2022-05

看護部の教育:教育部会を中心に紹介します【定山渓病院看護部ブログ】     

まだ少し風が冷たい日もありますが、日差しが強い日は、ぽかぽか陽気で気持ちのいい季節になりました。
冬期間閉鎖していた屋上解放が4月29日始まりました。
自然環境抜群の当院周辺の山々を見て癒されていただけたらなあと思います。
IMG_5412.JPG
定山渓大橋と山「もう少しで、新緑になります」
clover_bug.png
看護部の委員会のひとつである教育部会は、5人のメンバー(+アドバイザー副看護部長)で構成され、年間の看護部教育の企画、運営、評価を行っています。
IMG_5451トリミング.jpg IMG_5450トリミング.jpg
2022年度の教育・研修の企画は、看護部の目標の評価、前年度研修後アンケート等のスタッフの声、患者層の変化に伴う病院機能の変化など多方面の情報を基に考えます。
研修受講生は、看護部中心ですが、ターミナル期のケア等チーム医療に関わりがあるものは、多職種参加研修として企画を行うこともあります。
看護部HPに年間スケジュールや研修の様子などを載せています。
また、教育部会とは別に、看護部の色々な委員会・部会が企画している看護部研修はもあります。
褥瘡対策委員会では「体位変換や褥瘡予防」
2021年度抑制廃止委員会では「スピーチロックをテーマにロールプレイング」
 ブログよう.png
看護情報部会では「フォーカス記録とは」
ブログ.png
を行いました。
今年度も企画をし、動き始めています。
このブログでも、すべてではありませんが、研修風景を時々紹介しているので、
見てくださいネ
             N・Tao

ふれあい看護体験:2022年【定山渓病院看護部ブログ】 

5月11日(水曜日)夏を思わせる晴天の中、高校生を対象に「ふれあい看護体験」を行いました。
毎年5月12日は、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日に因んで、1965年に「国際看護師の日」を制定し、日本では1990年に「看護の日」を制定しました。毎年5月12日を含む週の日曜日~土曜日までを看護週間と定め、看護協会をはじめ全国の病院・施設が様々な行事を行っています。
IMG_5423.JPG
病院正面玄関のお花
当院では、2019年まで、毎年「ふれあい看護体験」を開催していました。
コロナ禍で、開催を見合わせてたため、3年ぶりに開くことができました。
南陵高校の3年生、男子7名・女子2名が参加し、しっかり、感染対策をして全病棟で看護体験を行いました。
16069381893773トリミング.jpg
病棟に行く前に個人防護具の着脱の練習をしました。
medical_scrub_woman_pink.png medical_scrub_man_blue.png
ひとつの病棟では、手浴、血圧測定 medical_ketsuatsukei_aneroid.png、車いすの乗車体験をして視線の高さの違いやリクライニング型車椅子 kurumaisu_reclining_boy.png での移動では、怖さも感じた体験をしました。
別な病棟では、シーツ交換や食事介助の見学の後に一部を患者さんの許可をいただき体験させてもらい、緊張しながらもやさしくかかわりを持って、挨拶もしっかりとできていて感心しました。
16069382187819トリミング.jpg
患者さん役を交互に体験しました。
午後には、座談会を行い、参加した7名と看護部長、看護副部長、各病棟の担当者が出席し、和気あいあいと体験を語らい、共有し笑いに包まれたひと時を過ごしました。
16069380563608トリミング.jpg

「看護師や病院のイメージが良い意味で変わった」

「患者さんも関わっているスタッフの皆さんもイキイキとしていた」

「患者さん一人ひとりに合わせた看護をしているんだと感じた」

「皆さんとても明るく、楽しそうに働いているのを体感した」

「自分の入院体験からも感じていたが、実際の現場でも心のケアをしてくれるんだと思った」

「将来は看護師になりたい」「理学療法士を目指している」

「まだ悩んでいるけど、今回の体験やこれからの経験で考えていきたい」

など、本当に目をキラキラさせて感想を語ってくれていました。

引率教諭からは、「あんなに語れる学生たちとは思わなかった。皆さんが引き出して下さったおかげ。とても良い経験をさせて頂いた」と感謝の言葉を頂きました。

この体験をきっかけに、1人でも医療の道に進んでくれたら・・・と思います。

※フローレンス・ナイチンゲールとは、nightingale.png「近代看護教育の母」「クリミアの(白衣)の天使」と呼ばれるイギリス人で、1854年のクリミア戦争で負傷兵に天使のように優しく接し、戦地から戻った後も看護学校の設立や、経験を基に書籍の執筆など生涯にわたり医療・看護の改革に貢献した方です。

       (フリー百科事典Wikipediaより、一部引用)
                  N・Tao

看護部新入職者技術研修:2022年度【定山渓病院看護部ブログ】 

日中は、20℃を超える夏のような暖かい日があり、桜満開を見ることが出来ました。
その一方で、夜間の温度はひとけたとなり、体調管理に努めなければと思う日々です。
新入職者研修を話題にしたブログも3回目、今回で最後になります。
実践の場に即した看護技術研修を日の3日間で行いました。
看護ケアを行う上で必要な吸引や酸素投与、採血やルート確保など、病棟に行ったら、すぐに実施する可能性の高い基本的なことを研修しました。
院内では、昨年から技術研修を担当している主任達が引き続き計画し、技術演習室で動画やシュミレーターなどを活用し、楽しく行いました。
IMG_5040トリミング.jpg
最初に動画の視聴を行いました。
IMG_5045トリミング.jpg
シュミレーターを使用して、尿留置カテーテル挿入場面を見学
IMG_5046トリミング.jpg
実際に体験しました。
IMG_5049トリミング.jpg
「そうです、いいですね」と主任
IMG_5051トリミング.jpg
順番に体験するので、真剣に見学しています。
研修を担当した主任に新入職者の手ごたえを確認すると
「不安でいっぱいでしたが、一人ひとり丁寧に指導してくださり、安心できました」
「実際にサクションや尿留置カテーテルを実施したことがなったため難しかったですが、実践できてよかったです」という言葉があったそうです。
技術研修最終日の7日は、BLS(Basic Life Support)研修を手稲渓仁会病院に行って、手稲渓仁会病院の新入職者と共に、受講しました。
image1トリミング.jpg
会議室で、説明を受けた後、グループ4~5名にに分かれて実技を体験しました。
image0トリミング.jpg 

当院の新入職看護師3名は、最初とても緊張していましたが、

インストラクターの明るく丁寧な声掛けに、

徐々に表情も和らぎ、一生懸命に参加していました。

image0 (1)トリミング.jpg 
AEDの波形を確認しながら、胸骨圧迫を行っています。

入院患者さんの急変を想定したBLSをチームで実施するという一連の流れを体験。

「心臓マッサージは練習が必要」と互いに評価しながら実施しました。

image2.jpeg
インストラクターに細かく指導していただきました。
image3.jpeg

「体をもう少し前に」「手の位置はここ」など、効果的で安全な手法で

練習を重ねます。

image4.jpeg
最後に講師の医師より
「倒れた人がいた時には、速やかに対応できる看護師になって」とエールを頂きました。
 N・Tao (BLS研修の様子は、御家瀬副看護部長から情報提供)