60歳越えあなどるなかれ!!【定山渓病院看護部ブログ】 

プラチナナースを知っていますか?

定年前後の看護職をこう呼びます。人生100年時代になり、厚労省や日本看護協会も

プラチナナースの雇用を呼びかけています。

TVでは、救急24時とか感染症対策の現場などにスポットライトがあたり、取り上げられることが多いですが、看護職の働く場所は、高齢者施設や保育園、訪問看護、健診センターなど病院・クリニック以外にも様々なところがあります。

自らのビジョンやライフワークバランスなどを考えて、それぞれが活躍できる場所で働いています。

当院看護部では、看護職123名のうち、19名がプラチナナースです。さらに介護職74名中9名が60歳越えで、夜勤を続けている人もいて、戦力です。

卒後すぐの20代のころ、自分に40年後の定年が来るなんて考えられないと思います。

しかし、時はあっという間に過ぎます。

もし、身近にプラチナナースがいたら、「体力ないなあ」とか「同じことまた聞いた」とか思わないでくださいね。経験に裏打ちされた態度や知識を持っていますから

ただ、ちょっと昔の知識のこともあるかもしれません、それは指摘しても大丈夫です。

働き続けているということは、あらたな知識を吸収したい気持ちは持っていると思うのです。

でも、プラチナナース自身も「私の若いころは…」とか「以前は…」とか経験だけを言うのでは

なく、エビデンスをしっかり持っていたいものです。

  ちりばめた写真は、久しぶりに病院屋上に行ったら、お花がきれいに咲いていました。

癒されます。

 

なすびとトマトはこれから熟すようです。  

 

N・Tao

訪問看護室「エール」が開設されて1年が過ぎました【定山渓病院看護部ブログ】 

2021年4月に開設された訪問看護室「エール」の管理者の菅原師長 

お話しを聞きました。

「管理者1名、スタッフ1名、多職種のみなさんに支えられながら、1年間、在宅で暮らす患者さんに看護を提供してきました。  
 山あり谷あり、新しい経験を沢山させてもらって「エール」はまだまだ成長中です。
さて、1年が過ぎてみて、もっと「エール」を!!訪問看護を!!知ってもらい、いつか、一緒に働く仲間を増やしたいなぁ~なんて野望も考えています。」

 

今日は簡単に訪問看護の1日をご紹介したいと思います。

訪問看護の朝は、訪問バッグの中身の点検から始まります。

(今回は訪問バッグの中身を写真で特別に大公開!⇒大袈裟)

と思いましたが、バッグにはケアに必要なものがビッシリ入ってましたので、非公開とします(笑)

 

訪問看護の愛車ミラとデイズでそれぞれ病院を出発。

午前中2件、午後2件のペースで訪問を行います。

訪問が終了したら病院へ帰院。

 「訪問から帰院した途端、別な訪問先の施設から相談の電話がありました」

本日の訪問の記録を行います

 

明日の準備をして終了です。

「訪問看護の楽しさは、住み慣れた家で暮らす利用者さんに私達が看護を提供することで、1日でも長く、ご家族と一緒の楽しい時間や、利用者さん自身の時間を充実して過ごしていただけるお手伝いができることです。」

               

みなさんも是非、訪問看護TRYしてみませんか?(笑)お待ちしていまーす。

今回は、編集のみ担当しました。N・Tao 

新入職員ローテーション研修【定山渓病院看護部ブログ】 

例年の夏より早くに夏真っ盛りのお天気が続き、早くもクーラーを使用     している声もチラチラ…過ごしやすい北海道の夏は、ここ数年ないように思うのは、気のせいでしょうか?   病院屋上からの新緑の山

7月11日(月)から7月15日(金)新入職員ローテーション研修を行いました。

昨年2021年度の看護部新入職員が自部署以外のところで、異なる病棟や患者の特徴を理解し、自身の看護を振り返り自身の課題について考えることを目的に行いました。

当院は、病棟によりケア度・医療度が違い、それにより看護配置も違うところから、

自部署で1年超の経験を経て、入職時の新鮮な気持ちを思い出すことが出来るかもしれません。

1日目、ローテーション先の病棟へ行く前に御家瀬副看護部長より研修目的と

改めて当院の特徴、病棟ごとの違いなどの講義を受けました。

そして、配置された病棟の師長(主任)に挨拶をして、研修開始となりました。

       

5日間の研修を終え、最終日に集合リフレクションを二人の主任とともに行いました。

・自部署との違いや共通点、患者特性を言葉にする

・自身の看護スキルを客観的に振り返る

をテーマにそれぞれ発表しました。

 

「医療度の違いがある患者さんの人工呼吸器の点検やCVカテーテルのケア等自部署では経験できないことが出来ました。」 

「パーキンソン病で、言葉がわかりにくい方とお話をたくさんして、最初はわからなく何度も聞き返してしまいましたが、繰り返してお話してくれて、解るようになり嬉しかったです」

「自部署では、経管栄養の方が多いのですが、研修ではお食事を食べている方が多く、介助をしました」など、沢山の経験をそれぞれが目をキラキラさせて発表してくれました。

予想以上の学びを得た発表で、企画運営の御家瀬副看護部長が感激するほどでした。

N・Tao

気付かれた方もいるかもしれませんが、前回アップしたブログから病院HPのトップページからすぐに見ていただけるように変わりました。
今まで以上に気軽に目を通していただけると思っています。過去のブログも順次、同様にみられるようにしていきますので、改めて見ていただけるとうれしいです。

かっぽん:夏至のころ【定山渓病院看護部ブログ】外来かっぽんシリーズ 

6月21日夏至でした。その日を起点に7月6日くらいまでを“夏至のころ”というのが、この時期の季節のあいさつとして使われているそうです。
恒例の外来かっぽんシリーズです。
(かっぽんは、定山渓温泉PR隊長です)
北海道には梅雨はありませんが梅雨をイメージした装いになっていました。
蝦夷梅雨と言われるものはあります、
クリックして昨年6月のブログにぜひリンクを
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アジサイとアンブレラ
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相合傘は、六花亭包装紙を活用して
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受付横<看板かっぽん>
今回は、シンプルな感じで、まとめています。
              N・Tao

院内でBLS(basic life support)研修【定山渓病院看護部ブログ】 

6月に入り、季節のあいさつでは初夏のころとなるところですが、札幌の朝晩は
まだまだ寒い日が続いています。
医療従事者(広くは病院勤務者)として、BLS(一次救命処置)に関する基本的な
知識・技術を持つことが必要です。
今年度は4回を予定しています。
今回、第1回目のBLS研修を行いました。
受講対象者を過去に同様の研修を受講していない人としたこともあり、
4月入職者と看護職以外のリハスタッフやMSWなどが多く受講しました。
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本日のスケジュールを担当者よりオリエンテーション
1時間半の予定の中で、30分の講義 IMG_5493トリミング.jpg のあと
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1時間の実技講習があり、参加者13人で3~4人を1グループとして、
師長・主任4人がフアシリテーターを行い、デモンストレーションをしました。
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シュミレーターを用いた胸骨圧迫やAED(自動体外除細動器)作動、
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BVM(バッグ ヴァルブ マスク)の装着などを実施しました。
講義の中で、胸骨圧迫は2分ごとに交代して行う、行動はメンバー間で声を掛けながら途切れることなく行うなど、全員が積極的に参加しました。
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もし、院内で倒れている人を見つけたら…みんなが自分事として取り組んでいる
様子がうかがえました。
                         N・Tao

看護記録とシステム化【定山渓病院看護部ブログ】 

2016年からオーダリングを導入し、徐々に電子カルテ iryou_karute_carte_denshi.png の使用を
開始し、看護記録や転倒転落スコアシート等ケアに関連する記録を電子カルテ上で行うように移行していきました。
新たな機能やフォーマットの導入の度に操作マニュアルに加え、運用マニュアルを整えています。
昨年度、電子カルテ導入から5年が過ぎ、看護 job_nurse_iryouyou_scrub_woman.png 記録マニュアルを見直すと、紙媒体のものが残っていて、活用できない部分があることに改めて気づきました。
そこで、全体的に大幅に見直すことにし、約1年を経て6月から使用開始できるようになりました。
図や写真を多用し、文字も少し大きくしたため今までの30ページから70ページになりました。
日本看護協会の「看護記録に関する指針」では、看護記録とは、あらゆる場で看護実践を行うすべての看護実践の一連の過程を記録したものである。
と定義しています。
指針を遵守しつつ、できるだけ効率よく伝わる記録をすることを目指しています。
ケアの時間を割いて記録に時間をとるわけにはいかないのは、どこの施設でも同じ悩みと思いますが、そのための標準化の推進を現在も続けています。
先日、渓仁会)札幌西円山病院のDX(デジタルトランスフォーメーション) computer_desktop_good.png
担当の國生看護・介護部副部長と齋藤師長が当院のシステムを活用した看護記録への取り組みを見学に来ていただきました。
まだまだ推進途中で、充分ではありませんが、実際をお見せすることはできたと思います。
このように渓仁会グループの病院・施設で情報共有することが、時折あります。
               N・Tao

看護職・介護職を目指す方への給付型奨学金制度のご案内 定山渓病院【定山渓病院看護部ブログ】 

6月11日に看護部・リハビリ部合同で「ふれあい病院体験」として、5月の「ふれあい看護体験」に参加できなかった南陵高校2年生を対象に出前講座に行ってきました。

看護・介護職とは、こんなお仕事ですという紹介をさせていただき、参加者から質問等あり、楽しいひと時を過ごしました。

その中で、

奨学金制度について、梅津看護部長 部長.pngトリミング.png からお話しさせていただきました

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当院看護部では、看護師や介護福祉士を目指す学生さんを対象とした奨学金制度を設けています。

基本的には「返済不要の給付型」となります

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詳しくは、YouTubeでお伝えしています

ぜひ、アクセスしてみてください

【給付型 奨学金制度】看護師・介護福祉士を目指す学生の支援について 定山渓病院

N・Tao

院内紹介:職員食堂【定山渓病院看護部ブログ】  

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5月末の屋上から見た定山渓大橋と背景の山です
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前回アップした、GW明け頃と比べると緑が多くなっています。
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今回は、いつもと違う視点で院内を見渡してみました。
忙しく働く私たちにとって、毎日のお昼ご飯は、とても大切で楽しみのひとつです。
お弁当を持参したり、売店で購入したりと、人それぞれですが、
当院2階には、職員食堂があります。
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ある日のメニュー「かき揚げ丼」お味噌汁セット
数量限定のお弁当は、評判がよく、早い時間に行かなければ売り切れてしまいます
交替でお昼休をとるスタッフからは「早番がいいです」という声もチラホラ聞こえてきます。
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(定山渓温泉PR隊長のかっぽんが紹介しているイメージ)
週間のお弁当メニューが院内のお知らせで、毎週配信されます。
研修のネタが続きましたので、日常のひとこまをご紹介しました。
           N・Tao

看護部の教育:教育部会を中心に紹介します【定山渓病院看護部ブログ】     

まだ少し風が冷たい日もありますが、日差しが強い日は、ぽかぽか陽気で気持ちのいい季節になりました。
冬期間閉鎖していた屋上解放が4月29日始まりました。
自然環境抜群の当院周辺の山々を見て癒されていただけたらなあと思います。
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定山渓大橋と山「もう少しで、新緑になります」
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看護部の委員会のひとつである教育部会は、5人のメンバー(+アドバイザー副看護部長)で構成され、年間の看護部教育の企画、運営、評価を行っています。
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2022年度の教育・研修の企画は、看護部の目標の評価、前年度研修後アンケート等のスタッフの声、患者層の変化に伴う病院機能の変化など多方面の情報を基に考えます。
研修受講生は、看護部中心ですが、ターミナル期のケア等チーム医療に関わりがあるものは、多職種参加研修として企画を行うこともあります。
看護部HPに年間スケジュールや研修の様子などを載せています。
また、教育部会とは別に、看護部の色々な委員会・部会が企画している看護部研修はもあります。
褥瘡対策委員会では「体位変換や褥瘡予防」
2021年度抑制廃止委員会では「スピーチロックをテーマにロールプレイング」
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看護情報部会では「フォーカス記録とは」
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を行いました。
今年度も企画をし、動き始めています。
このブログでも、すべてではありませんが、研修風景を時々紹介しているので、
見てくださいネ
             N・Tao

ふれあい看護体験:2022年【定山渓病院看護部ブログ】 

5月11日(水曜日)夏を思わせる晴天の中、高校生を対象に「ふれあい看護体験」を行いました。
毎年5月12日は、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日に因んで、1965年に「国際看護師の日」を制定し、日本では1990年に「看護の日」を制定しました。毎年5月12日を含む週の日曜日~土曜日までを看護週間と定め、看護協会をはじめ全国の病院・施設が様々な行事を行っています。
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病院正面玄関のお花
当院では、2019年まで、毎年「ふれあい看護体験」を開催していました。
コロナ禍で、開催を見合わせてたため、3年ぶりに開くことができました。
南陵高校の3年生、男子7名・女子2名が参加し、しっかり、感染対策をして全病棟で看護体験を行いました。
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病棟に行く前に個人防護具の着脱の練習をしました。
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ひとつの病棟では、手浴、血圧測定 medical_ketsuatsukei_aneroid.png、車いすの乗車体験をして視線の高さの違いやリクライニング型車椅子 kurumaisu_reclining_boy.png での移動では、怖さも感じた体験をしました。
別な病棟では、シーツ交換や食事介助の見学の後に一部を患者さんの許可をいただき体験させてもらい、緊張しながらもやさしくかかわりを持って、挨拶もしっかりとできていて感心しました。
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患者さん役を交互に体験しました。
午後には、座談会を行い、参加した7名と看護部長、看護副部長、各病棟の担当者が出席し、和気あいあいと体験を語らい、共有し笑いに包まれたひと時を過ごしました。
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「看護師や病院のイメージが良い意味で変わった」

「患者さんも関わっているスタッフの皆さんもイキイキとしていた」

「患者さん一人ひとりに合わせた看護をしているんだと感じた」

「皆さんとても明るく、楽しそうに働いているのを体感した」

「自分の入院体験からも感じていたが、実際の現場でも心のケアをしてくれるんだと思った」

「将来は看護師になりたい」「理学療法士を目指している」

「まだ悩んでいるけど、今回の体験やこれからの経験で考えていきたい」

など、本当に目をキラキラさせて感想を語ってくれていました。

引率教諭からは、「あんなに語れる学生たちとは思わなかった。皆さんが引き出して下さったおかげ。とても良い経験をさせて頂いた」と感謝の言葉を頂きました。

この体験をきっかけに、1人でも医療の道に進んでくれたら・・・と思います。

※フローレンス・ナイチンゲールとは、nightingale.png「近代看護教育の母」「クリミアの(白衣)の天使」と呼ばれるイギリス人で、1854年のクリミア戦争で負傷兵に天使のように優しく接し、戦地から戻った後も看護学校の設立や、経験を基に書籍の執筆など生涯にわたり医療・看護の改革に貢献した方です。

       (フリー百科事典Wikipediaより、一部引用)
                  N・Tao