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高校生のふれあい看護・介護体験with看護の日【定山渓病院看護部ブログ】

毎年玄関前に飾る生花。

毎年フローレンスナイチンゲールの生誕日の5月12日を看護の日と呼んでいます。その1週間を看護週間と位置づけて、全国的に病院・施設が、それぞれ様々なイベントを開催しています。

定山渓病院では、高校生のインターンシップのひとつとして「ふれあい看護体験」を毎年行っていて、例年近隣の高校に参加していただいています。

「私の若いころは…」話す高齢者の目をしっかりと見て、お話を聞いています。

 

高齢の患者さんと話をしたり、

 

 

 

指の間まで洗います「気持ちいいねー」と

 

手浴(適温でお風呂のように手を洗う)やお食事を介助して食べていただく場面の見学を行いました。

 

 

参加者は医療系の進学を考えている高校生が大半ですが、

 

友達に押してもらって、車いす乗車体験

中には「おばあちゃんの車椅子を上手に押したい」という動機で参加した高校生もいました。

体験を通して、少しでも看護という仕事に触れ、一緒にかかわってみたいなと感じてくれたらうれしいです。

「ちょっと怖いです。」リクライニング車いすをはじめて体験しました。

4月25日の北海道新聞には、参加していただいた札幌南陵高等学校の高校生が当院のユニフオーム姿で、掲載されていました。

新聞を見て「見慣れたユニフオームが載っている!!」と思わず反応してしまいました。

N・Tao

認知症マフってなに?【定山渓病院看護部ブログ】

 

今回は、認知症認定看護師 田屋 香さんから 「認知症マフ」ってなんですか?というお話をうかがいました。

田屋 香さんは、当院に入院される認知症の患者さんが、安心して生活出来るように認知症ケアチームで活動しています。

患者さんが実際に使用しているところ

「認知症マフ」とは、認知症の人の落ち着かない手を温かく保ち、知覚や視覚という感覚をケアに活用されるものです。

イギリスのオックスフォード大学病院の高齢者患者に活用され、一部地域では救急車に装備され認知症の人の搬送時に使用されているそうです。わが国では、朝日新聞厚生文化事業団が普及活動を行っています。

マフは、布や毛糸で作製した筒状のものの中に両手を入れ、中にあるぬいぐるみや軟らかなボール等を握ることで心地よい刺激となり、気持ちが落ち着いていきます。

点滴等のチューブ類を気にされる様子がある場合などに活用すると効果的といわれ、当院では、3月から使い始めています。

両手を入れ、マフの中で握れるぬいぐるみや軟らかなボール等をとれないよう縫い付けます

患者さんの知覚刺激や安心感から行動・心理症状(認知症)の緩和につながれば良いと考えています。

パステルカラーで、やさしい印象のマフ

マフの作成には、認知症ケアチーム担当医師が材料を提供してくださいました。リハビリスタッフが作業療法のひとつとして、患者さんと一緒に作成してくださったり、田屋さんの82歳のお母さまがボランティアで、お友達と一緒に「何か人の役に立ているのならば嬉しい」と、楽しみながら協力してくれているそうです。

 

 

 

 

最後に田屋さんは「まだ、使用事例は少ないので、これから事例を増やし、認知症マフの使用効果を明らかにしたい。そして、より効果的な使用方法を見出していきたいと思っています」と今後の抱負をお話し下さいました。

N・Tao

蕗の薹から春に思う【定山渓病院看護部ブログ】

蕗の薹(ふきのとう)3月~4月の雪解けとともに路肩にニョキニョキ出てきます。地味ですが、桜とともに季節を感じますね。花言葉は「待望」「愛嬌」「仲間」「真実は1つ」だそうで、贈り物やグループのシンボルなどに向くと書いてありました。そういえば、北海道で有名なお菓子屋さんの包装紙に使用されていました。

食べると少しの苦味がある「大人の味」です!!とはいえ、なかなか摘みには行けず口にすることは少ないのが正直なところ……

そんな蕗の薹を見ながら‘春‘を連想していると、更衣室でこんな声が聞こえてきました。「新人さんの名前覚えたー?」「まだ全然……」お話していたのは他部署の方です。新人さんは顔を覚えてもらうところからですね!4月も後半、新入職員も研修の日々から少しづつベッドサイドに行く機会も増えてきます。

先輩も「新人さーん」なんて呼ばないで、しっかりお名前を呼んで、必要なことを伝達していきたいものです。

随分前ですが、異動されてきた上司があっという間にスタッフの名前を覚え、話しかけていました。聞くと「努力しているのよ、名前で呼ぶことを大切にしているから」と…努力していることをはっきり言葉にできる、そこにも共感したことを思い出しました。

お久しぶりのかっぽん!!素敵な 手作り鯉のぼりと仲間が増えていました

春の徒然に思ったことでした

N・Tao

 

定山渓ブランドの推進に向かって!!2023年度新入・異動職員辞令交付【定山渓病院看護部ブログ】

4月1日に渓仁会グループの入社式を終え、4月3日は定山渓病院の初出勤日でした。まず最初に、中西院長からお一人お一人に辞令が手渡されました。その後、当院の特徴や各部署と幹部職員の紹介、最も基本的な個人情報保護や人事規定などを学びました。

  

看護部には看護・介護職6名が入職し、昇格の交付も同時に行われました。

この後看護部では、14日までの2週間の新人研修期間が始まります。

医師・看護職・介護職・リハビリテーション部で記念に

渓仁会グループは「`ずーっと人と社会を支える’という社会的責任をもって事業を展開し、社会への貢献と地域からの信頼」を渓仁会ブランドとして目指しています。
さらに定山渓病院中西院長は、新入職員を迎えるにあたってのトップメッセージとして「定山渓病院は、リハが強い、抑制しない看護、チーム医療、在宅とのつながり、などの多機能慢性期医療を展開しています。しかし、まだまだ周知されていません。定山渓病院といえば○○だよね~と言われるような定山渓ブランドを確立していきたい」と語っています。
新入職員・施設間異動職員のみならず、既存職員も今一度中西院長のvisionを理解し、定山渓ブランドを推進する一人という自覚を改めて持ちたい!そんな風に思います。
N・Tao

2022年度新入職員フォローアップ研修【定山渓病院看護部ブログ】

 

5階の窓からの山

 

定山渓の山は、まだ残雪があり新緑にはもう少し時間が必要ですが、四月に入り北海道各地で桜の開花情報が続々と聞こえています。

 

このブログを定期的に覗きに入ってくれている方は、タイトルを見て「またフォローアップ研修?」と思ったでしょうか…

今回は、定山渓病院として“教育学術委員会”主催で、2022年度に入職した職員(多職種)を対象に行った企画で、今年度2回目でした。

そこで、教育学術委員でこの企画の責任者である、経営管理課課長代理の板川さんに内容や参加された方の声などを聞いてみました。

3月24日に病院近くにある保養施設を借りて12名が元気に参加し、内容の濃い研修となりました。
午前は、御家瀬副看護部長から「キャリア形成について」講義がありました。
続いて先輩職員からのメッセージとして、これまでの経験や専門資格取得、また仕事に対する価値観など、多様な考え方を職種を超え、社会人という枠組みの中でお話がありました。

午後は、ワークショップ①・②をグループワークで行いました。

ワークショップの説明をするリハビリテーション部  南部浩志副部長

 8月の研修で「半年後の目標」を掲げており、今回の3月の研修では、その成果・進捗について、自分自身でグラフ化してもらいました。
②のワークでは今の時期だからこそ感じる「理想の病院」とは何かについてをディスカッションしました。
こんな病院であったらいいな、という思いを何の縛りもなく自由に列挙し、「年齢問わず話しやすい環境」「働き方を選べる職場」「みんながたくさん休みを取る職場」など、経営管理部長も驚きのフレッシュで斬新な意見がたくさん出ていました。

       

発表を聞いてます

  

サプライズで参加者の直属の上司となる方からのメッセージ動画を映しました。

この一年のがんばりを各所属長の視点でコメントしました。
(所属長もカメラを前に緊張していましたが、新入職員を通して自らの働きかけへの課題や抱負を語っていました)
新入職員は、自身の所属長が登場すると頷きながら映像を食い入るように見ていて、会場全体が感動に包まれました。
参加者にとっては大変貴重で刺激的な内容であったと思います。
2023年度になり、先輩職員となった参加者が、この研修を機に「2年目もがんばるぞう」と思ってもらえたら企画・運営者として嬉しいです。

ほんのり笑顔で、記念写真

          ↓

「もっと笑って~!!」声がかかりました

いつものN・Taoが発信しました 

中途採用者フォローアップ【定山渓病院看護部ブログ】

雪解けがすすみ  木々が緑になりつつある3月末、

TVにかじりつきでWBCの観戦で、自分事のように嬉しく感動した方が多くいたのではないでしょうか

さて、看護部では、少し前に新入職員のフオローアップ企画で「中途採用者座談会Ⅱ」を行いました。

新卒者とは違い、中途採用者は入職日が別々で集まる機会が多くありません。

そこで、年度の上半期に入職した中途採用者の座談会として、「中途採用者座談会Ⅰ」は2022年10月に行い、今回は下半期の入職を対象とした「中途採用者座談会Ⅱ」でした。

経験の違う職員も、同時期に当院で働き始めた仲間としてコミュケーションを取り、自らのキャリアを振り返り、疑問や悩みを語り合い、今後の活力にするために座談会となりました。

「看護職としてのキャリアを考えるということ」をテーマに御家瀨副看護部長の講義を受けた後にグループになりました。

 

自己紹介と「これまでのキャリアを語ってみよう」をテーマに座談会は始まりました。

 

「へえー!そんな経験をしているのね」と副部長

「こんなキャリア支援があったらイイね」をそれぞれ付箋に書いて、シートで共有しました

 

参加案内に「今回の内容は、口外しません。ざっくばらんに自由にお話し、交流してくださいね。」と一文がありました。これを受けて、これから希望やちょっぴりの愚痴も活発に話すことが出来たそうです。

 

N・Tao

少しづつ進む5S活動Ⅱ【定山渓病院看護部ブログ】

あたたかな日差しに春を感じるこの頃です。
数年前から行っていた、定山渓の温泉街へ向かう国道230号線の拡幅工事がそろそろ完成します。片側1車線から2車線になり、

桜並木

 

紅葉の並木

桜や紅葉のオンシーズンの渋滞や事故が減ることへの期待が膨らみます。

 

さて、少し前に発信した5SプロジェクトXチームが、またまた新たな試みです
「なるか!?リユース!5Sさんまーけっと オープン」と題したお知らせが入りました。

整理整頓を進めるべく、あらゆる部署が保管していた不要品を回収したところ、たくさん集まりました。

コロナ禍で、お客さまに出していたお茶はペットボトルに変更しました

必要と思って請求したけど、思ったほど使用しなかった文房具

かつて作業療法で調理実習をしていましたが、現在は使用頻度が減り余剰在庫になりました

 

 

 

 

 

「できるだけリユースしよう!」を合言葉に、回収品を希望する部署に配布するため、まずは展示をしました。

 

ちょっとしたフリーマーケットのようになり、わく-わくします。

それぞれの部署で病院の備品を無駄にすることなく素敵にリユースしている情報が入りましたら、さらなる続編をお知らせします。

N・Tao

新卒・新入職員フォローアップ企画【定山渓病院看護部ブログ】

雪解けが進み春の訪れが間近になりました。

新卒・新入職員への教育支援体制は、昨年度から少しずつ体制作りを進めてきました。

副看護部長とともにローテンションする病棟へ

 

昨年の夏には、所属病棟とは違う病棟で1週間看護体験をする、ローテーション研修を開催しています。

 

 

 

病棟師長からオリエンテーションを受けて始まります

 

ある2年目看護師は、終了後のリフレクションで、同じ慢性期病院の中でも病棟ごとの特徴を捉え、患者の特色に沿ったケアの体験をしたと、目をキラキラさせて語ってくれました。

 

 

講師デビューの川渕主任

12月は、支援のひとつとして、新卒2年目を対象として、

看護過程研修を行いました。参加者からは「学生のころのようにじっくり考えてケアプランを立てることができてよかった」等の感想が聞かれました。

一緒に入職したみんなとグループワーク「研修だけど楽しい!」

日々、忙しく過ごし部署からも頼りにされる存在になりつつあります。学習機会とともに同期と過ごすひと時の時間がリフレッシュになりました。

N・Tao

少しづつ進む5S活動【定山渓病院看護部ブログ】

2月末のある日の朝、5階の窓からの山と温泉ホテル ! 青空に春の近さを感じます

 

5Sプロジェクトが発進し、昨年7月からの長い準備期間を経て、いよいよ本格的に始動ゆっくりですが活動の成果が見えてきました。

各部署の余剰在庫品を提出してもらい整理しました。この活動によって、自部署にあった「これ、いつ使うんだろう?でも捨てるのもなあー」という在庫品を他部署で活用できる可能性が出てきます。

また、以前は病院主催で行事が開かれ、リハビリテーション を兼ねたレクリエーションを行っていました。その時に使用していたグッズが沢山あります。

 

けん玉を置いているかごも手作りです

ジグソーパズルは作ることを楽しんでから、バラしてまたつかいます

手芸用グッズ

ここ2~3年は、コロナ禍に伴い、集団で活発にする病院行事・レクレーションは形を変えました。

そこで、5S活動としてレクリエーショングッズを集約することで、部署単位で使用できるような仕組み作りを、始めました。

 

 

また、2月には“今日の5Sさん”と題して5S活動紹介の第1回を院内に発信しました。。

余談ですが5Sといえば、昨年就任した経営管理部長は“ミスター5S”という別名があるとかないとか…

N・Tao  

高齢者の実際を体験する【定山渓病院看護部ブログ】

高齢になると、身体的にも精神的にもなんらかの変化が生じます。

今の自分からはどんな変化か想像できないものです。認知症ケアリンクナース会では「自ら体験することで加齢変化を理解し、ケアや指導につなげる」を目的に高齢者体験を実施しました。

高齢者体験グッズ を使用し、体験前に高齢者の視え方、聞こえ方の確認をしました。

「前が見えない」

その後2グループに分かれて、グッズを装着したまま廊下や段差の歩行、車いす乗車体験、飲水体験、財布から小銭を取る、本を読むということを実施しました。

 

 

 

「曲がり角どこ?」 触って確認します。

「下の段がわかりません」

「えーっと…読めないわ」

 

 

 

 

 

 

「100円玉がつかめない」手袋をはめてコインをつかもうとする感覚と一緒でした。

体験した後の感想・意見では「下を見ながらじゃないと歩きづらい。でも今まで患者さんに「危ないから上を見て歩いて」と声をかけていたと思う」や「横から声をかけられてもわからない、回りこんで視界に入ってほしい」、「先を見越した声かけをしてほしい」など、まだまだたくさんのことがありました。

 

 

 

今回、高齢者体験を実施したことで、相手に寄り添ったケアを考えることにつながり、ケアプランや現場へ戻ってからスタッフへのOJTへ活かせると思います。

今回のブログは、松山副看護部長の原稿、大高(麻)師長の写真です。

編集は私ですが、看護部内のみなさんの協力のもとに「定山渓病院看護部ブログ」はアップ出来ています。

N・Tao