技能実習生試食会:食文化いろいろ【定山渓病院看護部ブログ】
一雨ごとに寒くなり、窓からの見える木々が紅や黄色に少しづつ染まってきました。
例年期間限定で運行する、札幌国際スキー場の紅葉
を見るためのゴンドラが始まったようです。


先日、ミャンマー出身
の技能実習生が病院食の試食を行いました。

国により食文化は違い、ミャンマーは、お米が主食なのは同じですが、辛みだけでなく塩気の多い副菜を数種類とともに、たくさんのお米を食べるそうです。
当院の技能実習生は、6人で共同生活をしています。
自炊では、1ヵ月約50kgの
を食べるそうです。

今回の病院食を試食する対象は、患者さんの食事介助も行っている技能実習生です。技能実習生は、介護技術をどんどんマスターし食事介助を行っているものの、日本食や病院食で提供される食事の味を想像が出来ず、患者さんに「どのようなものを食べていただいているのか説明できない」というところから、食べてみて経験してみようということで、先月から実施しています。

“黙食”で、感想は食べ終わてからマスク
をして話しました。

今回のメニュー
の感想は共通して、炊き込みご飯は抵抗なくおいしかったという事ですが、ほうれん草のお浸しは、最初からかかっている醤油の量では、塩気が足りなかったようです。

また、主に“だし”を味わう茶碗蒸しは、初めて食べたこともあり「甘い」という感想で、進まなかったようです。“薄味”という食習慣が少ないからかも知れません。
ガイドブックによると、ミャンマーに旅をする機会があったら
「塩加減は少なめに」と「麺のゆで時間は短めで、硬めに」とミャンマー語で紙に書いて、持っていくといいそうです。
米粉を使った麺は味にバリエーションがあり、日本人にも馴染みはありますが、硬めを好む人が多い中、ミャンマーの方は軟らかく茹でたものを好むそうです。
ところで、少し前から評判になっているマリトッツオ 

なんでも、今年1番の話題のスィーツだそうです。春くらいに札幌市内のホテル
で発売しているとローカル番組で話題になると、翌日には行列ができ、すぐに売り切れていたそうです。

半年ほどたった現在は、近くのスィーツ店・パン店でも見かけ、それぞれのお店の味の違いを楽しめるまでになりました。
マリトッツオは、イタリア
ローマ発生のブリオッシュ生地のパンにたっぷりの生クリームを挟んだものをいうようです。

コロナ禍で、2年近く旅行から遠ざかっているいま、身近なところから食文化の違いを学び、改めて食文化について考えさせられました。
N・Tao

認定看護師を目指す方の研修【定山渓病院看護部ブログ】
北海道医療大学
認定看護研修センターで学んでいる、感染管理認定看護師の研修生2名が9月2日~10月15日までの約1か月半当院で実習を行っています。

7か月間の研修の一環で、今回研修されている2名の方は、札幌市外から学びに来ているとのことです。

認定看護師とは、日本の医療
の高度化に伴い専門分化が進み、より高度の専門知識が要求される中、看護の役割の重要性は増し、高い看護ケアの提供のため各専門領域に特化した知識と技術を身につける必要性から、1995年に臨床経験5年以上の看護師を対象に認定看護師制度が新設されました。日本看護協会では、現在21分野(将来的にはかたちを変え、19分野になる予定)の認定看護師がいます。

日本看護協会のHPには、「特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践の出来る認定看護師を社会におくりだすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的としている」と記されていました。
当院の感染管理認定看護師小池師長にお話を伺いました。
感染管理分野は、昨年来の新型コロナウイルス
感染症はもちろん、

それ以前からのインフルエンザをはじめとするさまざまな感染症に対して、感染予防と抑制を行います。
感染予防では、ワクチンスケジュール調整、正しい手洗い、
防護具の
使用方法などの職員教育、院内ラウンドによる対策実施の監視を行っています。


ICT(院内感染対策チーム)のラウンドに同行されました。 

感染抑制では、感染症発生を早期に発見し、適切な対策を講じることでアウトブレイク防止をめざし活動します。これらの役割を自施設で担うため研修会や、日々の啓蒙のために委員会活動などで、スタッフ育成などを行っています。
現在研修中の2名の方は、研修を修了すると、このような役割を勤務されるところで担われ、活躍されることと思います。
研修生の指導はもちろん、小池師長が行っています。 

N・Tao

他部署紹介します:薬剤科【定山渓病院看護部ブログ】


2018年9月6日の北海道胆振東部地震と、それに伴うブラックアウトのニュースとともに、防災意識や防災グッズ
の確認を促すニュースやお知らせが沢山ありました。改めて防災意識を高め、以前紹介した院内の防災教育(2021年7月6日アップ)を継続していく必要性を感じました。

9月は、敬老の日
と秋分の日
と2日間の祝日があります。



ご存知と思いますが、「防災の日」のように、祝日
以外にも365日毎日何らかの〇〇の日があります。

ふと、興味を持ち9月の一覧を見てみると「4日:みたらしだんご
の日」

「10日:コッペパン
の日」「22日:ショートケーキ
の日」など、食べ物の日に目がいってしまいました。


正確に数えていませんが、9月だけでざっと800~900位もありました。

前段階が長くなってしまいましたが、
今日は、他部署紹介第
段としまして、薬剤科をご紹介します。

病院薬剤師
とは、病院内で長年協働していますが、

具体的にはどのような業務を行っているのかを改めて聞いてみました。
一言でいうと「医師からオーダーされたすべての薬剤を安全に効果的に投与できるようにすること」に集約されますが、
薬にまつわる様々な業務は多岐にわたり、

調剤・注射薬のミキシングや最近は新型コロナワクチンの充填も加わりました。
当院の295人の入院患者と外来患者35~45人/日の薬剤に関するすべてを
薬剤科が行っています。



薬剤科副主任
さん
のお話では、


最近「薬剤師は薬に向き合う時間も重要だが、患者さんと向き合う時間をもっと確保すべきである」という意見があり、
当院薬剤師も忙しい業務の中、意識して病棟へ出向き、患者さんと積極的にお話
をするようにしています。

また、その方の血液検査データなど、全身状態を顧慮した薬剤投与量や、元々服用している薬との禁忌薬剤がないかなど、沢山のことを考えて、医師とデイスカッションすることもあるそうです。

子育て真っ最中の
薬剤科長代理
とともに、定山渓病院薬剤科の更なる発展を目指して日々奮闘しています。


N・Tao

定山渓病院 新人職員フォローアップ研修 Ⅰ【定山渓病院看護部ブログ】
お盆が過ぎた途端、あの30℃を超えた暑さは、いつだったのだろうと思うような
涼しさ(寒さ?)がやってきました。
札幌中心地より少し山側にある定山渓
は、普段から2℃ほど気温が低いので、朝の換気
も開けている時間を考えながら行っています。


山々はまだ、
濃い緑色ですが、もう少しで素敵な紅葉
の季節がやってきます。



看護部では、先日新入職員のフォローアップ研修がありました




コロナ禍以前は、4月に病院主催で近隣の温泉ホテルを会場に新入職員歓迎会を行っていました。
2年前までは、必ずと言っていいほど、行っていた部署単位の歓迎会も自粛しています。また、昼休憩時も個食・黙食にしていますので、職場内での他者との交流が減っている中での研修でしたので、「話ができた」「楽しかった」「同じような悩みを持っているのがわかった」と受講生から高評価でした。
この研修の主たる企画運営者の、御家瀬看護副部長に内容をお聞きしましたので一部ご紹介します。
講義は、3名の先輩スタッフ
が動画を使用してわかりやすく、

和やかに語り掛けるように行ってくれました。
受講生の集中
も途切れずに「近い将来を知ることができ、同じような悩みを経て現在があることもわかった」という感想が聞かれました。

アイスブレイクに「チームで中西院長の似顔絵を描いてみよう!」を行い、
すごく盛り上がったそうです。



一方で「やりがいや楽しみ、乗り越え方を語ってみよう」は、まだ現場の業務に慣れることで精一杯の新入職員にとっては、
考える場面が多くありました。。

しかし、全体会で「悩みや不安はみんな同じ、自分だけじゃないんだってわかって、嬉しかった」と発言があり、笑顔も多く見られました。
場所は、病院の近くの研修保養施設を貸し切りで行ったことで、休憩時間はラウンジを利用させていただき、密になることなく過ごすことができました。病院から研修会場まで徒歩5分の移動中
には、話せたことも楽しかったという感想が聞かれました。



受講生から「同期と話す機会が少ないので、すごく楽しく、年に1回か2回定期的にあったらいい」という感想が聞かれ、充実した1日が過ごせたようです。
御家瀬看護副部長の総評に「研修目的の新入職員同士での語りの中で関係性ができ、就労活力につなぐことができる」という目的は、受講生の様子や感想から達成できたとありました。
今回のような研修は、初めての企画だったので模索しながら行なったということですが、高評価に終わり、
もう次回の企画が御家瀬看護副部長の頭の中にはあるようです。
N・Tao

かっぽん:浴衣で七夕【定山渓病院看護部ブログ】外来かっぽんシリーズ
北海道の
は、8月7日が多いのですが、函館や根室など地域によって7月7日というところもあります。

子供のころから8月7日が七夕と思っていたので、
北海道の一部
や一部東北地方
などを除き7月7日であると、大人になって知り、驚いた記憶があります。


これは、明治5年12月3日に西洋歴を導入し、この日を明治6年1月1日としたことで、新暦と旧暦の始まりの時期が違うことから、土地によって新暦の日付で年中行事を行うところと、行事によって旧暦で行うところがあるそうです。
さて、今日は癒しのかっぽんシリーズです。
外来のかっぽんも浴衣を着て、笹の葉に囲まれていました



短冊に願い事も書かれていました。
アップです、紺色の浴衣を渋く決めています。

カップルかっぽん




受付の看板かっぽんです。浴衣はお揃いですが団扇で個性を演出しています。
季節を感じる癒しの外来かっぽんでした。
N・Tao

【看護職】オンライン病院説明会のご案内
当院での勤務にご興味のある方を対象に、オンライン病院説明会を実施いたします。
詳細は、こちらのページ(クリックすると別ウィンドウが開きます)をご参照ください。
他部署紹介します:栄養科【定山渓病院看護部ブログ】



この夏スイカ
は食べたでしょうか?

スイカ
は、水分が90%以上と豊富で、加えて糖分・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルも含まれているので、微量の塩分を加えるとスポーツドリンクと同じような効果が期待できます(だから、お塩を振るのか
「なるほど」)。


さらに食物繊維も豊富で、むくみ改善効果が期待できるシトルリンというアミノ酸も含まれているそうで、熱中症予防はもちろん、ダイエットや女子力アップにもいいそうです。
(果物栄養学、田中敬一先生のお話から)

今日は、他部署紹介第
段としまして、栄養科をご紹介します。

栄養科では、入院の方の栄養管理が業務のひとつです。
入院時から定期的に栄養状態を評価し、栄養状態が維持・改善できるように食事内容の見直しや多職種と情報共有を行うことで“食べる”ことの総合評価の一端を担っています。
また、給食提供は、委託業者が行っていますが安全に美味しく食事がとれるように献立等を一緒に考えています。
もうひとつ大切なこととして、栄養指導があります。外来・入院中の方の他に、
昨年から訪問栄養指導を開始しました。在宅療養の方のむせこみや食事が進まないなどの食事や栄養面の困っていることのサポートを行っています。
また、以前に紹介したNSTとして褥瘡対策にも関わりを持っています(2020年
のアップ、チーム医療:NST・褥瘡管理チーム)

以上は、主に栄養科
科長にお聞きしました。

栄養科メンバーは、3人の管理栄養士で構成され、
「栄養科のお仕事で大切にされていること」をテーマに一言メッセージを伺いました。


「人とのつながりを大切にいつも元気に笑顔で!」をモットーに日々勉強しながら
頑張っています。院内・地域ともにチームで個人を支えていると思っています。


患者さんにとって食事は、治療の一環とともに楽しみと思っています。
ご本人の立場で考えることを大切にしています。勉強中ではありますが、栄養指導件数を伸ばしたいと日々精進したいと思います。



患者さんに喜ばれる食事の提供と個々人に最適な栄養ケアを行うことを目指しています。また、栄養科メンバーは真面目で頑張りやさんが揃っています、それぞれのやる気を引き出せるよう努めています。







このような多岐にわたる業務を行いながら、患者さんの食形態の相談などにすぐに対応してくださり、看護部を支えてくれる頼もしい3名の管理栄養士さんのご紹介でした。
N・Tao

ワクチン職域接種の様子【定山渓病院看護部ブログ】
当院は、日ごろから地域住民の方と交流を行っています。
コロナ禍以前は、避難訓練に参加していただいたり、健康講和や小学校への歯科授業など、こちらから出向いて、お話をさせていただくこともありました。
現在は、65歳以上の方への新型コロナワクチン接種も予約制で行っています。
以前にも紹介していますが、
は、「札幌の奥座敷」と呼ばれる

定山渓温泉にあります。
5分ほど歩くと温泉
街があり、お土産店
も点在している環境です。


また、病院の窓から温泉ホテルの看板も見えます。
この度、定山渓観光協会から新型コロナワクチン
の職域接種の

担当依頼が来ました。
7月に1回目、8月に2回目を行うよう、それぞれ4日間のスケジュールを立て、
のべ1000名の方に行うことになりました。

会場準備:一定の間隔を空けて座席にナンバーをつけています。

薬剤師・看護師が薬液をシリンジへ充填しています。

受付:本人・予診表の確認後、座席ナンバーをお知らせし、ご案内します。
医師(この日は院長でした)がおひとり、おひとりの席の側に行き予診表を確認し、ワクチン接種の可否を決定します。
近隣で働く方の感染予防の一役になり、
また経済の活性化の一助になれれば、同じ地域で働く医療職としてやりがいを感じます。

ところで、まだまだ暑い毎日は続きますが、先日紹介したTQM室のマネージャーの
ひとりである
さんが、

「この際、暑さを逆手にとってハワイにいる気分の環境にしよう」と
出入口にハイビスカス
を飾り、少しでも快適になるよう工夫しています。
N・Tao

TQM室とは……【定山渓病院看護部ブログ】
暑い暑い夏になりました。

暑さは、毎年毎年のこととはいえ、ある年のデータでは、エアコン普及率の少ない北海道
が屋内熱中症の発症率が全国1位だったそうですから、

対策が必要です。
先日、自席のあるTQM室の環境チェック表を同室者と協力して作成してみました。ちなみに作成した日は室温30℃湿度48%でした。
積極的な水分摂取、扇風機
の活用などで乗り切ろうと思います。

TQM室は5階にあり、先日、お隣の訪問看護「エール」
(4月に紹介しましたhttp://jyouzankei-kango.seesaa.net/archives/20210421-1.html、クリックしてみてください) の師長からさくらんぼの差し入れ
が、ありました。「とても甘くて、おいしかったです」
ところで、
「TQM(Total Quality Management)室とは、何をするところか?」
2年前の2019年4月にできた部署で、実は院内でもまだよくわかっていない
スタッフもいるかもしれません。
一般的に言われているTQM(Total Quality Management)とは、1980年代後半から1990年代初頭に多くのアメリカの企業で導入され、日本では製造業がバブル崩壊後の不況下でアメリカの復活の原動力の研究の中で注目し、1996年頃から導入されてきました。
医療の場面でも「全員・全体で、医療・サービスの質を継続的に向上させる」という考え方です。
当院のTQM室は、病院長直下の部署で、TQM室長は
副院長が兼務しています。

TQM室では、医療安全業務を核にそれに関係する様々な業務を行っています。
例えば患者・職員満足向上、5S活動、多職種にかかわる業務改善の指針、
マネージャーのひとりに感染管理認定看護師
さんが在籍していることもあり、感染対策に関連したさまざまなことも業務のひとつです。

担当マネージャーは2名で開始して、2021年4月にマネージャーが1名増え、
3名体制になりました。
すべて部門長・部署長経験者の医療職で構成されています。


マネージャーのひとり
さんに

「開設後3年目を迎え、マネージャーも増えて、今後の目標や行っていきたいことなどありますか」とお聞きしました。
「今年はサービスの質向上に対して、現場スタッフの声を活かせるように、職員の疑問・提案などを集約する方法を検討し、提案する事を目標に設定して取組んでいます。今まで以上に、現場に足を運んで行きたいと思っています。」とのことでした。
多岐にわたる役割のため、さまざまな思い・考えをお持ちですが、今回は一言にまとめていただきました。

TQM室では、5名が仕事をしています。
3名の担当マネージャー以外の2名は別な業務をしています。
在室確認掲示板にも記載していますが「お気軽に

」いらしてください。



N・Tao
