当院の外科教育について

みなさま、はじめまして。研修医2年目の諏佐悠多と申します。今回は当院手稲渓仁会病院における外科(腹部外科)教育についてご紹介します。

まず初めに、当院における外科ローテーションについて説明したいと思います。現行のカリキュラムでは腹部外科は必修科となっており、1年次に1か月ローテーションすることになっております。研修内容としては手術・病棟当番がメインになります。手術は外科研修の中心で週に5件前後の手術に入ることになります。手術が割り当てられていない日は病棟当番として主に術後の管理を学びます。2年次で選択科として腹部外科を選択した場合には、指導医の丁寧な指導のもと、腹腔鏡の胆嚢摘出・虫垂切除を経験することができます。

腹腔鏡手術に興味のある研修医には、ラパスタ(LapaSta)というドライボックスの練習機を一人一台貸出可能です。練習動画を指導医も入っているLINEグループに投稿することで、フィードバックを得ることもできます。

毎週木曜日には、回診が終わり次第病院の最寄り駅から数駅はなれた所に位置するシミュレーションセンターに行くことができます。そこでは、初期研修医に必要とされるあらゆる手技の練習が可能となっており、特に結紮、真皮埋没縫合、中心静脈(CV)穿刺の練習をする先生が多いです。

年に3回、外科医による縫合・結紮講習会が開催されます。5/19に第1回がおこなわれ、オープンの結紮・縫合、ラパロの運針・結紮に加え、豚の食道を用いた腸管吻合の練習をしました。

内科・家庭医療を志望して当院に興味を持ってくれる学生の方が多い印象ですが、実は手稲渓仁会病院は外科のハイボリュームセンターでもあります。胆膵領域では国内有数の施設であり、食道手術も盛んにおこなわれています。外科志望の学生の方もぜひ見学にお越しください。