2021-07

ワクチン職域接種の様子【定山渓病院看護部ブログ】

当院は、日ごろから地域住民の方と交流を行っています。
コロナ禍以前は、避難訓練に参加していただいたり、健康講和や小学校への歯科授業など、こちらから出向いて、お話をさせていただくこともありました。
現在は、65歳以上の方への新型コロナワクチン接種も予約制で行っています。
以前にも紹介していますが、渓仁会マークペイント.png は、「札幌の奥座敷」と呼ばれる
定山渓温泉にあります。
5分ほど歩くと温泉街があり、お土産店ばんざいかっぽん.jpgも点在している環境です。
また、病院の窓から温泉ホテルの看板も見えます。
この度、定山渓観光協会から新型コロナワクチン sick_vaccine.png の職域接種の
担当依頼が来ました。
7月に1回目、8月に2回目を行うよう、それぞれ4日間のスケジュールを立て、
のべ1000名の方に行うことになりました。
IMG_3025トリミング.jpg
会場準備:一定の間隔を空けて座席にナンバーをつけています。
IMG_3021トリミング.jpg
薬剤師・看護師が薬液をシリンジへ充填しています。
IMG_2968とりみんぐ.jpg
受付:本人・予診表の確認後、座席ナンバーをお知らせし、ご案内します。
 IMG_2972.JPG
医師(この日は院長でした)がおひとり、おひとりの席の側に行き予診表を確認し、ワクチン接種の可否を決定します。
近隣で働く方の感染予防の一役になり、
また経済の活性化の一助になれれば、同じ地域で働く医療職としてやりがいを感じます。
line_summer2.png
ところで、まだまだ暑い毎日は続きますが、先日紹介したTQM室のマネージャーの
ひとりであるさんが、
「この際、暑さを逆手にとってハワイにいる気分の環境にしよう」と
出入口にハイビスカス IMG_3060.JPG を飾り、少しでも快適になるよう工夫しています。
                      N・Tao

TQM室とは……【定山渓病院看護部ブログ】

暑い暑い夏になりました。natsubate_penguin.png
暑さは、毎年毎年のこととはいえ、ある年のデータでは、エアコン普及率の少ない北海道 chihou_b1_hokkaidou.png が屋内熱中症の発症率が全国1位だったそうですから、
対策が必要です。
先日、自席のあるTQM室の環境チェック表を同室者と協力して作成してみました。ちなみに作成した日は室温30℃湿度48%でした。
積極的な水分摂取、扇風機 takujou_senpuki.pngの活用などで乗り切ろうと思います。
TQM室は5階にあり、先日、お隣の訪問看護「エール」
(4月に紹介しましたhttp://jyouzankei-kango.seesaa.net/archives/20210421-1.html、クリックしてみてください) の師長からさくらんぼの差し入れ IMG_3014.JPGが、ありました。「とても甘くて、おいしかったです」
ところで、

「TQM(Total Quality Management)室とは、何をするところか?」

2年前の2019年4月にできた部署で、実は院内でもまだよくわかっていない
スタッフもいるかもしれません。
一般的に言われているTQM(Total Quality Management)とは、1980年代後半から1990年代初頭に多くのアメリカの企業で導入され、日本では製造業がバブル崩壊後の不況下でアメリカの復活の原動力の研究の中で注目し、1996年頃から導入されてきました。
医療の場面でも「全員・全体で、医療・サービスの質を継続的に向上させる」という考え方です。
当院のTQM室は、病院長直下の部署で、TQM室長は副院長が兼務しています。
TQM室では、医療安全業務を核にそれに関係する様々な業務を行っています。
例えば患者・職員満足向上、5S活動、多職種にかかわる業務改善の指針、
マネージャーのひとりに感染管理認定看護師さんが在籍していることもあり、感染対策に関連したさまざまなことも業務のひとつです。
担当マネージャーは2名で開始して、2021年4月にマネージャーが1名増え、
3名体制になりました。
すべて部門長・部署長経験者の医療職で構成されています。
IMG_3030トリミング.jpg IMG_3033トリミング.jpg
マネージャーのひとりさんに
「開設後3年目を迎え、マネージャーも増えて、今後の目標や行っていきたいことなどありますか」とお聞きしました。

「今年はサービスの質向上に対して、現場スタッフの声を活かせるように、職員の疑問・提案などを集約する方法を検討し、提案する事を目標に設定して取組んでいます。今まで以上に、現場に足を運んで行きたいと思っています。」とのことでした。

多岐にわたる役割のため、さまざまな思い・考えをお持ちですが、今回は一言にまとめていただきました。
IMG_3016トリミング字.jpg  最近変えた部屋の表示と在室確認掲示板
TQM室では、5名が仕事をしています。
3名の担当マネージャー以外の2名は別な業務をしています。
在室確認掲示板にも記載していますが「お気軽に」いらしてください。
N・Tao

かっぽん:ちょい悪風な夏【定山渓病院看護部ブログ】外来かっぽんシリーズ

癒しのかっぽんシリーズです……
いつも可愛さ全開の外来かっぽんですが、サングラスを新調し、2021年の夏は
ちょい悪mark_manpu04_question.pngをアピールするようです。昨年⇒かっぽんの夏2020
IMG_3006.JPG
カッコいい
アロハシャツを着たいのですが、サイズが合いません
「手作りを待っています」と…
IMG_3013トリミング.jpg
IMG_3009.JPG
IMG_3008.JPG
斜めから…
イメージは、ハワイアンリゾートでしょうか umi_beach.png flower_hibiscus.png
                         N・Tao

外国人技能実習生第3報【定山渓病院看護部ブログ】

外国人Myanmar.png技能実習生が実技に入って、約か月が過ぎようとしています。
意欲があり、知識・技術の吸収が早いと聞いています。
(誰かが「スポンジが水を吸うが如く」と言っていました)
月には、日本語能力試験N3レベルの受験、その後に介護技術の受験を控え、それぞれが合格を目指し学習しているそうです。
月のオリエンテーションの時は、「ひらがな・カタカナはわかるけど、漢字は難しい」と話していました。しかし、今回このブログのためにいくつか質問したところ、日本語の学習を兼ねて文章で返していただき、漢字を含めたくさんの事を書いてくれました。
IMG_2711トリミング.jpg
6人の中のおひとりが書いてくれた文章のごく一部です。

個人のユニフオーム姿の写真を撮っていなかったので、この機会に撮影し、ミャンマー語でお名前を書いてもらいました。

質問は、
1.札幌に来てから、一番楽しかったことをおしえてください。
2.日本の食べ物で一番おいしいと思ったものは何ですか。
3.介護の勉強をしたどのような感想がありますか。
4.お休みの日には、何をして過ごしていますか。
5.日本に来てから覚えた言葉をいくつかおしえてください。
6.一緒に働いている職員の名前は覚えられましたか。
7.初めて雪を見た感想をおしえてください。
IMG_2734.JPG チャン・テイン・ウーさん.jpg チャンさん
定山渓神社の雪灯路が楽しかった、介護の勉強は亡くなった祖母が恋しくなりました、患者さんも祖母のように幸せにしたいです。雪は初めて触って楽しかった、雪が多いと聞いていたけど本当に多くて寒かったです。
日本の言葉は、色々覚えましたがみなさんが自分に言ってくれる「おつかれさま」が好きです。
IMG_2733.JPG   カイン・ミ・ミ・チョウさん.jpg カインさん
みなさんやさしいので楽しいです。介護で、患者さんができないことをやってあげたいです。雪を触ったときは、うれしかったです。
日本の言葉は、「にっきん」「てんてき」など実際に使う言葉を覚えました。
IMG_2731.JPG テイン・ニラー・ウーさん.jpg ニラーさん
札幌に来て、初めて温泉に入ったのは楽しかったですが6人で入るのは恥ずかしかったです。介護の勉強は、高齢者ができないことをしてあげることがミャンマーの仏教の教えなので、いい仕事と思い選びました。お年寄りからいろいろな経験を学ぶことが出来るので、楽しいです。

日本の言葉は、「昨日から学ぶ、今日を生きる、明日へ期待しましょう」ほかにも「すごいね」「すばらしいね」などたくさん覚えました。雪の写真を撮って家族に送りました。

IMG_2741.JPG パ・パ・ウインさん.jpg パ・パさん
はじめて介護の勉強した時は、難しいと思いましたが今は慣れてきて大丈夫です。お休みの日は、家族と電話したり料理を作って食べたりしています。雪が降っているときは、きれいで大好きです。
ケアワーカーさんの名前は全員覚えました。
IMG_2738.JPG エー・シャツ・モンさん.jpg モンさん
ミャンマーにいるときも介護の勉強をしていましたが、実際におばあちゃん達と話すことで、日本語も覚えられるし楽しいです。お休みの日は、家族と電話したりTikTokをしたり、勉強しています。
日本の言葉は「おつかれさまです」「すみません」「がんばってください」などミャンマーでは、あまり使わない言葉を覚えました。
IMG_2743.JPG  ニイン・テインザー・エーさん.jpg ニィンさん
私は、介護するときいつか自分もこのようになるかもしれないという気持ちで行います。勉強はとても楽しいです。日本言葉で最初に覚えたのは「ありがとうございます」みなさんに何かをやったらいつも「ありがとう」と言ってくれます。
他には「えらい」「すごい」「ごめんなさい」あと北海道の言葉で「ごみをすてる」ことを「ごみをなげる」というのを覚えました。ミャンマーに雪はないので、木の上の雪が本当にきれいでかわいいと思いました。
ribbon.png
もっともっと、たくさん書いていただきましたが、文字数の都合でほんの少ししか載せていません。
日本の食べ物で「美味しい」「好き」な食べ物は、
ほぼみなさん「白い恋人白い恋人」「アイスクリームsoftcream1_.png」と話していました。
コロナ禍で残念ながら、出かけることが出来ず、食べられたものは限られているそうです。
落ち着いたら、日本 Japan.png北海道chihou_b1_hokkaidou.png札幌tatemono_sapporo_tokeidai.png の美味しいものをたくさん食べてほしいと心から思います。
                  N・Tao

防災教育:災害を想定した避難シミュレーション【定山渓病院看護部ブログ】

当院では、防災委員会が中心になり、災害時の活動を考えています。
毎年、年2回の避難訓練に加え、私たちが実際にどのように行動するのかを
アクションカードを用いて、避難のシミュレーションなどを行っています。
IMG_2229トリミング.jpg
防災委員会の様子(副院長も「どれどれ」と参加しています)
IMG_2257トリミング.jpg  IMG_2227.JPG
「ここに何号室の〇〇さんを避難させて…」複数人でアセスメントしながら実際にマグネットを動かします。
以前にもご紹介していますが、当院田中看護部長は、Ezo看(北海道災害看護支援コミュニケーション)に所属しています。
防災委員会でも活動し、このシミュレーションの大枠を考案し、防災委員が具体的に行動し、
情報共有と学習を重ねています。
先日、看護部の研究の指導していただいている(2020年にアップした 研究研修! )
坂東さん(日本赤十字秋田看護大学大学院博士課程在http://jyouzankei-kango.seesaa.net/article/475444481.html学中)が来院されました。坂東さんは、Ezo看にも所属しています。
今回は、学生への講義の参考にするため田中看護部長のもとを訪れ、実際にアクションカードを用いたシミュレーションに関する当院の取り組みを聞いていかれました。
IMG_2913トリミング.jpg 坂東さんと田中看護部長
大きな模造紙に院内の避難経路を書き込み、私たちや患者さんに見立てたマグネットを動かして
シミュレーションします。
IMG_2902トリミング.jpg
防災委員のひとりは、「頭の中に院内地図が浮かび、マグネットが自分だとしたら、このように動けばいいんだ」と具体的なイメージが出来たと話していました。
                                           N・Tao