食べること:歯科を紹介します【定山渓病院看護部ブログ】
先日病院にある企業から送られてきた封筒に、「最高の1杯・最高のひととき」と書いてありました。
私は、その言葉から、ワイン
日本酒
珈琲
などを想像しました。



でも、答えは「とろみサーバー」だったのです。
水分を誤嚥しやすい方に少しだけとろみ(うすいゼリー状)をつけると、誤嚥することなく飲み込みがスムーズになる方がいます。
それがウォーターサーバーのように自動で抽出され、とろみが必要な方も必要のない方も好きなものが飲めるのが「とろみサーバー」だったのです。
今回は人が食べ続けるために必要な歯の健康について「歯科診療」をご紹介します。

当院の歯科は、歯科医師1名と歯科衛生士3名体制で診療を行っています。

入院患者さんはもちろん、地域に住む方や地域に勤務する方、
当院職員への診療、そして訪問診療も行っています。
超高齢化社会の現在、最期まで食べられるために歯はとても重要です。
また、口腔内は雑菌が多く唾液を誤嚥することが肺炎につながることも少なくなくありません。
入院患者さんに対しては、歯科衛生士
が週に1回病棟を訪問し、必要な方へデンタルフロスを用いて歯間ケアなどの細かいマウスケアを行っています。また、日々のマウスケア
へのアドバイスを行ってくれています。。




これは、唾液を吸引しながらマウスケアができる「くりーなブラシ」です。
2019年にこのブログで小学校への歯科授業(定山渓小学校歯科見学)を
取り上げた時に、マウスケアグッズとして、小さな写真を載せたところ、
「どのようなものか教えてほしい」と、ある急性期病院の看護師から反響がありました。

最近発売されたボアブラシ
現在は、介護の雑誌やインターネットで簡単に購入できますので、
特別なものではなくなりつつありますが、身近に使用している方がいないと知る機会がないと思います。
また、長期臥床でお食事をとらない食べない方は、唾液の分泌が少なく口臭が出現しやすいといわれています。当院は、病院見学者の方などに「臭いが少ない」と言っていただきます。
ところで、歯科診療は何度受診しても緊張するのは、私だけではないと思います。

その緊張感を和らげる効果を期待して、歯科診療室の壁は、季節に合った装いになっています。
先日まで、お月見がテーマだったのですが、





歯科医師の久米先生が「お正月も楽しみにしていてね」と話されていました。
今回は食べることの大切さ、それには歯や口の清潔、歯科診療の大切さなど発想がどんどん飛んでいきました。
総入れ歯の患者さんが「自分の歯と入れ歯
では、味が全然違うのよ」と話されていたことがあります。

毎日の食事をする時に歯の大切さを意識することは少ないですが、おいしく食べ続ける

ために歯を大切にしなければならないと改めて思いました。



N・Tao
