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訪問嚥下診療はじめました。【定山渓病院看護部ブログ】

 5月から始まった「訪問嚥下診療」について、ご紹介します。
この診療には、訪問診療・歯科診療、看護、リハビリテーション、栄養科など様々な職員が関わっています。
[嚥下(えんげ)とは、口の中のものを飲み込み、胃の中に送り込むことをいいます。]
歯科医師とST(言語聴覚士)が在宅や施設、他医療機関に訪問して、嚥下障害がないかどうかの嚥下評価や訓練を行っています。
一番の特徴は、いままでは入院しなければ出来なかった「嚥下内視鏡検査(VE)」が自宅でできるようになったことです。
この診療は、札幌市南区を中心に実施し、医療保険、場合によっては一部介護保険が適用されます。
現在は、訪問リハビリテーションのスタッフや訪問看護スタッフの紹介で、訪問嚥下診療を行うことが多いですが、ご本人やご家族の「最近むせやすい」「飲み込みに違和感がある」「唾液が口の中にたまるようになった」などがあったら診療につなげていきたいと思っています。
「年だから…」とそのままにせず、ぜひ相談してみてください。
歯科医師の岡田先生に実際をうかがいました。
「自覚症状よりも思いのほか、嚥下機能が落ちていた」「結果から食事の形態を考えた」「STの訓練を結果に基づいたものに変更した」など一定の成果が得られています。今後も必要な治療に結びつける事例など早期に発見していきたいとのことです。

実際のパンフレットです

 

詳しくは、医療法人渓仁会 定山渓病院 (011)598-3214地域連携室まで

「ほうもんえんげ」と言っていただくとスムーズかなと思います。お問い合わせお待ちしています。

いつものN・Taoがお伝えしました。

エンド・オブ・ライフケア研修:看護部教育部会【定山渓病院看護部ブログ】

看護部教育部会でエンド・オブ・ライフケア研修を行いました。

ここ数年恒例になっている研修で、参加した職員から継続を希望する声が上がり続けています。

エンド・オブ・ライフケアとは、診断名、健康状態、年齢に関わらず、差し迫った死、あるいはいつかは来る死について考える人が、生が終わる時まで最善の生を生きることができるように支援すること(千葉大学大学院看護学研究科 エンド・オブ・ライフケア看護学)と言われています。(研修資料から)

講師松本さん

 

 

講師は、今年度も手稲家庭医療クリニック(KARINPA)から緩和ケア認定看護師松本美奈さんにお願いたしました。

 

今年度は、リハビリテーションスタッフも加わり、日常で感じている疑問や患者さんやケアに対する思いなどを忌憚なく発言し、グループ内で共有したり、自らの経験も交え意見交換を行いました。

真剣にグループワーク!!

当院で入院されることが多い疾患の架空事例から、エンド・オブ・ライフケアを考えました。

「自分の家族だったら」「受け持ちだったら」事例からカンファレンスのように考えました。

情報収集し多職種で情報共有する大切さや看護・リハビリテーションそれぞれの職業観も加え、専門職としての倫理に関することなど様々な意見がありました。

講師の松本さんは、「今、在宅で最期のひと時を過ごしたい方の訪問看護に携わっています。死に直面している方の不安や[なぜ自分が]という怒りのような感情を表出される方にも向き合っています」

ACP:アドバンスケアプランニング(人生会議)、「自分らしくあるために話し合っておこう」というパンフレットも見せていただきました。自分が大切にしていること、病気についてどのように感じているか、どこまでの医療を受けたいかを考えるなどのテーマで話し合っておくことの大切さが書かれています。看護師としてだけではなく自分や配偶者・親などのことに考えが及びました。

何回も研修を受講していますが、自分を取り巻く環境の変化で感じるものが違ったりするため、お薦めしたい研修の一つです。

N・Tao

日本医療大学にて学生のための病院説明会に参加!!【定山渓病院看護部ブログ】

9月になってもまだ暑い日々ですが、朝晩は風が涼しく、これぞ北海道!という感じの気温になってきました。とはいえ、大通り公園でオータムフエストが始まったり、鮭の初セリや新米のニュースなどが聞かれ、秋は近づいているのだと感じさせてくれます。

御家瀬副看護部長より、情報をいただきました。

当院看護部では、

かっぽんも準備に参加!

9月4日(水)に日本医療大学では初となる病院説明会に参加してきました。

看護学生3年生を対象として、33施設の参加がありました。

マスクの下に素敵な笑顔

当院4年目の素敵なナースも同行し、定山渓温泉の人気キャラクターかっぽんも一緒に参加してくれました。

学生さんは「意外と近い定山渓」「看護技術はほとんど実施できる」「人権と尊厳を守る身体抑制ゼロ」「認知症ケアをチームで」「温泉であったか療養支援」「資格への支援が手厚いし、奨学金も充実」という当院のメリットをしっかりと聴いてくれていました。

次年度も仲間が増えることを願っています。

N・Tao

病院ブログを再始動します

ホームページ、看護部ブログ、インスタグラムなどをご覧いただいている皆様

いつも定山渓病院に関心を寄せていただき、ありがとうございます。

2024年9月より、病院全体のことをブログとして発信する運びとなりました。

原則、月1回更新していきます。

よろしくお願いいたします。

 

 

厨房スタッフ病棟へ参上 〜Jキッチン「喫茶 笑流(える)」〜  【定山渓病院看護部ブログ】

昨年度より、当院栄養科では、定期的にイベントを開催しています。

イベント名を“Jキッチン”と称して、厨房スタッフの協力のもと季節に合わせたり年中行事に沿ったり等、色々な工夫を凝らして開催してきました。

8月21・22日にはじめて「デザートバイキング」を実施しました。

事前のお知らせポスター

 

 

 

 

LEOC職員「ただいまからデザートバイキングを行います」

 

ストロベリーアイス

バニラ、ストロベリー、抹茶の3種類のアイスクリーム

 

ロールケーキ

 

一口大にカットした4 種類のケーキ (プチシュー、ミルクレープ、ショコラショート、ロールケーキ)を準備しました。患者さんがお好みで好きなデザートを選び、厨房スタッフがホールスタッフとなり提供しました。

患者さんの安全を守るため、食べる時の様子を病棟の看護職・介護職、リハビリテーションスタッフが見守り、時にはお手伝いしながら食べていただき、楽しいひと時を過ごしました。

患者さんに感想をお聞きしました。「美味しそう」「楽しい」と話され笑顔がいっぱいでした。

栄養科 北野科長に「喫茶 笑流(える)」のネーミングについて伺いました。

当院の厨房は、(株)LEOC(レオック)が担っていて、今回も大きな協力のもと開催できたことから、LEOC(レオック)のL(エル)⁼笑流(える)に決めたそうです。

N・Tao

七夕:病院季節の行事 【定山渓病院看護部ブログ】

夏真っ盛り の8月7日に七夕に関連した色々を院内で行いました。

特に院内デイケアでは、日常の生活にできるだけ近づけるようなイベントを行っています。

短冊の七夕飾りで彩りを添え昼食には七夕メニュー を提供しました。また、盆踊りの曲をかけて、車いすの方も職員と一緒に輪に入り踊りました。

院内デイケア担当の介護職員、リハビリテーションスタッフ、リハビリテーションの実習生も加わり、短い時間でしたが、とても盛り上がっていました。

圧巻だったのが当院広報委員の企画です。

「あなたのふるさとどこですか?小樽編」 と題して、ある職員の故郷小樽を動画で紹介しました。

ほんの一部を静止画でご紹介します

現在の観光盛んな小樽はもちろん、

雨降りですが、観光客がたくさん

小樽の歴史を垣間見られる構成になっていて、

北海道初の鉄道は、小樽から

海と灯台

夜景

景色の美しさとなつかしさで、とても感動し鼻の奥がツーンとしました。

今後も色々なところを次々と取り上げるようなので、次回作を楽しみに待ちたいと思います。

N・Tao

 

 

 

介護職への電子カルテレクチャー【定山渓病院看護部ブログ】

7月3日新紙幣が発行されました。みなさんはもう手にしたでしょうか?私はまだお目にかかっておりません。個人的には、津田梅子さんに興味を持っているので、を手にしたいところです。

さて、当院では、介護記録についても電子カルテの使用を始めることになりました。これまでは、紙媒体での情報共有を行っていましたので、少し抵抗感を持っている方やPCに不慣れな介護職もいます。そこで、一度全員に“初めての電子カルテ”をコンセプトに1回1~2名を対象とした電子カルテレクチャーを行うことにいたしました。

手つくりのテキストを見ながら始めます。

立ち上げからログイン・ログアウトなど基本的なことを中心に、電子カルテの閲覧と簡単な文章入力を1回1~1時間半で行っています。

「不安で不安で…」「ローマ字入力が…」など介護職からの不安は何でも表出してもらい、出来るだけ個別的な対応をしています。

十数年前に自分が始めた時も必死だった記憶があります。介護職がスムーズに開始できることを目指して今後も続けていこうと思ってます。

N・Tao (高校野球の季節です)

2024年度新入職員フォローアップ研修Ⅰ 【定山渓病院看護部ブログ】

7月に入り2024年も折り返し地点になりました。
あと1か月ほどで、パリオリンピック・パラリンピック開催です。出場予定選手のインタビューや予選などのTV放映が増えていますね。

6月14日に今年度に入職した方々のフォローアップ研修を行いました。院内ではなく近くにある保養施設を借り、講義を聞くだけではなくゲーム性の強いレクリエーション、そして昼食(カレーライス、デザート付き:美味しいと評判です)も共にし、同期のコミュニケーションを深めました。

御家瀨副看護部長 より「仲間と働くこと」というテーマの講義に続いて、1年先輩の看護師と就職3年目の理学療法士から自身の経験を盛り込んだお話を聞きました。堅苦しい感じではなく、とてもわかりやすい素直な言葉で発表してくれました。

ワークショップでは、

①「想像」:「ドラえもんの新しいひみつ道具を考えてみよう」それぞれ、個人で考えてみます。

②「談論」:個人で考えたものをプレゼンしグループで  ひとつのものをつくるため、話し合いました。

③「想像」:形にして発表
Aグループ 筋肉や血管が見える眼鏡 遠くのものが見え、推し活 にも使える。
仕事でもプライベートでも使える眼鏡。
Bグループ 厳しい言葉や表現が柔らかくなるグッズ(時計、マスク、めがね、イヤホンなど身に付け日常につかう色々なもの。  

どちらのグループもまじめに取り組み、意見を出し合いながら、表情もよく  楽しそう に参加していました。

最後に9か月後の自分は、どうなっていたいか? 

目標実現のため毎月実施することを発表しました。
飲みに行く回数を減らす、貯金をする、自炊 仕事の自立 などがあげられていました。

今回の研修の担当者の一人で、様子を教えてくれた6FB病棟早坂主任は「新入職者研修(技術研修)のとき以来会いましたが、声が大きくなり表情がよくお話をしっかりして、確実に成長しているのを見ることができうれしく思います」と目を細めていました

最後に参加者・企画担当者全員で!!

N・Tao  (今回もほぼ編集のみです)

 

介護技術研修の一環:適切なおむつの選択と使用 【定山渓病院看護部ブログ】

6月になり梅雨のないと言われる北海道ですが、線状降水帯による低気圧の影響もあり少し寒い日が続きました。今は少しずつ気温が上がり、夏の足音が聞こえています。

当院では、新しい種類の長時間使用可能なおむつが導入されています。看護職・介護職より「毎日のことだからこそ改めて基本的なことを知りたい」と声が上がりました。そこで今回、CCW(介護福祉士)と担当師長が企画し、大王製紙株式会社のアドバイザーを講師に迎え、学習会を行いました。

研修目 的:メーカーの方による説明、演習を通し、10回分吸収パット導入開始の使用方法と疑問・課題を解決出来る。

とし、改めて使用方法の説明と演習を行いました。

説明をメモをとりながら。

その中で疑問や個別的な問題を持つ事例を例により具体的な方法を教えていただきました。

介護職、お互いに演習を行いました。

演習は、当院で使用しているすべての紙おむつが漏れることなく、患者さんが安心して快適に生活できるよう種類の選択や当て方の工夫を教えていただきました。

 

  

N・Tao

 

『状態が悪い患児への医師到着までの対応』:小児患者のケア学習会 【定山渓病院看護部ブログ】

慢性期病院である当院では数年前から、限られた病棟で小児を受け入れてきました。2021年院内で立ち上げた「医療的ケア児支援プロジェクト」の活動として、手稲渓仁会病院小児センターとの交流研修を実施し、小児ケアの知識やスキルを学なんできました。現在では、2名の医療的ケア児の入院を受け入れています。

日々、児の反応や成長を感じつつ、小児のケアを行っています。小児の急変は予測できない状況で起こることがあります。その時に少しでも不安なく適切な対応を行うために学習会を行いました。

小児専門看護師 佐川さん

手稲渓仁会病院の小児専門看護師 佐川雄一さんを講師に迎え、3つのグループに分かれて時間差で17名参加がありました。スタッフ全員が学べるように、講義内容を録音し、後で聞くことが出来るようにしてくださいました。講義やシュミレーション場面の動画を撮影しは、参加できなかったスタッフだけではなく、参加者もあとで見返し復習できるという目的で、関わる看護師みんなが知識を持てるように考えて下さいました。
アドバイザーとして小児科主任医長の荻原重俊医師も同行してくださいました。

いつもと違うと感じたら、まず何をするか(何をみるか)などので、講義と演習を行った後、実際に患児のベッドサイドでアドバイスを受けました。

 

患児のシュミレーターを用いてシュミレーションを行いました。

受講者の一部に受講後の感想を聞いたところ、

疑問が解決できた
毎日のケアにつなげることができる
今回は説明を聞くだけだったが、機会があれば小児ACLSの実践もしてみたい
病室のレイアウトのアドバイスをもらった
心強く感じた

などが聞かれ、学びの多い時間を過ごすことが出来ました。

 

N・Tao