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介護技術研修の一環:適切なおむつの選択と使用 【定山渓病院看護部ブログ】

6月になり梅雨のないと言われる北海道ですが、線状降水帯による低気圧の影響もあり少し寒い日が続きました。今は少しずつ気温が上がり、夏の足音が聞こえています。

当院では、新しい種類の長時間使用可能なおむつが導入されています。看護職・介護職より「毎日のことだからこそ改めて基本的なことを知りたい」と声が上がりました。そこで今回、CCW(介護福祉士)と担当師長が企画し、大王製紙株式会社のアドバイザーを講師に迎え、学習会を行いました。

研修目 的:メーカーの方による説明、演習を通し、10回分吸収パット導入開始の使用方法と疑問・課題を解決出来る。

とし、改めて使用方法の説明と演習を行いました。

説明をメモをとりながら。

その中で疑問や個別的な問題を持つ事例を例により具体的な方法を教えていただきました。

介護職、お互いに演習を行いました。

演習は、当院で使用しているすべての紙おむつが漏れることなく、患者さんが安心して快適に生活できるよう種類の選択や当て方の工夫を教えていただきました。

 

  

N・Tao

 

『状態が悪い患児への医師到着までの対応』:小児患者のケア学習会 【定山渓病院看護部ブログ】

慢性期病院である当院では数年前から、限られた病棟で小児を受け入れてきました。2021年院内で立ち上げた「医療的ケア児支援プロジェクト」の活動として、手稲渓仁会病院小児センターとの交流研修を実施し、小児ケアの知識やスキルを学なんできました。現在では、2名の医療的ケア児の入院を受け入れています。

日々、児の反応や成長を感じつつ、小児のケアを行っています。小児の急変は予測できない状況で起こることがあります。その時に少しでも不安なく適切な対応を行うために学習会を行いました。

小児専門看護師 佐川さん

手稲渓仁会病院の小児専門看護師 佐川雄一さんを講師に迎え、3つのグループに分かれて時間差で17名参加がありました。スタッフ全員が学べるように、講義内容を録音し、後で聞くことが出来るようにしてくださいました。講義やシュミレーション場面の動画を撮影しは、参加できなかったスタッフだけではなく、参加者もあとで見返し復習できるという目的で、関わる看護師みんなが知識を持てるように考えて下さいました。
アドバイザーとして小児科主任医長の荻原重俊医師も同行してくださいました。

いつもと違うと感じたら、まず何をするか(何をみるか)などので、講義と演習を行った後、実際に患児のベッドサイドでアドバイスを受けました。

 

患児のシュミレーターを用いてシュミレーションを行いました。

受講者の一部に受講後の感想を聞いたところ、

疑問が解決できた
毎日のケアにつなげることができる
今回は説明を聞くだけだったが、機会があれば小児ACLSの実践もしてみたい
病室のレイアウトのアドバイスをもらった
心強く感じた

などが聞かれ、学びの多い時間を過ごすことが出来ました。

 

N・Tao  

2024年度 第1回「ふれあい看護体験」【定山渓病院看護部ブログ】

5月も後半になり定山渓の山も緑濃くなりました

お天気のいい日は遠くの山(名前わかりません)まで見ることができます。

 

5月12日は「看護の日」です。「看護の日」は、看護の心、ケアの心、助け合いの心を育むこと、また看護および看護師への理解を深めることを目的に、1990年に制定されました。フローレンス・ナイチンゲールの誕生日に由来しています。

その前後1週間を「看護週間」と位置づけて、全国の病院・施設が、それぞれ様々なイベントを開催しています。

当院では、15日に「ふれあい看護体験」を開催しました。

北海道札幌南陵高等学校の2年生と3年生合わせて11名の高校生が参加してくれました!

当院紹介の動画を視聴しながらチームワークの良さを感じてもらいつつ、看護体験がスタート。

真剣に動画視聴中

病院のパンフレットを見つつ、お話を聞いています

医療に興味があった
将来、看護師になろうか考えている
進路は決まっていないので、いろいろ見てみたい

など、動機はさまざまです。

感染防止のガウン・手洗いを体験

「ハンドソープを泡立てて、しっかり洗うんだよ」友達同士声を掛け合いながら行いました。

 

車いすやストレッチャーへの乗車体験 

「頭が下がるとちょっと怖い」

 

      

患者さんへの手浴支援、配膳や食事のセッティングなどを当院スタッフと共に実践してくれました。

「手を洗いますね」

本日のメニュー

患者さんの名前をしっかり確認し、間違えないように配膳します。

 

また、7階屋上の「陽だまり湯」で手湯・足湯体験も!!

「わぁ、気持ち良い!」

とても喜んでくれました。

体験している高校生の目はキラキラしています。

午後は、看護体験を振り返る座談会です。
担当した看護職員とざっくばらんに話をします。
「病院のイメージとは違って、とても明るくていいなと感じた」
「自分は入院の経験もあるが、優しく患者さんに対応していて感動した」
「大変だと思うけど、皆さん生き生きと働いていた」
などなど、たくさんの感想をもらいました。

屋上に咲いたビオラ

終了時には、体験の様子を記念写真としてプレゼントします!
「人生においても、とても貴重な体験ですね!」と校長先生からのエールもありました。
この中から未来の医療人が誕生することを願って。

高校生の元気エネルギーを、私達も頂けた1日でした。

今回も看護部御家瀬副看護部長から原稿をいただき様子を伺いました。

編集のみ N・Tao(偶然に円山動物園、象のタオちゃんと同じ名前になりました)

5月新緑と桜それと定山渓温泉恒例の鯉のぼり【定山渓病院看護部ブログ】

4月1日の入社式から早いもので1か月、新芽はどんどん緑濃く太く大きく育っていくことでしょう!それには知識・技術など、たくさんの栄養が必要ですネ

「メンタルにも成長痛はある」これは、Mrs.GREENAPPLEのダンスホールという曲の1節です。この1節にとても共感しました。メンタルは成長するのだそう、その過程に少々痛みもあるが通過点だという考え方。そうこれは、新入職員はもちろん、ベテランになってもあることなのかな…と5月に思いを馳せます。

さて、札幌で有名な円山公園の桜の開花はずいぶん前に発表されていますね。

定山渓温泉地域は円山公園より少し山にあるので道路わきの桜などはGW が見ごろです。

 

 

 

そして院内では毎年恒例の五月人形が2階ホールに飾られ、お昼には鯉のぼりカレーが提供されました。

 

 

 

 

2024年で年目を迎えるという定山渓の春の風物詩『渓流鯉のぼり』。

これを見るために多くの観光客が訪れます。

定山渓病院インスタグラムにアップされましたが、4月22日に屋上庭園ならぬ屋上の足湯・手湯(ひだまり湯)も今年度の営業(無料です)開始です。ひだまり湯は天然かけ流し温泉です。現在は入院患者さんの利用のみですが、将来的には外来やご家族の利用も検討中。5月晴れの日は、とても素敵な森林浴もできる定山渓の春です。

N・Tao

車のナンバープレートには、色々な意味がきっとある!!【定山渓病院看護部ブログ】

札幌市南区小金湯付近(定山渓温泉から約5kmのところ)

 

雪が融け、「ホワイトアウトこわいー」と言っていたのは随分前のように感じるほど、定山渓病院まで通勤しやすくなった国道230号線です。

 

 

こうして、ブログを定期的にアップするため院内でアンテナを張っているのですが、ある職員が「通勤時に前を走る車や対向車のナンバーの語呂が面白いよ」と教えてくださいました。

例えば(日々増えているんですが、ほんの一例をご紹介)

教えてくれた職員の解釈ですが、車の持ち主に本当を聞いてみたいような聞きたくないような…

車のナンバーの自由化は1997年からだそうです。知人にも子供の誕生日、結婚記念日をナンバーにしているということは聞いたことがあります。いろいろな思いを込めて考えられているのだなと思いました。

教えてくれた職員は、眠気覚ましに考えているとか…定山渓までの道のりを安全に楽しく通勤しなければですから、これもひとつの工夫ですね。

安全と言えば、国道ではなく裏道を通ったら牡鹿が目の前を横断してビックリ(@_@)したという情報をくれた職員もいます鹿は大きいので大破する車もあるとか…大事にいたらなくてよかったです。もちろん、稀有なことですよ。

病院・医療・看護、どのテーマにも当たらないけれど、職員のちょっとした日々のご紹介でした。

N・Tao

新入職員BLS研修【定山渓病院看護部ブログ】

それぞれの病院で企画している看護部研修に渓仁会グループ内で連携し、参加するシステムを構築しています。先日、行った研修の様子を同行した御家瀨看護副部長が知らせてくださいました。

当院新人4名、そして、山中看護主任と共に、同じグループ病院の手稲渓仁会病院の新人BLS研修に参加してきました。

BLSとは「Basic Life Support 一次救命処置」のことを指します。

1人前の看護師として、BLSの習得は必須となります。

 

救急医のレクチャーでは「BLSは知識というより体で覚えること!」と念押しされ、さぁ実践!!

手稲渓仁会病院のファシリテーター(看護師長)にとても優しく演習をサポート頂き、みんなで頑張りました!

はじめにファシリテーター山田瞳看護師長より説明を受けました。

4人は順番に、人形を使って心臓マッサージや呼吸介助、そして、AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)の使用方法をマスターします。

胸骨圧迫のタイミングを確認しながら実際に行ってみます。

「体で覚える・・・これが大事」と何度も演習しました。

  

ちょうど気温が高い日ということもあり、新人さんたちは汗をかきかき、でも、和気藹藹と研修に参加していました。

看護師としての一歩です。

患者さんの命を預かる仕事です。

緊張もありますが、看護の喜びを感じつつ、成長していってもらいたいなと願っています。

 

N・Tao(今回は構成のみ担当)

2024年度新入職員と新しいユニフオーム!!【定山渓病院看護部ブログ】

新緑まではもう少しの病院の窓から見える山景

 

 

2024年4月1日渓仁会グループの入社式が行われました。

 

 

4月2日からは、各病院での研修がスタート、当院でも2日は異動職員とともに、定山渓病院の特徴や機能の説明、各部署の紹介、個人情報保護や人事規定などの内容で開催しました。

フオーカスチャーテイングとは…

電子カルテに発行されたばかりのIDを入れ、操作してみました。

 

 

 

 

 

3日からは看護部の研修として高齢者・認知症ケア、看護記録、電子カルテなどを行いました。このあとは、ナーシングスキルで学習し技術研修を行い、いよいよ各病棟へ行きます 。

食事介助の場面を患者役と交互に体験

吸引技術をモデルを使用して行ってみました。

 

 

 

 

 

 

当院では4月1日より、約5年ぶりにユニフォームが変わり、スクラブ型で今流行り?のアースカラーを採用。職員の年齢層の幅が広い当院です。様々の世代の職員がどのようにアースカラーを着こなすかちょっとワクワク(笑)

全職種が同じユニフォームとなりスカート・ワンピースだった事務職や栄養科スタッフも全員パンツスタイルになりとても新鮮です。

      

新入・異動職員そろって! 色々なパターンで着こなしています。

上衣は4色、パンツは紺と白の2色展開、組み合わせに個性がでます。

いよいよ新年度が始まりました!今年度も定山渓病院看護部ブログをコンスタントにアップできるようアンテナを張っていきます。

改めてよろしくお願いいたします。

N・Tao

 

2023年度新入職員フォローアップ研修Ⅱ【定山渓病院看護部ブログ】

2023年4月入職の職員も3月で1年を迎えます。
4月からは後輩を迎え、末っ子のメリット・デメリットともに卒業!!です。
この研修には、看護部・リハビリテーション部の9名が参加し、
心新たな出発の前に二つの目標で行われました。
1.仲間と共に、今年度の学びや経験を振り返り、自身の今後のキャリアについて考える
2. 2年目を迎えるにあたっての心構えや抱負について言語化する
まずは、今の自分を知ろうということでMBTI(自己理解のための性格診断)を行い、これを元にグループワークで、 同期の交流を深めました。
研修後のアンケートでは「同期全員配属部署が違うと集まれる機会がなく、 6月に行った研修Ⅰで出会った仲間と院内で見かけた時に話したり、 話しかけてもらってコミュニケーションが取れて、今の関係性は築くことができ、ともに頑張ることができました」と感想が聞かれました。
研修担当者からはこの感想を聞けただけでも、この研修を企画してよかったと話されています。

看護副部長より「プロフエショナルとして」

グループワークのあとで、3名の先輩からメッセージをいただき、受講者は目をキラキラさせ、真剣な表情で聞いていました。

先輩からのメッセージ、リハビリテーション部 南部さん

先輩からのメッセージ、地域医療連携室 鹿野さん

また、動画で所属部署の部署長からサプライズメッセージが9名全員に届いたのですが、一部の方を掲載します。

サプライズメッセージ動画  理学療法科 河野さん

サプライズメッセージ動画  3階A病棟 大高さん

感動して「泣きそうなんだけど」と同期で顔を見合わせ、うるっと涙ぐんでいる様子が見られます。
6月のフォローアップ研修Ⅰで「9ヶ月後の自分」として目標を立て、それぞれ9ヶ月後実績、達成度などを評価し発表しました。看護部の3名は、全員が「目標を達成できた」と自信をもってみんなの前で発表できていました。
その他の感想として
「ありがとうございました 。今日の研修で得たことを活かし 2年目も頑張ります。」
「ワークショップを通して自分自身を振り返るきっかけとなりました。
また、先輩職員からのメッセージに非常に感銘を受けました。」
などが聞かれ、研修は学習機会であることはもちろんですが、日常を離れリフレッシュできる場であると改めて思いました。

記念写真

 

 

 

「はい、笑って-」撮影者の声で笑顔で!!

 

N・Tao

「漫才師発見」M-1グランプリに出場していた!!医事課職員と二足の草鞋を履く(今は二刀流?)【定山渓病院看護部ブログ】

医事課職員舟山氏は「漫才師」という顔も持っていることがわかりました。 

外来看護師と打ち合わせ

いつも柔和で、受付や会計の時に患者さんやご家族との会話の様子はほのぼのとしています。

受診希望者に「はい!受付ですね」と笑顔も忘れません。

定山渓という土地柄、観光や就労している外国人の方も時々受診しますが、ポケトーク(翻訳機)を駆使してお仕事を全うしています。

そんな現在37歳の舟山氏は、別名“ふーみん”として漫才師としての顔をもっていることがわかりました。

元々「お笑いをやりたいなあ」と思っていた25歳ころに、きっかけとなる出来事があり、ひとりで開始しました。その後2016年に現在の鶴さんと運命的な出会いがあり、

コンビ “サーナイト”(ポケモンのキャラだそうです)

を結成しました。お二人とも仕事を続けながら、活動を続けています。

4年ぶりに開催した当院の忘年会で、お披露目…

2017年~連続でM-1に出場しています。コロナ禍で中止の2019・2020年を除き5回の出場で、3回が2回戦進出という結果を残しています。何百組も予選敗退の中での結果です。

次こそは3回戦⇒準々決勝⇒準決勝⇒決勝を目指す!!と抱負をいただきました。

看護部で、忘年会の“サーナイト”の漫才に魅了され、ファンになった看護師がいるとのうわさが…次はどの機会に見られるのでしょう

N・Tao

コードブルー訓練を行いました!!【定山渓病院看護部ブログ】

「近日実施!コードブルー訓練」と2月26日、院内職員向けのお知らせに表示されました。

それを見て、いつ何時コールされても出動できる心構えが必要ですが、このお知らせを見た後は少しドキドキしました。

コード・ブルーとは、病院内で心肺停止ないしそれに類する事例が発生したとき病院職員に対し全館放送で発する緊急コールです。 コードは暗号、ブルーは青。 青は医療現場では循環不良(チアノーゼ)を意味するとされます。 この緊急コールの仕組みはアメリカが発祥と言われます。(ネット辞書より)

そして、2月29日(木)15:00、コードブルーの全館放送があり、駆けつけました。

胸骨圧迫…BLS研修の成果が。

2階食堂内で外来患者が胸痛を訴え、徐々に意識消失。という事例を発見、医師・看護師・事務職・リハビリスタッフ等職員が駆け付け、医師の医療的指示に迅速に対応し、バックバルブマスクの換気や胸骨圧迫などの心肺蘇生により呼吸が戻り、外来へ搬送。との一連の流れを行い、全体的に緊迫感を持ちながらもスムーズな行動が出来ました。

病院長より

訓練終了後、病院長から「業務中にも関わらず、たくさんの方が駆け付けてくれて素晴らしい。BLS研修も定期的に実施しているので、学び、実践し、コードブルーが発生しても対応できるようにしていきたい。」とコメントがありました。

参加者の実施後アンケートより「繰り返し定期的に行ってほしい」「ストレッチャー、AED等の所在場所について把握しておく必要性を再認識できた」等の要望、感想もありました。

この訓練の担当者である塚本課長からは、

「日勤者全員アンケートにて課題を抽出し、振り返り、改善を進めマニュアル化を進めたい。次回の訓練実施、医療安全研修へとつなげていく」と今後の展望を伺えました。

N・Tao