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病棟レクリエーション

2019.09.13

病棟には高次脳機能障害や認知機能の低下で興奮して大声を出し、歩き回ってしまう患者さん達がいます。また、他院から来て環境が違うことで一時的に混乱し、感情失禁のある方もいます。
そのような時は精神安定剤など薬剤投与について検討されますが、病棟ではまず環境に慣れていただく、日常生活のリズムをつけることを第一に考えます。高齢の患者さんや病状が安定しない患者さんにとって薬剤投与は時によって体に大きな負担がかかることもあります。
では、「環境に慣れていただく」、「日常生活のリズムをつける」ために具体的にスタッフは何をしているか、ある一日の病棟の風景です。

リハビリ時間のすき間を利用して、午後から患者さんが参加できるレクリエーションが毎日のように開催されています。この日はコーヒーを飲みながらのカラオケ大会でした。

言葉をうまく発することができないかたも隣の患者さんと一緒に歌っています。

少しわかりにくいのですが、病棟にはコーヒーミルがあるので患者さん達がコーヒー豆を挽いて、できたてのコーヒーを入れています。ミルを挽くには力がいるのでリハビリにもなっているようです。

患者さん同士の交流や、家族同士の団らん、コーヒーの香りやカラオケの歌声、そういった環境にいることによって少しずつ混乱していた患者さんの表情に変化がみられるときがあります。

患者さんの状態に合った専門性の高いリハビリテーション、内服などの医学的な治療、日常のリズムをつけることで少しずつ改善していく姿にスタッフのモチベーションも上がっています。

レクリエーションで使用するグッズを考えるのもスタッフの楽しみになっているようです。

秋も深まり、これからどのようなレクリエーショングッズが出てくるのか楽しみでもあります。

まずはスタッフのウキウキが患者さんにも伝染するようなレクリエーションを続けていきたいと思います。

3病棟