こんにちは!今回も引き続き、テキサス大学ガルベストン校(University of Texas Medical Branch)内科レジデンシープログラム(Internal Medicine Residency)にマッチされた増田先生のインタビューです。どうぞ!
ーー米国への臨床留学となるとUSMLEの各ステップの合格が必須となりますが、どのようなタイミングで合格されましたか?
増田 USMLE Step1は大学6年生の12月、USMLE Step2CKは 初期研修2年目の1月に受験しました。USMLE Step3は4年目の3月にハワイで受験しました。いずれもUWorld やAmbossなどのQuestions bankを中心に勉強しました。Step1のときはFirst Aidを読み込みました。OETは4年目の夏に受験しました。Sample問題やOfficial OET Practice Book、OET Onlineを中心に勉強しました。なので、医学部6年生12月から4年目の3月という長い時間をかけて、ようやくすべてのUSMLEのStep(Step1-3, OET)に合格し、ECFMGを取得することができました。
ーーさらに、そこから米国病院とのマッチングまでにどのような準備が必要でしたか。
増田 ECFMG取得後は、Personal Statementなどの書類作成に取り組みはじめました。マッチングは卒後5年目の時に参加しました。マッチングの書類提出期限(Personal Statement, CVなど)は9月末だったのですが、8月頃から、応募するプログラム(VISAは発行してくれるのか、推薦状は何通必要なのか、なども含め)についての各々のプログラムのウェブサイトで下調べを開始しました。10月頃よりインタビューの招待メールが届き始めました。オンライン英会話で、英語での面接の練習を9~10月ごろより本格的に開始しました。面接シーズンは11月初旬~2月半ばまで長期に渡り、計20回弱の面接を受けました。
ーー米国マッチングで大変だったことは何ですか?
増田 大変なことばかりでした。USMLEの試験を突破しECFMGを取得するまでも一苦労でしたが、そこからのマッチング参加への準備も大変でした。用意する書類(Personal Statement, Curriculum Vitae, Medical Student Perfor-mance Evaluation、Supplemental ERASなど)が多く、書類準備だけでも1日が終わってしまうこともありました。また、私が参加した年は、面接はオンライン(ZoomやTeamsなど)で行われましたが、アメリカとの時差があり、面接は日本時間の深夜(例:深夜12時30分から4時半まで、ハワイの場合は深夜2時から朝の9時まで)に行われました。日中は仕事をしていたので、体力的にもきついと感じたことが多々ありました。
ーー仕事と勉強のタイムマネジメントは大変ですよね。
増田 朝は早く起きてマッチングの書類準備や面接練習をし、仕事面では残業をせずに早く帰宅できるように、日中は仕事に集中するようにしていました。
ーーマッチングについての情報収集はどうやっていたんですか?
増田 最近はSNSも発達しており、Facebook やTwitter,Discord, Google spread sheet などを活用しました。また、日本人の医師の友達とも情報交換をしたりしました。
(次回に続く)