認知症ケアリンクナースチーム主催“体験学習”【定山渓病院看護部ブログ】 

認知症ケアリンクナースチームは、2017年度に“認知症と共に生きる人の理解を深め、

個別性に応じた適切なケアを推進する”を目的に発足しました。

院内の専門チームと病棟をつなぐ役割を持ち、専門的な知識や技術を互いに学びあい、

所属する病棟に浸透するよう活動しています。

年度に、高齢者体験や認知症の立場を考える学習などを重ね、

年度は、患者さんが安心する声のかけ方を実践しています。

患者さんの反応が変化した、自分自身がゆとりを持つなど、変化を実感し、今年度は

認知症ケアリンクナースだけでなく、みんなで体験し実践する研修を行うことにしました。

勤務の都合で参加出来ない方へも、リンクナースが伝達します。

その第1弾として、視線の高さの違い、視線を合わせることを体験し、患者さんが安心する声のかけ方を実践します。
担当師長2人が実際に行った後、看護職・介護職が交互に体験をしました。
場面は、
①車いすに座ってテレビを見ているときに、その方に関係のないことを後ろで小さな声で
コソコソ話をしている。
②後ろから来てやさしい声をかけますが、同時に車いすを動かす。
③看護職・介護職が、立ったまま上からやさしい声で話しかける。
などを体験し、それぞれ患者の立場でどう感じたかを述べます。
次に
④視線に入るように側に行き、視線を合わせて声をかけてから車いすを動かします。
⑤車いすの方の目線まで腰を落として、話しかけます。
①②③と④⑤を比較するというものです。
今回、主任会議の時間を一部使用して行っているところを、見学してきました。
IMG_1437トリミング.jpg 師長が、これから何をするか説明しています。
 IMG_1444トリミング.jpg 立って話しかけられたらどうでしょう。
「看護師さん忙しいんだな」「圧迫感がある」という感想が出ました。
IMG_1449トリミング.jpg
同じナースが腰を落として、視線を合わせて話しかけています。IMG_1447トリミング.jpg
「やさしいな」「今話していいんだ」と思ったそうです。
IMG_1451トリミング.jpg
さん検査行きますよ」と後ろからやさしく声掛けと同時に車いすを引かれたら……
「こわい、なに?」と感じました。
参加者はわかっています、でも体験することで、
「本当にそうだった」「そんなことはしていないつもりだけど…忙しいときはどうだろう」
「ナースコールが重なったときにこんなことしていないだろうか」と振り返ることが出来ました。
週2回程度1回15分で、実際に看護職・介護職が交互に体験し、どう思ったのか
感想を述べ、明日からのケアkaigo_kurumaisu_obaasan.pngに活かします。
看護・介護職ほぼ全員に体験してほしいと考えて、師長師長を中心に
認知症ケアリンクナースチームは、頑張りますmokuhyou_tassei_woman.png
                       N・Tao