2024-10-01

倶知安での地域医療研修

はじめまして。PGY2チーフレジデントの西脇と申します。

今回は、4月に行った俱知安厚生病院総合診療科での地域医療の研修を紹介させていただきます。
倶知安厚生病院は、ウィンタースポーツで有名なニセコをはじめとした南後志(みなみしりべし) 地域の基幹病院です。15の診療科と199床の病床があり、総合診療科は医師数が最も多く10名ほどいらっしゃいました。

冬になると外国人観光客の患者さんが大勢訪れ、救急科、整形外科は全て外国人で埋め尽くされ、病院もパンク寸前になるそうです。逆にスキー場が閉まるとかなり診療にも余裕ができ、地元の患者さんのみになるとのことでした。私の研修も4月だったので外国人の患者さんが少し残っていて、英語を話せると重宝されました。

俱知安厚生病院の総合診療科は救急対応も必要で、CPAの患者さんも診ていました。ICUでの挿管や昇圧が必要な重症患者さんは、基本的に近隣の病院に搬送します。最も近い総合病院が小樽市立病院ですが、救急車で40分ほどかかります。
冬になると路面状況も悪くなるため、救急車内でバイタルを維持しながら1、2時間ほどかけて搬送することもあるそうで、北海道の医療の大変さを実感しました。
そして山道なので私は車酔いでとても辛かったです….。

一般外来の初診を対応していたのですが、総合診療科の先生方は非常に教育的で雰囲気がよく、とても相談しやすかったです。基本的に検査のオーダー、帰宅可能かどうかは指導医に相談していました。
また、勉強会も頻繁に開催されていて最新の医学を反映した治療を行なっていました。
俱知安にきて、最初に感動したのは羊蹄山です。

雪の積もった羊蹄山は本当に綺麗で、つい毎日写真を撮ってしまいました。
ニセコエリアはおしゃれな田舎で、北海道の田舎の広々とした美しい自然もありつつ、観光地なのでおしゃれな店も多いです。そして温泉もたくさんあります。
オフの日はニセコまで滑りに行ったり、おしゃれなカフェや温泉に行ったりして、大満喫の俱知安研修になりました!