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新入職員電子カルテレクチャーVol 2【定山渓病院看護部ブログ】

2023年4月現在、電子カルテ普及率は、400床以上で91.2%、200~399床で74.8%、200床未満で48.4%というデータが発表されています。

 

295床の当院は2016年にオーダリング導入し、ほどなく電子カルテの使用も開始となりました。データでも解るように100%の普及率でないため、中途採用の看護師すべてに電子カルテの経験があるわけではありません。そこで、当院看護部では、看護職の新入職員に電子カルテのレクチャー(2022年8月ブログ)を行っています。

切っ掛けは2年前、前職場では電子カルテを使用しておらず、日常的にパソコンに慣れていない職員が電子カルテでの記録に難渋しているという事からでした。現在は、電子カルテの使用経験があっても、使用の機器やカスタマイズして使用している機能や記録上の当院のルールなどもあるため説明に加えています。

レクチャーの方法としては、看護部医療情報担当者が病棟ではなく別室で、ログインなどの基本的な項目からゆっくり伝えます。以前は「エビデンスはともかく操作方法を覚えたい」と要望があり、個別性に合わせた柔軟な対応となりました。結果「焦る気持ちが少なくなった」「苦手意識が薄れた」等の感想があり、就職希望者が「電子カルテのレクチャーがあるなら安心」と就職を決めたと言われた方もいました。

現在、中途採用の新入看護職員には、原則入職日に全員電子カルテのレクチャーを行っています。

抜粋した資料

病棟にある記録マニュアルや電子カルテ操作資料を紹介

中途採用者は年代もパソコンや電子カルテの経験などすべてが違うことから、基本的なレクチャー内容と膨大なシステム・電子カルテ操作マニュアルから基本に必要なものを抜粋し、ファイルして手渡し実際に操作するときに見ながら操作できるようにしています。

 

まだまだ手探りの状態が続いていますが、より効果的な方法を見出したいなあと思っています。

N・Tao

北海道マラソン2023:走る職員と救護班の職員【定山渓病院看護部ブログ】

国内唯一の真夏のフルマラソン”北海道マラソン2023”が8月27日30℃を超える気温の中開催されました。エントリーは20000人で出走したのは16,122人、12,591人(78.1%)が完走したそうです。(データは公式HPより)

沿道に応援に行った方、テレビ観戦で応援した方がいると思います。

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この動画は5km地点です(コースの近くに住む友人撮影)

 

 

定山渓病院からは数名参加しました。その中のおひとり、作業療法士の齊藤 翔さんにお話を聞くことが出来ました。

完走の証し!!遠くに見えるのは、札幌テレビ塔

笑顔のGOAL~~~!!齊藤さん

「4月にエントリーしてから毎月200~300キロ程の練習をしました。当日はマラソンには不都合な高温多湿、加えてゲリラ豪雨を思わせる突然の大雨。さらに2週間前には持病のヘルニアが悪化。天候と怪我でとても記録を狙える状況ではなかったのでFUN RUN(楽しんで走る)に変更。これが大正解でした。自己ワースト記録でしたがゴールするまで余裕があり、結果的に今まで参加してきたフルマラソンで最も楽しい時間を過ごす事が出来ました。次は10月の札幌マラソン。コツコツ頑張ります」

 

 

終了後のピース!熊谷さんと高木さん

救護班として4名の看護師と1名のPTが大会運営に参加しました。いくつもの救護テントが設営され、暑さで体調不良となった方の身体を冷やしたり、脱水症状に対して経口補水剤を投与したりしました。また、飲めない方には点滴もしたそうです。救護班メンバーは「大変だったけど感動した」「楽しかった」「あっという間に走り抜けた」等の感想をおしえてくれました。

参加した記念に大会Tシャツとキャップのプレゼントをいただいたそうです!❈蛇足ですが14~15年前に救護班で参加した私はロゴ入りポロシャツをいただきました(笑)

N・Tao

院内デイケア通信 ③ お誕生会【定山渓病院看護部ブログ】

院内デイケアのイベントを5月の再開よりお伝えしていますが、今回を機に“院内デイケア通信”として、定期的に取り上げていこうと思っています。今回が3回目になります。

8月23日に初めて、お誕生会を行いました。8月生まれの方4名を参加者とスタッフで、お祝いしました。

 

手作りのお祝いボード ボードの前で、誕生月のおひとりずつ写真撮影しました。

 

 

 

 

ハッピーバースデイトゥーユーを歌って、お祝い!!

誕生月の方には“ハッピーバースデーの帽子”か“本日の主役”のタスキをかけてもらいました。

日ごろの療養では、どうしても変化の少ない日々が続いているので、少しだけ刺激的な日になったかも知れません。

気温30℃越えの日でもあったため、参加した皆さんにカキ氷が振舞われました。

昔懐かしい雰囲気のかき氷機、でも電動です。

「やっぱりかき氷はあずきに限るわ」

「手動は僕にお任せ下さい」リハビリの実習に来ていた学生が手伝ってくれました!頼もしい

 

院内デイケアでは、これから毎月のイベントとしてお誕生会が追加されるようです。

N・Tao(札幌円山動物園でゾウの赤ちゃんが生まれました、とても珍しい事だそうです)

臨地実習 With 北海道科学大学保健医療学部看護学科【定山渓病院看護部ブログ】

当院では、例年、看護専門学校や看護系大学のの臨地実習生を受け入れています。

学生控室が7階にあり、エレベーターに乗り合わせると「おはようございます」「こんにちは」と元気な挨拶が聞かれます。

臨地実習は、看護師をめざし学ぶ学生が、講義で学んだ様々な事を実際に患者さんに触れ合う中で、看護を体感して言語化することを目的にします。一方受け入れる当院は、いつも以上に背筋をぴんと伸ばし、学生に楽しく有意義な時間を過ごしてもらえるよう準備をします。

今回は、北海道科学大学保健医療学部看護学科の学生が実習を行っている様子を紹介しようと思います。

実習目的は、これまで様々な領域で行った実習を統合して、看護師間・多職種間連携や看護提供の場におけるマネジメントについて実践的に学習し、活動の一端に参加する(実習要項一部抜粋)

オリエンテーション

リハビリテーション場面の見学

 

体位変換を指導者と一緒に行いました。

患者さんが一生懸命何かをお話しています。学生は、それに応えています!

お食事の準備を終えて、談笑しています。

 

 

 

 

 

 

 

看護師間・多職種間連携におけるマネジメントの学習の一環としてカンフアレンスへも参加しデイスカッションを行いました(タイミングを逃し、写真撮影できませんでした)

実習を終えるときの感想の中で「安全な療養環境や患者さんの持てる力を発揮するためにもマネジメントは重要であると感じました」「とても楽しかった」「有意義な実習が出来ました」等の言葉をいただきました。実習に来られた学生は、最終学年なので来春には国家試験を控えています。

学生生活の集大成に向けて、エールを送りたい気持ちでいっぱいです!!

今回は、実習担当の御家瀬看護副部長にいろいろな様子を伺いブログにしました。

N・Tao

抑制廃止の取り組みについて、院内見学にいらして下さいました。【定山渓病院看護部ブログ】

2011年から抑制廃止の取り組みを行っている当院です。

先日、社会医療法人恵和会 恵庭第一病院から医師・看護部長・師長・事務次長・リハビリテーション科科長の5名の方が見学にいらして下さいました。

恵庭第一病院では、抑制廃止への取り組みに向けて情報収集する中で、当院の実践を知り、見学をお申し出ていただいたという事でした。

資料

見学の前に、抑制廃止検討委員会担当の大高師長から、当院の概要と抑制廃止の取り組みをお話しさせていただきました。

今年度、日常のケア場面で不適切と思われる場面のシュミレーション動画を作成し、抑制廃止検討委員会で「こんなこと言っていいの?」「患者さんへこんな態度で大丈夫?」と感じたことを述べて、自分ならどのようにするかをデイスカッションしていることもお話しさせていただきました。

当院の様子を玄関前で少しお話し。

その後に医療・療養病棟の6FB病棟をご案内させていただきました。

自己抜去の対策など、具体的なことをお話しさせていただきました。

衝撃吸収マットの確認

最近導入された新しいベッド柵のカバーをご紹介「汚れたら拭けるので、便利です」

看護部長から院内デイケアに話しがおよび、見学していただきたかったねと…(この日のデイケアは、終了していました)

ベッドサイドでリハビリを受けている患者さん、手にボールを握り意識を分散しています。

認知症マフの話題になりました。

この患者さんも認知症マフを時々使っています

病棟担当制リハビリについて、現状をお話し致しました。 「コミュニケーションがスムーズで、情報共有が行いやすく、患者さんの見守りも協力して行っています」

当院の抑制廃止の取り組みに興味を持ち、遠方より見学に来ていただいたことを感謝いたします。

これを機に今後も交流が続くといいなあと思いました。

N・Tao

 

第1回 J(ジェイ)キッチン【定山渓病院看護部ブログ】

夏の真っ盛りの8月7日~10日まで、厨房スタッフが病棟ディルームに出向き、患者さんが選んだ味のソフトクリームを作りふるまわれました。

栄養科主催のイベントで、患者サービス委員会/食事検討委員会/(株)LEOCの賛同と協力で開催されました。

患者さんの嗜好調査を行ったところ「アイスクリームが食べたい」との声が聞かれ、企画したそうです。

今年度から病棟に厨房が出張し、イベントを開催することをJキッチンとします

 

~味が選べる!ソフトクリーム屋さん~

栄養科・厨房職員で準備

好きな味を選んで  ね!!

「どの味にします」「バニラ」

   

 

また、収穫祭として、JAや農園から仕入れた果物や野菜を食材にお食事の提供をします。7月は収穫祭の第1弾で、冷やしラーメンの具材としてミニトマトやスイカを提供しました 

7月はデザートでメロン

8月はトウモロコシ

9月はブドウ

10月はユリ根を使ったお料理

 

 

 

 

7月~10月まで、収穫した野菜・果物を使ったメニューを予定にしています。

N・Tao

趣味であり特技であり!!【定山渓病院看護部ブログ】

当院には、124人(7月1日時点)の看護職が勤務していますが、看護にひたむきに向き合うと同時に趣味を極めて楽しんでいる人がいます。

以前のブログに登場している書道の師範や、子供のころからダンスや音楽に触れ、振り付けやリハビリ体操の作曲を行っている看護職もいます。

その中で今回は、とてもかわいい編みぐるみ作成を趣味とし、楽しんでいる方を紹介します。

顔出し・本名NGなので、Nさんとします。Nさんは、動画配信などを参考に技術を学んでいるそうです。勤務している病棟と外来に飾っているのを撮影してきました。

雨の日の合羽を着て

浴衣を着て夏祭り

砂浜に寝そべるイメージ

しまえなが 外来にありました

かっぽんをイメージ、きゅうりにはマヨ!

 

もう一人刺繍を趣味にしているSさんの作品です

お手玉のように見えますが…すーっと持ち上げると

 

小物入れになりました

Sさんは「趣味だから取り上げられても…」と遠慮されていたのを素敵なので、少し強引(笑)にお願いして写真を撮らせていただきました。

 

 

 

編んでいて、中心部の絵柄は刺繍です

何ともいい表情のペンギン

 

これからも看護職として邁進しながらも、何かしら趣味や特技を持っている人を発掘して(自己申告も大歓迎)、第2第3弾と続けていきたいと思っています。

N・Tao

院内デイケアのその後とある一日【定山渓病院看護部ブログ】

 

屋上でラベンダーと共におすましする“かっぽん”

 

院内デイケアを再開して2か月が過ぎました。

 

 

 

 

院内デイケア開設の目的は大きくふたつあります。

1.制限の少ない自由な環境の中で過ごすことにより、認知症患者の活性化や精神的安定を図る

2.認知症患者に要する時間的・人的な労力の軽減を図り、病棟全体の看護の質の向上を図る

参加する方は入院療養が優先ですから、食事時間 や入浴時間、リハビリ等で途中退出したり、途中参加を自由としていて、行事・レクリエーション参加も自由です。

疲れたら院内デイケアでお昼寝も大丈夫なようにベッドを準備しています

再開から今までの患者さんの様子としては、

「穏やかになった」「怒らなくなった」「夜眠るようになった」「笑顔が増えた」などの声がスタッフから聞こえてきます。

参加者からは、「また来たい!」「今日は何やるの?」「疲れたから一休みするかな~」とベッドで一休み⇒「スッキリしたわ」とまた活動へ戻るなど、その方の行いたいように過ごしていただいています。

また、院内デイケアで過ごしている写真や様子をご家族や在宅サービス担当者へ、郵送でお知らせすることが出来るといいなあと思っているところです。

行事・レクリエーションのアイデイアが担当者の介護職や療法士から続々と出てきて、曜日を決めて

足湯♨の日・アロマの日 カラオケ大会(マイクが大切)カフェ園芸などを行い、参加する方が選んでいただけるような仕組みも考えていきたいです。

収穫のために屋上に集まりました。

 

屋上で収穫したきゅうりを塩漬けにして食べる予定です。

 

きゅうりを見て飛びつくかっぽん

きゅうりにかぶりつきそうになり、捕まえられた “かっぽん”

 

きゅうりの収穫をすることを聞きつけ、いち早く屋上にいたかっぽんです。

 

 

N・Tao

「ホーホケキョ」うぐいすの声から相手の気持ちを察することに発想を飛ばす【定山渓病院看護部ブログ】

5階の窓から…晴天で青空が素敵です

病院のある定山渓は、山に囲まれているので、春にはうぐいすの声がたくさん聞こえてきます。

ある日、近くの席で一緒に働くMさんが「うぐいすは答えてくれるのを知っている?」と言います。

「ホーホケキョと聞こえたから、口笛で返してみたら、うぐいすも返してくれたの、何度も。へたくそな口笛だったからか、まるで ❝違うよ、ホーホケキョはこう鳴くんだよ❞ と言っているみたいに」

なんてromanticでやさしい解釈なのでしょう!!

感激して調べてみると、実はうぐいすは縄ばりを主張するために鳴いているので、ライバルと思って、それまでより低い声で「俺のシマだ、出ていけ」と鳴いているのだそうです。

な…なんと、Mさんは、うぐいすにライバルと思われたのですね鳴き声(口笛)が下手なら、うぐいすは無視することもあるとのこと。Mさんの口笛は下手ということではなく、ライバルと思われていたということも発覚しました。

このエピソードから、相手の行動の真意が自分の思っていたものと違うという事も人間関係でもあるのかもなんてと浮かびました。

春は過ぎ、季節は夏を迎えようとしているときに季節外れのテーマ。いつもの看護部ブログとは趣きを変えて書いてみました。break(ブレイク)という事で

N・Tao

院内デイケア!!  再開しました。【定山渓病院看護部ブログ】

今日は、再開した院内デイケアをご紹介しようとおもいます。

院内デイケアとは、具体的には何をするところでしょう?

入院生活は、治療や療養ために必要なことです。一方で普段の生活とリズムが違うことによるストレスが生じやすく、夜間の不眠や情緒の不安定、時には一時的な認知障害の原因になってしまいます。

そこで、日中の時間を利用して、行事やレクレーションに参加することで、生活のリズムを取り戻し、活性化や精神的安定を図ることを目的に院内デイケアを行います。

2021年に3か月間プレ運用し、ワーキングチームで話し合いながら人員体制やプログラムを修正していきました。その後感染状況もあり中止していましたが、COVID-19の感染症分類5類への移行を受けて再開しました。

イメージ写真(引き伸ばしたら、ピンボケになってしまいました)

デイケア詳細
方法:集団・小グループ・個人でレクレーションや会話を楽しんだり、ひとりで過ごすのもOK
対象者:当院に入院している方で、デイケア室に移動が可能な方
開催場所:1階デイケア室

日時:月曜日から金曜日10:00~14:30出入り自由とし、リハビリや入浴などを優先しています。

風船バレーやパズル・碁・TV鑑賞など色々行っています。

先日は、新たに足湯の日を開催し、

イメージ

園芸なども楽しむ予定です。
これからも参加者の希望を取り入れ、どんどん新たなことに取り組んでいく予定と聞いています。
継続して、このブログで様子を紹介できればと思っています。

 

N・Tao