北海道選手団のサポートスタッフとして参加~全国障害者スポーツ大会in鹿児島~
2023.11.16
2023年10月28〜30日、全国障害者スポーツ大会(通称、全スポ)が鹿児島で行われました。元々、2020年が鹿児島開催予定でしたがコロナで延期となり、今年、特別大会として開催されました。
全スポは公益財団法人日本パラスポーツ協会をはじめ、文部科学省や都道府県・指定都市が主催し、毎年、国民体育大会のあと、同じ開催地で行われています。初の鹿児島開催の今回は、14の正式競技と、3つのオープン競技が行われました。
- 個人競技
陸上競技(身・知) 水泳(身・知) アーチェリー(身)
卓球(身・知・精)※サウンドテーブルテニス(身)を含む
フライングディスク(身・知) ボッチャ(身) ボウリング(知) - 団体競技
バスケットボール(知) 車いすバスケットボール(身) ソフトボール(知)
グランドソフトボール(身) バレーボール(身・知・精) サッカー(知)
フットソフトボール(知) - オープン競技(3競技)
スポーツウエルネス吹矢(身)
電動車椅子サッカー(パワーチェアーフットボール)(身)
ふうせんバレーボール(身・知・精)
2019年から北海道選手団のサポートスタッフとして参加しており、主に陸上競技の選手サポートをしています。選手のサポートって具体的に何をしているの? とよく聞かれます。
競技前後の選手の不調を改善するようなコンディショニング(ストレッチ、マッサージ、テーピング、電気治療、鍼治療など)を選手テントや、ホテルに戻ってからも実施します。今大会中、僕1人で、のべ20人位の治療に携わらせていただきました。さらに今回は、電動車椅子の選手とホテルが同室だったので、食事やトイレの介助、入浴は1人で毎晩全介助、と、とても忙しく、且つ、スキルも要求されるなど、大変刺激的な日々を過ごし、貴重な経験になりました。
また、当院の外来を卒業して、「リクリエイト桑園」でもトレーニングをしていたSさんも札幌市選手団の陸上代表に選出され、当日は100mと200mに参加していました。2種目とも惜しくも4位でしたが、レース後は清々しい笑顔を見せてくれていました。
さて、今回の大会結果ですが、陸上は身体障害と知的障害を合わせて、金5個、銀10個、銅10個のメダルを獲得しました。全競技、金メダル総数で見ると、北海道は67選手団中22位、金銀銅のメダル総獲得数(金15、銀21、銅19、計55個)で見ると、12位と大健闘だったと思います。
当院外来やリクリエイト桑園では、パラ陸上や、障がい者フライングディスクなどのパラスポーツの参加支援も行なっています。入院中の患者さんでも、情報提供(日本パラリンピック委員会(JPC)推薦メディカルチェック協力医療機関)できますので、フロアスタッフに相談してください。
当院でリハビリをしていた人が、大会で活躍できたらとても素敵です。そんな先輩患者さんを見て、今、頑張っている患者さんのモチベーションにもなればと思います。
リハビリテーション部長・佐藤義文