その中で「正しく恐れることが重要です」「みなさん正しく恐れましょう」と頻繁に耳にします。
もともとは、物理学・地震学の権威で随筆家の寺田寅彦氏が随筆の中で述べている「ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」が基になっているようです。3.11東日本大震災の原発事故の時に用いられることが多くなり、寺田寅彦氏の言葉から一人歩きを始めたそうです。
現在新型コロナウイルス感染症は、誰が罹患してもおかしくない状況で、無症候の段階ではいつもと何も変わらないのに他人に移してしまう可能性があります。
自分だっていつ罹患してもおかしくないと思いつつ、自分は大丈夫なのではないかという根拠のない自信。そんな気持ちの揺れを日々感じながら
他の医療機関と同じく当院も、医療材料の不足に陥らないかという不安が頭をかすめますが物品の確保に尽力してくれる心強さがあり、職員は感染対策を徹底し、日々の業務を粛々と行っています。
2月27日に踏み切った面会制限は継続中ですが、家族の心配を少しでも軽くできるようような方法を検討中です。。
新年度になり、年間の行事予定を決める時期ですが、北海道知事の行動指針などを参考に今後決めていきます。
「正しく恐れる」のことが東京新聞の記事にありました。諏訪中央病院名誉院長鎌田実氏が「真意がわからない情報に追われ、パニックになってはいけない」と感染をめぐる差別などが起こらないように説いていました。
こういう時だからこそ正しい知識を持ち、正しく行動したいと改めて思いました。
N・Tao