2023-11

プロアクティブケアがはじまりました。【定山渓病院看護部ブログ】

 

定山渓は、素敵にきれいな紅葉 が終わり、薄い雪化粧の深ーい緑というより黒に粉雪の山々になってきました。もう少ししたら、真っ白になるはずです。

2022年9月に看護部から「働き続けられる職場環境」作りの一環として、「プロアクティブケア」の考えを導入できないかと提案がありました。看護・介護職は、シフト勤務でもありケアで身体の負荷がかかり、腰痛・頸部痛等など起こりがちです。その痛みをサインとしてキャッチし対応することで、疾患に至らず健康で長く働き続けられることが大切なのではないか、と考えました。

そしてついに、2022年11月にはリハビリテーション部を主軸とするプロジェクトチームが立ち上がりました。

プロアクテイブは、検索サイトによると、組織行動学において、将来起こりうる出来事を想定し、先んじて主体的に対応を実践する行動を指すそうです。

この考えを企業で活用すると、車やシステムのメンテナンスにおいて“プロアクティブケア”と使っていることが多いようです。

プロジェクトチームは、健康で働き続けられる職場環境を整備することの一つとして、身体不調を抱える職員割合を減少させること、そして職員が自身の体調について組織(病院)が配慮してくれていると感じる割合が増えることを目指しています。

その後、相談窓口となる担当者の体制などを整え、2023年7月から本格的に始まりました。

対象職員は、医師、看護師、ケアワーカー、事務職。

「肩甲骨回りが硬いですね」

 

プロジェクトチームのリーダー小川リハビリテーション部長に伺うと、7月~10月までの相談は全12件。そのうち7件は、外来リハビリテーションにつながりました。それ以外のケースは、個別の運動指導、整形外科受診の勧め等で経過観察中とのことです。

 

「自主トレーニングもしっかり行ってくださいね」

対象となり現在外来リハビリテーションを受けている職員2名に感想を聞いたところ、「肩が痛く腕が上がりませんでしたが、反対の腕で代用して使わなかったら何とかなったので、そのままにしていました」「すごく痛くて整形外科受診したら、我慢できなくなったら関節内注射をしましょうと言われ、まだ我慢できるのでいいかと思った」と自分のことは後回しにする医療従事者らしい答えをもらいました。

 

「少し頑張りましょう、開きますよ」やさしく、でも厳しく!

リハビリテーションでは、専門的知識で、体の不調を取り除いてくれます。マッサージとは違い、「上腕二頭筋が硬いですね」「肩というより、肩甲骨回りの筋肉が固まっていますね」と、医療従事者同士の会話も飛び交います。また、一過性に楽にするのではなく維持するための自主トレーニングのアドバイスもあり、継続して取り組むことで、長期的な予防ができるようになります。また、担当の理学療法士は自主トレーニングをきちんと行っているかどうかを筋肉の硬さでわかるそうなのでプレッシャーもあるとか…

今後の展望は「異常を感じた時に速やかに相談できる体制を整備をし、プロアクティブケア対象職員の抽出を目的としたメンバーによるラウンド等の実現等、先々を予測し行いたい」と小川リーダーは、お話し下さいました。

屋上から山の写真が撮りたくて思わず新雪を歩いてしまいました。

 

N・Tao

 

 

 

日本慢性期医療学会2023へ参加in大阪 【定山渓病院看護部ブログ】

10月19・20日の2日間、第31回日本慢性期医療学会が大阪国際会議場でありました。

毎年1回、北海道から沖縄まで、全国から慢性期医療に関わる多職種の方々が集結し、日頃の活動を発表しています。参加者は、それぞれ自院へ持ち帰り発信するため、質問や意見交換も活発です。

当院の発表者は、看護師・作業療法士の5名で、なかでも土田さんの認知症患者の作業療法にアロマテラピーを取り入れた発表(テーマ「当院認知症患者に対するアロマセラピーの効果」)は、関心が高く多くの質問があったそうです。

土田作業療法士

土田さんの感想をいただきました。
「今回、初めての研究発表、初めての道外出張ということで、発表が終わるまでの間は常に緊張していましたが、院長をはじめとした定山渓病院の参加者のみなさまに見守られながら無事に発表を終えることができて、とても良い経験になりました。学会参加は、他病院の状況や他職種の方々と関わりを持つ貴重な機会なので、今後も研究を継続し、学会への参加ができるように励みたいと思います。」

大高さんのポスター発表

看護師大高さんは、
看護師として、意思決定を支えた事例をポスター発表(テーマ「ALS患者と家族への意思決定支援の一事例」)を行いました。ポスター発表は、参加者との距離が近く、現場での実際のエピソード等、より活発な情報共有を行うことができます。反面、発表者は距離が近いため、緊張感が高く「ドキドキしているのが、周りに聞こえているのではないか」と思ったほどだったとか…

中西院長

また、中西院長はじめ5名が座長として、進行と評価を行いました。

梅津看護部長

 

イメージ

 

学会終了後に出席者11名で夕食会がありました。

広報の川口さんは、「中西院長を中心に楽しい時間を過ごし、仕事に対する考え方や定山渓病院に対する思い、職員の育成や個人のスキルアップについて等、普段なかなかできない業務以外のお話を伺うことができ、大変有意義で、今後の業務の励みとなりました。」と

いつもは医療職とかかわりが多いとは言えない事務職の川口さんならではのコメントでした。

最後にこんなエピソード。巨大プリンターで印刷した発表用ポスターは、札幌より持参し当日に自ら掲示します。飛行機搭乗時に預けたポスターが、到着後なかなかコンベアに乗ってこなく、受け取れるのかみんなでドキドキしていました。

N・Tao

収穫祭第5弾が開催されました

11月22日(水)の昼食で本年最後の収穫祭が開催され、

JAようてい 様よりご提供いただいた旬の “ ゆり根 ” を中心に

勤労感謝の日メニューをお楽しみいただきました。

患者さんより「ゆり根が食べられて嬉しい」

「ほくほく甘味があって、とっても美味しい」とご感想をいただいております。

今後も、療養生活がより豊かになるイベントを企画してまいります。

また、新着記事にてお知らせいたします。

【テレビ放映されました】定山渓病院の屋上に足湯を新設

テレビ放送局 HBC 北海道放送(1CH)の番組 今日ドキッ!で当院の屋上に新設された足湯「ひだまり湯」をご紹介いただきました。

10月30日(月)に放送された内容が北海道放送のWEBサイトにて動画公開されています。

患者さんの表情や屋上からの景色、温泉の性質等ぜひご覧ください。

下記のURLよりご視聴いただけます。

 

【南区ホームページで掲載】いきいき健康フェアへの参加

10/31に開催されましたイベントの様子をご覧になることができます。

地域の健康づくり

いきいき地域づくり講座の開催

12/1(金)にいきいき地域づくり講座が開催されます。

タイトルは「もしものときのために人生会議(ACP)はじめませんか?」

ACPとはアドバンス・ケア・プランニングの略称で、事前に医療やケアの計画を立てるという意味です。

ご自身の人生、自らが希望する医療、ケアをお元気なうちにお話合いするにはどのようにすれば良いか。一度考えてみませんか?

どなたでもご参加可能です!

興味のある方はコチラから

↓↓↓

いきいき地域づくり講座ACP

ひだまりの湯(足湯)取材にTVクルーがやってきた。【定山渓病院看護部ブログ】

  

屋上に完成した足湯がHBC“今日ドキッ!”で、10月30日放映されました。

いよいよ取材

取材は、1週間くらい前に行われ、

その様子と実際の放映の一部分をご紹介します。

「はい、座ってください」リハスタッフの声がけに合わせて座ります

「緊張します?大丈夫」とお話ししているのかしら?

 

インタビューに「気持ちいい」とコメントを頂いた実際のTV画面

院長から温泉活用の考えと今後の展望をお話

マイクを付けて、足湯を作った経緯を岡田部長から

 

そしてTV画面

今回は、看護部ブログという枠組みから少し離れますが、病院にTV取材がやってきたニュースをお知らせしました。 N・Tao