病院長あいさつ
医療法人渓仁会 定山渓病院 院長
中西 克彦(なかにし かつひこ)
定山渓病院は1981年の開院以来、慢性期医療を提供する病院として地域の皆様のご要望にお応えすべく、病棟機能を変更しながら歩んでまいりました。現在は295の病床を地域包括ケア病棟(46床)、障害者病棟(101床)そして医療療養病棟(148床)の3つに分け、病棟機能の充実・強化を図っています。
当院の大きな特徴は、1999年に“抑制廃止宣言”を行い、約2年にわたる取り組みののち、全国に先駆けて身体拘束ゼロを達成し、現在も継続していることです。これは「人権と尊厳を重んじ、心の通ったケアをいたします」という当院の理念を体現するものです。
また、リハビリテーションが充実している点も当院の特徴と言えます。約70名のリハビリテーション療法士が患者さんに寄り添った個別性重視のリハビリテーションを提供しています。
最近力の入れている取り組みとしては、「フレイル外来」が挙げられます。加齢により心身の機能が衰えた状態を意味するフレイルを外来で評価し、多職種が連携して介護状態に陥ることを防ぎ、健康長寿を目指すものです。身体機能のみならず口腔機能の衰え(オーラルフレイル)の予防も重視しており、口腔嚥下機能のスペシャリストである歯科医師を中心に約20名の言語聴覚士が嚥下機能低下の予防・回復に取り組んでいます。
在宅医療についても積極的に取り組んでおり、訪問診療をはじめ、訪問リハビリテーション、訪問看護など、在宅医療支援体制の強化に努め、ご高齢の方々が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるようサポートしています。
当院は札幌市街地から車で約50分程度の、美しい自然環境に恵まれた支笏洞爺国立公園内の定山渓温泉エリアにあります。入浴施設は全て湯量の豊富な源泉かけ流しの温泉水を用いた温泉設備です。きめ細かな看護ケア、充実したリハビリテーション、そして豊かな自然環境のもとで、癒しとくつろぎを実感できる療養生活を送っていただければと考えています。これからも皆さまに信頼されて選んでいただけるような病院づくりを目指し、職員一丸となって努力し前進を続けてまいります。
病院長プロフィール
中西 克彦(なかにし かつひこ)
- 昭和35年生まれ
- 昭和59年札幌医科大学卒業
札幌医科大学外科学第二講座(胸部外科)入局 - 平成2年米国ウェイクフォレスト大学心臓外科リサーチフェロー
- 平成6年市立札幌病院呼吸器外科医員
- 平成8年手稲渓仁会病院心臓血管外科主任医長
- 平成18年手稲渓仁会病院心臓血管外科部長
- 平成28年手稲渓仁会病院心臓血管センター センター長
- 平成30年4月定山渓病院
- 平成31年4月定山渓病院副院長
- 令和1年7月定山渓病院院長
- 心臓血管外科専門医認定機構 専門医・修練指導者
- 日本胸部外科学会 指導医
- 日本外科学会 専門医
- 日本医師会 認定産業医