こんにちは!
手稲渓仁会病院PGY2の川口です!
当院では2年生時のローテーション1ヶ月で、アメリカはThe University of Texas Medical Branch at Galveston (以下UTMB)に行くことができます!
今回は、先陣を切って4月にアメリカ研修に行かれた、PGY2岩本先生、桐生先生のインタビュー【後編】をお届けします。
川口 : 日本との違いは感じましたか??あれば具体的に聞きたいです!
岩本 : 患者リストには、各患者さんが入ってる保険の名称も記載されていて、治療方針を立てる際にその保険がカバーされてるかを都度確認していました。
桐生 : アメリカでは、さまざまな人種・民族の患者さんが異なる宗教や価値観のバックグラウンドを持っていて、同じ疾患でも皮膚の色調によって皮膚所見が異なって見えたり、治療法について宗教的な配慮が必要だったり、日本ではなかなか出会わないような症例に触れることができました。例えば、イスラム教の患者さんにステロイド注射をするという話になった際、「ラマダーン(断食)中であり、日が出ている間に栄養のあるものを摂取してはいけないことになっているが、ステロイド注射には栄養となる成分は入っていないのか」という質問をされて上級医と一緒に調べるという、非常に興味深い経験ができたのもそのひとつです。
川口 : 初めてのアメリカ生活だったと思います、、、何か大変なことはありましたか??
岩本: やはり圧倒的に英語がわからなかったですね。仕事で使う英語は段違いに難しく、笑い話ですが、現地のレジデントに患者さんの家族を待合室まで呼びに行くように言われて、連れてきた人が全然関係のない人だったことがありました(笑)。 ただ向こうに行って、非ネイティブ話者でも英語を話せれる人だらけの環境の中で時間をかければ、誰でも外国語はマスターできると思いました。僕も今から頑張っていきます!
桐生 : アメリカではどこに行くにも距離が遠く、公共交通機関も日本ほど便利ではないので、移動が大変でした。滞在中はUTMBの近くのアパートを借りて生活していたので通勤に際してほとんど支障はありませんでしたが、関連のクリニックに行く際や週末観光に行く際などは、送ってくれる友達を探すかUber/Lyftを利用していました。もう一つ大変だったのが食生活です。元々ハンバーガーやピザなどの所謂アメリカンフードは好きな方ですが、1ヶ月も暮らしていると生魚やお浸しなど日本食が恋しくなりました。現地の鮮魚市場でサーモンを買って塩焼きにし、現地で手に入れたカリフォルニア産の白米と日本から持参したインスタント味噌汁と一緒に食べた時は、二人とも望郷の念が込み上げていました。
川口 : 楽しかったことは何ですか?
岩本 : 自分がminorityながら、現地で新たな友達を作ることができて、それはすごく嬉しく、楽しかったことです。引き続き良好な関係を保てられるように努力していきたいです!
桐生 : さまざまな場面で現地の先生方もこのTKHとのパートナーシップを大事にしてくれているのを感じ、お互いにもっとこの繋がりを強くしていきたいといった熱い話をしている時間が楽しかったです。まだ我々は医師として駆け出しであり、世界に与えられるインパクトは小さなものかもしれませんが、それでもいつかそれぞれが各々の道で世界中で活躍するようになった時に、TKH-UTMB familyとして手を取り合い、世界をより良いものに変えていけるような、そんな素敵なパートナーシップになっていくことを願っています。
左から岩本、Dr.Farr、桐生
川口:今回のインタビューは以上です!お二人もと素敵な経験をアメリカでされてきたのですね!!これからも研修医たちのUTMB研修のブログを載せていこうと思っているので、皆様ぜひ楽しみにしていて下さい!!では!!