こんにちは。手稲渓仁会病院学術・図書委員の中村@総合内科です。今回はレジデントの学術活動とそのサポート体制について紹介します。
当院はレジデントの学術活動が盛んであり、国内外の学会で積極的に発表しています。抄録やスライドの作成、プレゼンテーション、文献的考察といったスキルは独学で身につけるのは難しく、一方でなかなか教わる機会のないものです。当院では上級医の手厚いサポートのもと自分自身で一連のステップを経験することで、それらのスキルを習得することができます。文献閲覧についてはClinical KeyやSpringerLink、NEJM(New England Journal of Medicine)、JAMAなどの英文誌へのアクセスや、医中誌、医書.jp、メディカルオンラインなどを通じての国内誌へのアクセスが確保されています。更に、学会発表や論文投稿に際して金銭面でのサポート制度もあり、学術活動を行うのに適した環境が用意されています。
そして、海外学会への参加についても積極的であり、ほぼ毎年米国や欧州の海外学会でレジデントが発表しています。本年も3名の初期研修医が米国総合内科学会で演題が採択され、現地で発表しました(参考記事はこちら)。グローバルな臨床教育の実践を掲げ、医学英語教育に力を入れている当院ならではといえるでしょう。
話は変わりますが、当院には「手稲渓仁会病院医学雑誌」という院内学術誌があります。渓仁会病院設立10周年の1997年に創刊され、それ以来20年以上にわたり数多くの論文を掲載し、当院の診療技術・技能の向上に貢献してきました。
そしてこのたび、手稲渓仁会病院医学雑誌が電子ジャーナルとしてメディカルオンラインで公開されました!
直近3巻分が公開されておりますので、ぜひこちらよりご覧下さい(本文閲覧にはメディカルオンラインへの登録が必要です)。
院内誌でありながら医学界に還元すべき貴重な知見を含んだ論文を収載しており、電子ジャーナルとして公開するに値すると確信したことから、今回の電子ジャーナル化・公開の運びとなりました。今回の電子ジャーナル化を機に、レジデントをはじめ院内の医療従事者による学術活動が更に活性化されることが期待されます。
当院は地域の中核病院であり、貴重な症例が集積しています。あなたもぜひ、当院での診療を通じて学び、見出した知見を、医学界に還元してみませんか?