麻酔科ローテーションの紹介 脊髄くも膜下麻酔

麻酔科で恒例となっている脊髄くも膜下麻酔の研修について紹介します。

 脊髄くも膜下麻酔は、手技としては腰椎穿刺の延長上にあるものです。腰椎穿刺は初期研修の必修手技と国が定めています。これは髄膜炎の診療がプライマリーケアの一部として重要視されているためでしょう。
 当院の初期研修では1年目に1ヶ月必修として麻酔科をローテートしており、その中で脊髄くも膜下麻酔に積極的に取り組んでもらっています。この研修における特徴は、「課題に沿った自己学習」と「口頭試問による評価・補足」です。ただ手技に取り組むのではなく、きちんとした知識を身につけたうえで取り組んでほしい。そのために考えた方法です。
 講義でなく自己学習という形をとるのは、主体的に勉強することで知識がより良く定着すると考えたからです。口頭試問では1時間ほどかけて課題に対する回答・背景知識・思考過程を問います。不足があれば私が解説して補い、必要な知識を完成させます。麻酔科をローテートするのは毎月1-2名なので、こうしたきめ細かい方法が可能になります。
 実際の手技を行う段階においても研修医各自が熱心に取り組んでおり、自己学習が一層の積極性を生んでいるのではないか、と感じています。幸いなことに研修医からも、この研修スタイルに高い評価を得ています。

 研修医の自己学習の成果や思考過程を問う口頭試問では各研修医の個性にも接することができ、指導医の私にとって重要な時間になっています。今年も多くの研修医と接することを楽しみにしています。

麻酔科上級医

手稲渓仁会病院 臨床研修部

手稲渓仁会病院 臨床研修部ブログへようこそ<>医学生のみなさん、こんにちは!
手稲渓仁会病院 臨床研修部 Resident’s Blog Teamです。
この度当院では、研修医ブログを開設いたしました。
未来の研修医のみなさんを対象に、当院の教育活動などたくさんの情報を発信していきますので、是非サイトに遊びにいらしてください。
今後ともよろしくお願いいたします!

2019年9月
TKH Resident’s Blog Team

さて、早速講演会のご案内です。
英語教育を1つの特徴としている当院では、外科と英語に興味がある医学生を対象とした毎週のオンライン勉強会に加えて、海外での臨床に関心がある医学生および研修医を対象とした、海外で活躍している先生によるWeb講演会を2−3ヶ月に1度の頻度で開催しています。Web講演会の第三弾は当院OBで産婦人科医の竹中裕先生です。国境なき医師団やJICAでの活躍など興味深いお話が聞けると思います。9月28日土曜日、日本時刻朝8時から1時間、どこからでもWeb上で聴講できますので、奮ってご参加ください。もちろん無料です。参加には事前登録が必要ですので登録をお願いいたします。今回の講演は、研修医や医学生を主たる対象としていますが、医療関係以外の方も参加可能ですので、たくさんのご参加をお待ちしています!
ご不明な点がありましたら、遠慮なくお寄せください。
どうぞよろしくお願いいたします。 

外科 今村清隆

 
Zoom Video
Welcome! You are invited to join a meeting: 9月28日竹中裕先生講演会『産婦人科医 世界で働く』. After registering, you will receive a confirmation email about joining the meeting.
竹中先生の活動をWebでお話しいただきます。