻であるので患者層は日本よりも30歳くらい若い印象を持ちました。また、医療費を払えない人向きのフリークリニックの診察にも同行させてもらい、アメリカの問題点もたくさん見させてもらいました。アメリカには日本にはない問題がたくさんあるのは事実ですが、その問題をみんなで解決しようとするpositiveな動きがあるのも事実です!

桐生 :僕は1ヶ月間、将来の志望科である皮膚科で研修しました。アメリカでは皮膚科は最も人気のある科の一つであり、激しい競争を勝ち抜いた同世代の同じ診療科に進むドクターたちと友達になれたのは非常に良い刺激になりました。
皮膚科は内科などと比べるとスケジュールにゆとりがあり、朝は8時のレクチャーから始まります。UTMBの皮膚科は病棟がなく、業務内容としては主に外来、他科コンサル、小手術があります。Observershipでの研修のためどこまで参加させてもらえるか全くの未知でしたが、期待以上に多くのことを経験でき、多くのことを学ぶことができました。
また、現地の内科レジデントに向けて岩本くんと僕とでモーニングレポートをする機会を頂き、learningだけでなくteachingまで経験できたのは収穫が大きかったです。

〜次回後編に続く〜

ACP (アメリカ内科学会)日本支部年次総会・講演会で発表しました

こんにちは。手稲渓仁会病院 初期研修医2年目の戸山 修と申します。先月、国際医療福祉大学 赤坂キャンパスで開催されたACP日本支部年次総会・講演会2024に参加させていただきました。

これまで学会発表の経験がなく、初期研修期間中のどこかのタイミングで発表したいと入職当初から思っていました。そんな中、初期研修医1年目の2月に母校で国際学会が開催されると知り、是非参加してみたいと思っていました。

同月にローテートしていた感染症科でカンジダ脊椎炎という珍しい疾患を経験することができ、指導医の菊池先生に背中を押されて発表を決意しました。初めての学会発表ということで、右も左も分からない状態でしたが、抄録の作成から発表に至るまで指導医の先生が手厚く面倒を見てくださり、大変お世話になりました。

準備をしていく中で、その疾患についての理解を深めることができることができました。また、今回は英語での発表であったため入念な準備が必要でしたが、島津先生(臨床研修部教育担当医師)や毎月来られるアメリカ人医師からの指導、語学堪能な後輩や同期からの助言をもとに制作を進めることができました。改めて、国際学会などの発表に関して当院は大変恵まれた環境にあると実感させられました。

発表当日。
国内外の施設から選出されたポスターが50演題ほど展示された会場で、7〜8演題が1グループとなって一題ずつ発表をしていきました。

どの発表も大変興味深い内容で、お互いの症例について質問や議論を重ねることができました。
自分の番になるとやはり緊張はしましたが、練習の成果もあり満足いく発表を行えたと思っています。また、発表を終えて母校の先生方とも再会することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。

当院ではこのような学術活動を積極的にサポートする体制が整っており、英語教育の指導も大変充実しております。
是非、ご興味ある方は見学にお越し下さい!

『2023年度 手稲渓仁会病院 Young Investigator Award』臨床研修部より優秀賞受賞!

みなさま、こんにちは。臨床研修部事務局です。いつも本ブログをお読みいただきありがとうございます。今回は嬉しい話題をご提供させていただきます。

当院では、院内の各部署に在籍する若手職員のモチベーションの向上、スキルアップならびに学術活動の普及を目的として、2021年度より表記のAwardが新設されました。1年間の間に公的な学会(集会)で発表した演題にて応募し、その中から優秀賞が選出され、その労に対して表彰を行うものです。

そして、PGY2森下皓旭(こうき)先生(現在当院内科専攻医)が第87回日本循環器学会学術集会(開催地:福岡)にて発表された「Right Ventricular Infarction Mimicking Anterior ST Segment Elevation Myocardial Infarction on Electrocardiogram」が2023年度の優秀賞に見事選ばれました!表彰式では、病院長より賞状と副賞が手渡されました。

最優秀賞を受賞された心臓血管外科 佐々木啓太先生(左)と森下皓旭先生(右)

ご指導いただいた共同演者の循環器内科 岩野弘幸先生(右)

森下先生は循環器内科医を志望し、初期研修修了後、当院の内科専攻医として日々研鑽を積まれています。森下先生のますますのご活躍をお祈りいたします。

事務局