抑制廃止検討委員会【定山渓病院看護部ブログ】

定山渓は雪景色  温泉が恋しくなります。
現在は、抑制することなくケアを行う事は当たり前になりましたが、
当院は1999年7月25日に抑制廃止宣言を行い、
9月に抑制廃止検討委員会を、発足しました。当時は、看護職・介護職だけの委員会でした。
その後、社会の変化や全職員の意識改革が進むとともに病院組織としての委員会になり、現在は、医師、看護師、リハビリスタッフ、MSWと多職種で構成されています。
月1回の委員会は、担当医師の「こんにちはー」の挨拶で始まるフレンドリーな雰囲気です。
委員会では様々な取り組みを行っています。
部署で実践している抑制に頼らないケアについて委員の間で報告しあい共有しています。
他には誰が見ても低床ベッドの種類がわかるように表示し活用したり、SSS運動  等です。
抑制には、身体のみではなく言葉の抑制もあります。
それを具体的に示した職員向けの動画を作成し「こんなこと悪気なく言っていませんか?」という問いかけとともに、教育に活かすそうです。

先日その撮影場面に潜入しました。

ナースステーション前の一場面

カーテン越しの会話の撮影(監督のS師長が…)

看護師役は、言葉の抑制を想起させるセリフに「こんな言葉言ったことないから言えない」と憤りを覚える中、進行・演出のS師長から「誰も言ったことないよ、でも頑張って作ろう」と励ましの言葉が飛び、緊張しながらも進んでいました。その緊張の中、患者さん役のスタッフの行動は名演技で、笑いが起こりました。

患者さんが胃のチューブを抜いてしまった…その場面を再現

動画が完成し、学習できることが楽しみです。   N・Tao

“嚥下食を知る”技能実習生カリキュラムのひとつ【定山渓病院看護部ブログ】

 ミャンマーから6名が当院で介護職の技能実習を行っています。

技能実習3年目が始まる前に、患者さんに提供している食事がどのように作られているかという事を学びました。

講義中

まず、嚥下の仕組みを管理栄養士から講義を受けた後に、

 

 

 

 

 サツマイモの食形態を変えて、常菜➡軟菜➡ミキサー菜➡ゼリー菜(ペースト状のもの固めたもの)と徐々に変化していく過程を見て確認しました。

実際に調理

 

 

 

 

 

試食、食感の違いを感じます

味も少し違うような…

 

参加した技能実習生の感想をいくつか紹介します。
「ミキサーの名前は聞いたことはあったが初めて見た」
「ミキサー菜がどのように作られているかを知ることができた」
「もっと時間をかけ教えてもらうと自分たちもできると思うが、結構大変だと思った」

「当院は調理を行ってくれる人がいて良かった。患者さんが食べられるように(栄養科が)対応して頂き感謝の気持ちを持った」

当院は、介護職が調理することありません。しかし施設等、職場環境によっては、介護職が調理を担当することもあります。そのため、この「調理業務」という項目がこのカリキュラムに入っているのかもしれません。
3年間の技能実習修了後の働き方を考える礎のひとつにはなったと思います。

 

技能実習が始まって少ししたころ、食文化の違いで一度も口にしたことがないものは、患者さんに味を伝えにくいと考え、試食会を行ったこともあります。

カリキュラムの中で行われた色々な講義や実習の様子などを2021年7月12月にもこのブログで紹介しています。ぜひアクセスしてみて下さい。

本格的に雪が降りました。             N・Tao

いきいき健康フェアinミリオーネ【定山渓病院看護部ブログ】

   紅葉も終わり、定山渓は雨が雪に変わり、遅れていたスキー場オープンができるかもしれません。

血圧測定

11月9日に、南区介護予防センター定山渓の主催で、「いきいき健康フェア㏌ミリオーネ」が行われました。当院も共催しており、看護部から看護部長・師長・主任4名が参加し、血圧測定や酸素飽和度測定、健康相談を担当しました。

 

「いつまでも自分の足で歩き続けたいんだけど」丁寧にお答えしました

定山渓にお住いの方を中心に、定山渓にお勤めの方や札幌市南区全域にお住いの方を対象にお越しいただきました。保健師の特定保健指導や、定山渓病院の看護師安島さん作成の曲に合わせて、リハビリスタッフの運動指導や、骨密度測定、脳年齢測定、体脂肪や肌の水分量チェックなど気になる測定がたくさんありました。また、栄養士からコンビニで揃う食材を使った、お手軽レシピの紹介など、盛り沢山のブースで参加された方は楽しい時間を過ごしました。

 

担当した湯澤師長からは、来場者の年齢は高い印象でしたが、毎日自宅で血圧を測っている方が多く「あら、いつもより高いわね」などという言葉も聞かれ、健康を気遣っている様子がうかがえました。会場はいくつかのブースに分かれており、来場者はスタンプラリー形式で何か所も回って、最後にお土産を受け取り、笑顔で帰えられました。2時間の短い時間でしたが、あっという間に過ぎました。

参加した職員で記念に

 

このように、看護部も他部門と協力し院外に出かけ、地域の方とコミュニケーションをとる活動をしています

                      N・Tao

医療と地域つながる事例検討会【定山渓病院看護部ブログ】

司会の訪問看護室菅原師長と山崎さん

先日第2回が開催されました。第1回は7月に訪問リハビリテーション科の発表で、「在宅ケアを行う家族の不安に対し、チームで関わりを持ったこと」をテーマに開催し、56名の参加がありました。

今回は、訪問看護室エール主催で行い、28名の参加がありました。8月に行う予定が、第7波の到来により延期になり、10月に行いました。今回は、二人暮らしの高齢の親子がともに介護対象となり多種の介護サービス を必要としていたが、なかなかサービス導入に至らなかった事例を取り上げました。

少人数グループで

参加者を6Gに分けて、紹介された事例について短い時間でしたが「何ができただろうか」と、ディスカッションを行いました。看護師・リハスタッフ・MSW・在宅ケア担当者・事務職などが参加し、それぞれが自分事として「自分が担当者であったら何ができたのか」「行政の介入は、できなかったのだろうか」など意見がでて、多職種の業務を知る機会にもなりました。また、知識の共有もできました。

 

普段なかなか在宅の取り組みをご紹介する機会がなく、「訪問看護って何をしているんだろう…」と思われることも多いと思います。このような機会で訪問看護を知ってもらい、入院中の患者さんを住み慣れたご自宅に退院する支援のために利用できるかもと考えていただければいいなと思いました。また、今回は事例紹介からディスカッションまで35分間で行いました。参加者からもう少しゆとりのあるディスカッションができるといいという感想があり、業務時間内のため難しくはありますが、次回以降の参考にしたいと思います。“訪問看護室エールの菅原師長から”

 最後に岡田経営管理部長から講評をいただきました

N・Tao 

収穫祭第4弾のお知らせ

11月23日(水)勤労感謝の日 昼食に、

地域食材を取り入れたお食事を提供する収穫祭が開催されます。

定山渓病院 イベント 収穫祭

定山渓病院 イベント 収穫祭

※食形態によって、提供できない場合がございます。

面会の中止について

札幌市内の感染状況を鑑みて、明日より面会を中止させていただきます。

ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。

久しぶりに病院行事を行うことが出来ました!【定山渓病院看護部ブログ】

先日、病院祭&収穫祭と称したイベントを行いました。

お知らせをリハビリスタッフとともに見ているところ

前日の栄養士の準備

コロナ禍以前の2019年までは、催しものや院外の方々による音楽や踊りの披露もあり盛大に行われ、病院だけに留まらず病院周辺地区の方にも声をかけて、住民参加型でやってはどうかと案が出ていたところでした。2020年は感染対策のため中止しました。昨年は動画を作成し、定山渓の季節の移り変わりなどを見ていただくなど形を変えています。

ホタテなど海鮮焼き

今回は、主に食べることに焦点を当て、栄養科主体で患者サービス委員会やリハビリスタッフ、給食サービスのレオックの協力も得て、バイキングを行いました。以前よりは縮小したものになりましたが、入院中では食べる機会が少ないものを取り混ぜたメニューをバイキングにして、好きなものを選んで食べる楽しさを味わっていただきました。病棟単位で来ていただく等、混乱ないよう注意を払い、事故なく終了することができました。

「いかがですか」選ぶ楽しさを…

 

参加された方々の笑顔や「おいしかった」「楽しかった」の言葉が担当した職員には、とてもありがたく次の企画へのモチベーションになります。

 

当院の感染対策担当看護師は言います。

「マスク・手洗いをきちっと行う事、いつも行っているお掃除をきちっとする。それが感染対策の基本なのです」と。

当院でもマスクなしの接触は2m離れる、個食・黙食等様々な対策は続けていますが、子供のころ「帰ってきたら手を洗いなさい」「整理整頓しなさい」としつけられたことを守ることからが基本なのかもしれません。

買い物ツアーや盆踊り等あらゆる病院行事をしていた当院ですが、形を変えて楽しんでいただく工夫を考え続けていかなければならないという事が始まっていると思います。

N・Tao  

看護師交流研修【定山渓病院看護部ブログ】

国家公務員共済組合連合会 斗南病院と定山渓病院の第1回看護師交流研修を行いました。

連携病院である2病院の看護部が中心となり、実現しました。

斗南病院の2名の副看護師長

9月28日~30日まで、当院から2名の主任が斗南病院へ行き、10月11日~13日まで、斗南病院の副看護師長2名が当院で研修を行いました。

川渕主任とY主任(現師長)の2名で参加しました。参加者の一人である、川渕主任に研修の様子と感想をを聞きましたので、紹介します。

斗南病院は、がん医療を中心に急性期医療を展開されています。一方当院は、乳児から100歳越えの方まで、あらゆる疾患の方を対象とした慢性期医療を提供しており、役割の違いを感じたとともにたくさんの学びがありました。

シャドー研修の様子

その中でも、斗南病院は早期に治療を終えて次のステージに進めるよう、入院前から退院のことを考える入退院支援を実施しています。当院とは入院期間は大きく違いますが、自分(川渕主任)の所属病棟では、師長中心で退院支援を行っている現状です。スタッフ自らが入院時から退院を見据えたケアを行っていきたいと考え、病棟師長と共有しました。

当院の認知症ケアチームカンフアレンス参加

斗南病院では、様々な医療チームが活動されており、緩和ケアチームや褥瘡対策チームのラウンドにも参加させていただきました。定山渓病院も褥瘡対策チームがあり活動していることを伝えると「WEBを利用した当院からのコンサルテーションが可能になれば良いですね」と斗南病院から提案があり、今後の指針をいただけたことで夢が膨らみます。

病室に行く前の打ち合わせ

看護場面では、PNS(パートナーシップナーシングシステム)を導入されています。看護師がペアとなり、患者さんをともに看護し、お互いを補完しあうシステムです。ペアでケアを行うことで、ともに成長することが出来ることを学びました。斗南病院の副看護師長からは、当院の介護職との協同をどのような調整で連携しているのかの質問があり、実際の場面を見学してもらい説明しました。今回の研修では、たくさんの学びがありました。企画して下さった両病院の看護部に感謝し、学んだことを今後は還元できるよう頑張りたいです。

川渕さんの沢山のお話の中から、いくつかの紹介になりました。
今後の活躍に期待したいと思います。        N・Tao

5SプロジェクトX 発進【定山渓病院看護部ブログ】

 本格的な秋到来の定山渓の山2022年です。

自席のあるお部屋の窓から見える景色です。

 

現在は広く知られている、5S活動は、整理・整頓・清掃・清潔・しつけ(習慣)業務を安全かつ効率的に進めるために行います。

5S活動を行うにあたり、成否に重要なのは計画と準備にあるといわれています。また、有益な活動を行うためには、具体的な方法を決めることと、基本的に「全員参加」することです。全員参加のためには、推進者が重要と言われています。

当院でも5S活動は医療安全・患者安全に重要であり、数年前から業務の円滑化を進めるためにも院内で包括的に取り組むことを計画していました。

5Sプロジェクト会議

 

そこで、今年度TQM室の5S担当者であるO師長がリーダーとなり“5SプロジェクトX”が発進しました。

 

 

看護部長室:会議で不在でした

先日、第1回プロジェクト会があり、

院内ナンバ(おそらく)の整理整頓されたお部屋、デスクである看護部長室を見学し、刺激を受けたそうです。

(唯一、カーデガンがあるのが、使用中の机の証です)

推進者であるプロジェクトメンバーは、安全と働きやすい職場づくりをめざし立ちあがった、やる気に満ち溢れている8名です。

現在は男性1名のため、女子会のような盛り上がりを見せ、若干圧倒されているとかいないとか……

自己紹介では、院内の5S活動に取り組み、その知識を自宅の整理整頓に活かしたいという

「ちゃっかり」さんもいました。

本格的な活動はこれからなので、少しづつこのブログで紹介していきます。

N・Tao

渓仁会真駒内在宅クリニックオープン【定山渓病院看護部ブログ】 

  新米の季節になりました

北海道米は美味しい…と、いつのころからか評判になりました。

準備を進めていた、訪問診療・訪問リハビリに特化した「渓仁会真駒内在宅クリニック」が2022年10月3日にいよいよオープンしました。

 

 

札幌市南区真駒内本町5丁目1番8号   第5ナベビル2階

 

定山渓病院では、2013年から訪問診療・訪問リハビリをはじめ、在宅で過ごすことを希望する地域の方が少しでも安心して安楽に在宅(施設含む)で過ごせるように取り組んでまいりました。

南区は、高齢化率が35.8%(2022年7月時点)ですが、在宅診療を担う医療機関は全国平均の半数程度と少ないのが現状です。

利用される方が1人から2人➡10人、50人と増え、札幌市南区の奥まった地域の定山渓にある当院からでは、距離的に訪問できる地域が限られてしまい、住居の地域によっては希望に沿えないことがありました。

そこで、南区の地下鉄真駒内駅からほど近い所に「渓仁会真駒内在宅クリニック」をオープンすることにいたしました。

 イメージキャラクター 「シマエナガ」のうぱちゃん

訪問できる地域は、半径16kmなので、この地からですと清田区や遠くは新札幌駅、手稲駅まで広がります。

岡田 学 院長は、夕張市にてクリニック継承開業(総合診療・外来)10年の経験があり、札幌市では訪問診療医として活動され、これまでの豊富な経験を活かして渓仁会真駒内在宅クリニックを引っ張っていきます。

 

 

 

真駒内訪問 リハビテーション 科 科長 志村さん

「私らしく」を支援するために様々な提案をいたします

 

 

 事務主任で相談員の長尾さんと岡田先生

 

 

 

 

 

訪問リハビリ科他スタッフのみなさん

訪問リハビリは、定山渓病院の機能をそのままに、10年の実績で培った経験豊富なスタッフがサービスを提供します。

渓仁会グループが大切にしている「保健・医療・介護・福祉サービスとの連携」として、入院や検査、専門的な治療が必要となった場合には、定山渓病院はじめ地域の協力医療機関や関連機関と連携を図り、協力体制によって質の高いサービスを提供します。

詳しい情報は、HPを公開していますので、そちらを見ていただけると嬉しいです。

資料提供:経営管理部企画推進課 塚本課長 / 編集N・Tao