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手術支援ロボット ダヴィンチ

手術支援ロボット ダヴィンチ

導入例②腎臓がん(保険適用)

比較的小さな腫瘍の腎部分切除術

腎臓がんの手術には、2つある腎臓のうち片方の腎臓を摘出する全摘手術と、腫瘍の部位のみを切除する腎部分切除があります。
腎部分切除術は正常の腎臓をより多く残せるので手術後の腎機能の低下が少なく、一方がんの根治性については全摘手術に比べて遜色ないことが医学的に明らかにされたため、最近では技術的に切除可能な数cmまでの比較的小さな腎がんに対する治療法として推奨される術式になりました。


実際に腎部分切除を行うには、腎臓の血管を一時的に遮断し、その間に腫瘍を切除した上で切除面を縫合して出血を止め、尿の漏れを修復します。このとき腎血管の遮断時間が長くなると手術後の腎臓機能が低下してしまうので、すみやかで確実な手術手技が要求されます。
最近では身体的な負担が少ない手術として腹腔鏡手術があらゆる分野で広く行われるようになっていますが、腹腔鏡による腎部分切除術は開腹手術に比べて利点が多いものの、鉗子の操作性の不自由さなどから腫瘍の切除や腎臓の縫合の難度が高い場合も少なくありません。このため、これまで症例によってはお腹を切って行う開腹腎部分切除術も並行して行われてきました。


当院では腎部分切除術に対しても2013年からda Vinci(ダビンチ)を使ったロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を開始し、高精細な三次元画像を見ながら腹腔内で複雑で細かな手術操作が可能なため、腎臓の阻血時間が短縮でき術中の出血量が少なく安全で身体への負担が少ない手術を行うことができるようになりました。ロボット支援による腎部分切除術は2016年4月より保険適用となったため、当院では現在まで比較的小さな腎臓がんで腎部分切除が可能な患者さんの標準的な術式となっており、2023年6月までに253例の患者さんに施行しています。

 

 

 

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