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ナースプラクティショナーがいる生活

こんにちは、PGY2の池田雪太郎です。

 みなさんはナースプラクティショナーという職種をご存知でしょうか?
 ナースプラクティショナー(NP)とは、主にアメリカの病院で導入されている制度で、一般的な看護師の業務に加え、診察や治療なども一定レベルまでは許可されている、看護師と臨床医の中間のような職種です。当院でも現在このナース・プラクティショナー(仮称)制度を導入中で、6月に総合内科をローテートした際、NPの方と一緒に患者さんを診させていただきました。そこで、NPは今後チームの一員として、日本の医療の中核を成す職種になっていくだろうと確信しました。今回は「ナースプラクティショナーがいる生活」と題しまして、1ヶ月間ともに働いた感想をお伝えしたいと思います。

1. 診ているところがちがう
 当院の総合内科は主治医制ではなくチーム制なので、一人ひとりの患者さんをチームで診ていきます。昨年までは指導医、専攻医、研修医を1チームとして診ていたので、研修医が身体所見をとり、専攻医が方針決定をし、指導医がアドバイスするといういわゆる屋根瓦の診療を行ってきました。今年からは、ここにNPとして皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)のバックグラウンドを持つメンバーが入った形になります。
 私は、1ヶ月間 NPを含むチームで患者さんの診療にあたっておりましたが、ラウンドの際もNPの方は「この姿勢で寝ていると褥瘡ができる」や、「排便の回数が記録されていない」など、私が気づけなかったところに気づいてくださり、その情報が診療の方針を変えることが何度もありました。
 やはり視点の違いは大きいもので、極端に言えばチームの中に研修医が10人いるよりも、NPが1人いる方が効率的なのではとさえ感じるほどでした。

2.看護師の業務を治療に反映できる
 言わずもがな、医療は業務として行おうとすると教科書に書いてない意思決定の連続です。例えば抗菌薬のオーダーひとつとっても、教科書には1日4回投与としか書いておらず、0時/6時/12時/18時でいくのか、3時/9時/15時/21時でいくのか、実際の選択肢は無数にできてしまうのですね。
 ここでチーム内に看護師の視点を持ったメンバーがいると、看護師の業務を考慮して最適な投与のタイミングをすぐに聞け、「この病棟では他の患者さんとの兼ね合いもあるので0時始まりでいきましょう」といったように、投与時間を即座に決定することができました。このスピード感は、昨年には得られなかった感覚です。

3.病院内に強力なコネクションが得られる
 元々当院の看護師として長年第一線で働いていた方なので、私たちのチームには各病棟に後輩ナースたちがいる状態になりました。これにより、どの病棟で診療していてもそこで働いている看護師との連携がスムーズになり、また看護師の方からも私たちのチームへの相談が気軽にできるようになったことで、相方向性が飛躍的に高まりました。

 当院においてNPは現在試験段階であり、実際の治療はまだできませんが、7月からは本格的に稼働する予定です。今後、慢性期の患者さんのケアは診療と看護の視点を持ったNPが行い、研修医は、より急性期の患者さんの診療に専念できるようになることが予想されます。研修医が慢性期の患者さんの転院調整に追われてしまい、急性期をみる余裕がなくなってしまうという問題がある病院も多いかもしれませんが、NP制度の導入によって、この問題の解決の糸口を与えてくれるのではないかと心から期待しています。

病院見学申し込み再開のお知らせ

みなさま、こんにちは。
この度、臨床研修部では医学生の見学のお申し込みを再開することなりましたのでご案内させて頂きます。
見学をご希望の方は、当院の初期研修プログラムホームページ→申込みフォームの注意事項を全てよくご確認頂いてから、お申込み頂きますようお願い致します。

なお、見学の有無は今回の採用試験の合否には一切関係ありませんので、見学に来られなくてもご心配される必要は全くありません。

当院では、患者さんの安全を第一にしています。条件・制限が多くありますことをご了承いただけましたら幸いです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

見学の詳細・注意事項・お申し込みは こちら から

8/1(土)Web講演会『臨床留学への道 〜アメリカだけが道じゃない〜』のご案内

Web講演会第10弾は、清水徹先生にご講演いただきます。清水先生は昨年7月に続き2回目の講演です。前回の講演では、オーストラリアと南アフリカでの小児外科研修の様子をお伝えしました。今回は、どうやって海外での臨床留学を勝ち取るかという方法論をお伝えします。アメリカの情報は多くありますが、その他の国にも行ける方法があることを皆さんにお示ししたいです。
 講演会の対象は、医学生、研修医、もしくは若手医師です。Webinar形式で参加者のビデオはOFFですから、気軽に視聴できると思います。御興味のある方は、是非ご参加ください。

Web講演会【臨床留学への道 〜アメリカだけが道じゃない〜】
日時:8月1日(土)AM9-10時
参加登録は こちら から
参加料:無料
参加には、登録後に送られる自動送信メールの内容が必要です。よろしくお願いいたします。

 いよいよWebinarも10回目です。研修医の皆様、是非ご参加ください!そして、大学の後輩や同級生に広めてください!ご協力お願い致します。

外科 今村清隆

消化器内科の研修、充実していますよ!

こんにちは!
 札幌に来て1年半、今は夏なのに蒸し暑さは全く感じず汗ばむことなく、むしろ寒いくらいの気候の札幌を堪能しております。学生の頃は別の科を目指していたのですが、1ヶ月間ローテーションをし、消化器内科に進もうと方向転換している初期研修医2年目、小関真子です。本日は、消化器内科ローテーションと当院の素敵な内視鏡室を紹介します。

 消化器内科は初期研修では必須のローテーションではありませんが、多くの研修医が選択しています。なぜなら、研修医がとても歓迎され、指導医の先生方も熱心にご指導してくださるからです。当院の消化器内科は A:胆膵チーム、B:消化管チーム、C:肝臓チームの3つのチームに分かれています。研修医がローテーションする際は、どのチームを回りたいかを自分で決めることができ、そのチームの先生方と基本的には一緒に行動します。私はCチームの一員として研修しましたが、当院は道内の急性肝不全の患者さんがほぼ全例転院してくる病院であることもあり、1ヶ月間だけで、自己免疫性肝炎、EBウイルス肝炎、急性B型肝炎、非代償性肝硬変、肝細胞癌など、幅広く様々な疾患の患者さんを診ることができました。また、Cチームにいても、AとBの先生方と関わる機会は多く、EUS-FNAやERCPの介助を教えてもらえたり、腹水穿刺や肝生検をやらせてもらえたりと、満遍なく丁寧に手技の指導を受ける機会がたくさんありました。さらには、指導医の先生方のご厚意で、週に3-4回スライドを使ったレクチャーをしてくださり、消化器疾患について臨床を踏まえた勉強をすることができました。また、研修中に経験した症例を論文にすることを提案してくださったり、学会発表するためのサポートをしてくださったりと、アカデミックな面でも大変手厚いご指導を頂くことができます。

 当院は内視鏡室が5部屋、透視下内視鏡室が2部屋あり、設備も大変充実しています。件数が非常に多く、まず研修医は上部消化管内視鏡検査を始めから丁寧に教わります。

 

指導医とともに検査介助中の様子

 また、空き時間には上部消化管内視鏡検査の模型を使って練習ができます。機械の使い方など、看護師さんや他のコメディカルの方々も優しく教えてくださり、みな気さくに話しかけてもくださるので、相談もしやすく大変恵まれた環境です。

 是非、皆さん消化器内科をローテーションして、消化器疾患の見方を学んでください!

小児科専門研修プログラム Web説明会のご案内

将来、小児科医になることを希望している初期研修医の皆さま、こんにちは。
この度、当院小児科ではWebでの病院説明会を開催する運びとなりました。
少しでも興味がある方は、ぜひご参加ください。

手稲渓仁会病院 小児科専門研修プログラム Web説明会
日時:2020年7月22日(水)19時~
場所:Zoomを用いてWeb上で開催
対象:卒後1~2年目の初期研修医の方

申込方法: こちら  またはQRコードより事前登録をお願いします。
※開催2日前頃にZoom ID, パスワードをお送りいたします
申込み締め切り:7月19日(日)

小児科一同、たくさんのご参加をお待ちしています。

7/18(土)Web講演会のご案内

Web講演会第9弾は、米国で救急を学び帰国したばかりの山内素直先生にご講演いただきます。山内先生は、「SPAM 浦添ER診療ガイドブック(中外医学社)」の監修もされています。米国のER・プレホスピタルでの経験や日米の違いについてお話頂くとともに、臨床留学に関する質問などにもお答え頂く予定です。講演会の対象は、医学生、研修医、もしくは若手医師です。ご興味のある方は7月18日土曜日朝9時から、是非ご参加ください。

日時:7月18日(土)AM9-10時
タイトル:【 TogethER. Do BettER. Go FurthER. To HighER. 】
参加登録は こちら から
参加料:無料
参加には、登録後に送られる自動送信メールの内容が必要です。よろしくお願いいたします。

外科専門研修プログラム合同説明会のご案内

将来、外科医になることを希望している初期研修医の皆様、こんにちは。
Covid−19により専門研修先の選択も思うようにできていないのではないでしょうか?聖路加国際病院と、手稲渓仁会病院の2病院が合同でWeb説明会を開催します。
少しでも興味がある方は、気楽にご参加ください。

聖路加国際病院・手稲渓仁会病院 外科専門研修プログラム合同説明会
日時:2020年6月19日金曜日19−20時
場所:Zoomを用いてWeb上で開催
対象:初期研修医(医学生の方も参加可能です)
申込方法:
こちら より事前登録をお願いします。
②登録後に自動で確認メールが送られてきます。
③説明会当日は送られてきた確認メールのURLからご参加ください。

web病院説明会【Bコース】追加開催のご案内

みなさま、こんにちは。
週末開催しているweb病院説明会では、たくさんのご参加をいただきありがとうございます。少人数制として開催しておりますBコースは、好評のため追加開催が決定いたしましたので、ご案内させていただきます。

□Bコース(個人的に話したい人向け)
日 時:6月30日(火)17:00~18:00
対 象:6年生、既卒生
定 員:10名  *1グループ5-6人で、2グループ同時進行で開催します
内 容:個人からの質疑応答
申込み締め切り:6月18日(木)※定員となり次第、締め切らせていただきます
当院スタッフ:2名程度

お申し込みは こちら から

それでは、みなさまにご参加・ご応募いただけますことをお待ちしております。

本説明会に関するお問い合わせ先)
手稲渓仁会病院 臨床研修部 tkh-junior-resi@keijinkai.or.jp

【初期研修】 web病院説明会のご案内

みなさま、こんにちは。
当院の今後のweb病院説明会についてのご案内です。

一部コースの追加や、具体的な開催日時・申し込み方法などが決定致しました。
Aコースは5/17と同様の内容で全般的な説明となりますが、Bコースは主に個々人からの質疑応答の場とします。
もっと当院のことを知りたい、聞きたい、という方は、Bコースの方もふるってご参加ください。
※以前のアナウンスでは、当院の採用試験を受験される予定の方は、過去に一度当院を見学、もしくはBコースの説明会が必須となっておりましたが、Aコース説明会のみでも可能と致しました。

□Aコース
対象:4-6年生、既卒生
定員:なし
日時:
①5月17日(日) 11:00- 【終了しました】
②5月31日(日) 11:00- 【終了しました】
内容:病院紹介、2021年度からのプログラム改訂、初期研修医からの挨拶
お申し込みは こちら から

□Bコース(個人的に話したい人向け)

対象:6年生、既卒生
定員:5-6人 *2グループを同時進行で開催します
当院スタッフ:2名程度
日時:
①5月24日(日) 11:00- 【定員のためお申し込み受付を終了しました】
②5月31日(日) 13:00-【定員のためお申し込み受付を終了しました】
③6月14日(日) 11:00-【定員のためお申し込み受付を終了しました】
内容:個人からの質疑応答

それでは、皆様にご参加・ご応募いただけますことをお待ちしております。

本説明会に関するお問い合わせ先)
手稲渓仁会病院 臨床研修部 tkh-junior-resi@keijinkai.or.jp

【お詫び】5/16 Web講演会『Harvardでの社会疫学研究留学とその後』延期のお知らせ

たくさんのお申し込みをいただき、明日予定しておりましたWebセミナーは、講師の体調不良により、急遽延期させていただくこととなりました。
変更日程は以下のとおりです。

旧: 5月16日(土) AM9-10時
    ↓
新: 6月6日(土) AM9-10時

皆様にとって価値ある機会となるように、万全の体制で臨みたいと考えております。
楽しみにして下さっていた方には申し訳ありませんが、ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

なお、事前登録については再度行わなくても同じ方法で6月6日にご参加できます。
登録時の自動返信メールをそれまで保管ください。
すでに無くしてしまった方は、改めて こちらから 申し込みいただけます。