介護職員のための摂食嚥下ケア研修【定山渓病院看護部ブログ】
台風・大雨と各地で未曾有の災害が起こり、ニュースで避難生活の続いていることが報道されています。被災された方に心からお見舞い申し上げます。
一雨ごとに定山渓の山々が緑一色から少しずつ黄色に変化してきています。たった1カ月前の暑い夏がずいぶん昔のような気がします。
秋に向かう定山渓の山(5階の窓から)
さて、9月18日(水)に札幌円山病院副看護部長で摂食嚥下障害看護認定看護師の田之上恵子先生に来ていただき“介護職員のための摂食嚥下ケア研修”を行いました。
各病棟1名~2名の介護職員が受講し、病棟で伝達講習を行うことで、全体的に知識・技術の水準を高めることをめざして昨年度に引き続き開催されました。
甲状軟骨を確認しています。
演習1
口腔内全体にオブラートを用い乾燥状態を作り、クッキーを食べてみました。
さん「口に入れても味がわからず、乾燥して飲み込むのが大変でした」
演習2
プリンでスプーンの角度を確認し、お互いに介助しています。
さん「一口の大きさなど自分で食べるのとは違う感覚がわかりました。また、舌の真ん中に食物を置くことがメカニズムからも良いと理解しました」
受講の感想を聞いてみました。
さん「普段意識していない嚥下のメカニズムなどを講義・演習を通して具体的に学ぶことで、患者の食べる機能低下の過程がわかり、明日からのケアに活かせる研修でした。受講させていただきありがとうございました」
さん「食事介助に必要なポイントや介助のコツなど、すぐに実践に活かせる知識と技術を学ぶことができました」
看護職員・介護職員協働でケアにあたる当院は、食事援助に介護職員が担う役割は大きく知識・技術の習得を求められています。この研修で学んだことを病棟に持ち帰り職員に伝達しケアに活かしていただきたいと思います。
研修おつかれさまでした。 N・Tao