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診療科・部門

小児科

こども救命センター

こども救命センターの役割

先生

手稲渓仁会病院では2021年より「こども救命センター」を新設致しました。当センターはこれまで当院が地域の皆様と培ってきた小児救急、小児集中治療の歩みをさらに発展させ、広大な北海道のどこにおいても重篤な小児を救命するため、北海道における小児救命救急医療の拠点を目指します。重篤な事故や病気のこどもたちの“後遺症なき救命“を目指して、院内体制を再構築し、関係医療機関との連携強化を図り、質の高い小児救命救急医療を提供できるよう努力を続けます。
当院ではこれまでも、道央ドクターヘリ基地病院、北海道メディカルウイング運航管理病院として、道内で発生した重篤な小児の病院間搬送を行ってきました。地域病院で重篤な小児患者の発生があれば、ご連絡を頂いた時点から当センターの専門スタッフが初期管理のご助言や、専用救急車やヘリコプターなどの緊急航空機の手配を行い、搬送時またはそれ以前の段階から治療に直結した管理を開始し、小児搬送チームによるお迎え搬送、搬送後の速やかな集中治療に繋げます。なお、状況によっては搬送元医療機関との協議により、紹介元病院による搬送をお願いしたり、より専門性の高い施設への搬送(三角搬送)を行うことがあります。
各医療機関におかれましては、重症な小児患者の発生があればいつでもご連絡を頂ければ、迅速に対応致しますので何卒よろしくお願い申し上げます。

センターの診療体制

当センターは関連する各診療部門と連携して24時間365日、重篤な小児患者に対応しています。小児集中治療専門医をはじめとした小児科医、専門の看護師、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師、チャイルドライフスペシャリスト(患児と家族の心のケア)が中心となり、院内の関連部門である救命救急センター(ER)、集中治療室(ICU)、麻酔科、小児心臓外科、その他の外科系各科とともに診療にあたります。
対象となる疾患は、障害臓器や診断名に関わらず重篤な呼吸不全、循環不全、腎不全、敗血症、難治性けいれん、急性脳症、頭部外傷、外傷による内臓損傷など、集中治療管理を必要とする全ての疾患であり、小児の集中治療に精通した専門スタッフが人工呼吸器管理をはじめとして、体外循環補助や血液浄化療法など、24時間体制で対応いたします。

重篤な小児の搬送チームによる迎え搬送を行っています

当院では、2018年より小児集中治療科の医師を中心に、重篤な小児患者の転院搬送チームを運用しています。 北海道は広域であることから、ドクターヘリなどの航空搬送を必要とする場合もありますが、当院はドクターヘリ基地病院、メディカルウイング運航管理病院という特徴を活かして、これらの手段も選択肢にいれた搬送コーディネートを行います。連絡があった時点から搬送に向けての管理を開始し、搬送チームを派遣して患者状態の安定化と必要なパッキング作業を行い、安全で確実な搬送を支援します。チームは小児集中治療科医師と集中治療室及び小児科病棟の看護師を中心としたメンバーで構成され、重篤な小児患者の搬送に従事します。
小児専用救急搬送車両、専用バックボード付きストレッチャー、移動用人工呼吸器などを整備、運用しています。

ECMO
ECMO

 

こどもの集中治療・高度救命医療

当センターはドクターヘリ基地を擁する救命救急センターや、16床の特定集中治療室(成人と共用)などと連携して高度救命医療を行っています。成人とは異なり、小児の集中治療に対応できる施設は全国的にも限られています。
当センターには人工呼吸器(新生児から対応)、非侵襲的人工呼吸器(NIV)、ネーザルハイフロー療法、NO療法(アイノフロー)、体外式膜型人工肺装置(ECMO)、持続腎代替療法装置(CRRT)、血漿交換(PE)、低体温装置(Arctic Sun)、頭蓋内圧(ICP)モニター、自動瞳孔計(NPi)、終日脳波記録装置(aEEG)、硬性気管支鏡、極細径気管支内視鏡などを備えており、体の小さな小児であってもこれらの特殊治療を24時間体制で運用しています。

ICU
ICU

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診療実績

ICU患者数
年度別入室数

 

 

 

転院搬送(2016~2023年度合計データ)
ICU患者転院搬送

 

 

小児集中治療実績
人工呼吸器(IMV) 年間40-70件
非侵襲的人工呼吸器(NIV) 年間10-20件
ネーザルハイフロー療法 年間5-10件
一酸化窒素(NO)療法 年間2-3件
血漿交換(PE) 年間5-6件
急性血液浄化(CRRT) 年間2件
ECMO(体外式膜型人工肺 年間2件

 

※最重症の呼吸循環不全に用いられるECMO(体外式膜型人工肺)は1993年以来累計で58件、直近10年間で20件の実績があります。

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医療機関の皆様


当院への患者搬送(紹介)をご希望の場合、先ずはご連絡ください。
連絡先:医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院
代表 011-681-8111
電話交換手へ「小児科医師へ転院搬送の相談をしたい」とお申し付けください。 一度「患者サポートセンター」に転送されますが、担当者へ「小児科医師へ転院搬送の相談をしたい」とお申し付けいただければ、こども救命センター医師にお繋ぎ致します。

→外来受診を希望される患者さんはこちら

重篤な小児患者の転院搬送フローシート

 相談
 
 情報共有
1.先ずは、ご相談ください
■ 呼吸不全 特に酸素需要の高い(FiO2>0.4)、高CO2血症
■ 循環不全 急性心筋炎、異常な頻脈、血圧低下
■ 何らかの意識障害 けいれん重積、急性脳症、髄膜炎の疑い
■ 重傷感染症 臓器障害を伴う感染症、髄膜炎、脳炎など

診断は不要です。
上記のような状態の患者がいたらご相談ください。
平日日勤帯であれば貴院までお迎えに行くことも可能です。合わせてご相談ください。

連絡先:手稲渓仁会病院
代表 011-681-8111
電話交換手へ「小児科医師へ転院搬送の相談をしたい」とお申し付けください。
一度「患者サポートセンター」に転送されますが、担当者へ「小児科医師へ転院搬送の相談をしたい」とお申し付けいただければ、担当医師ににお繋ぎしてご相談に応じます。

 搬送決定
 
 搬送準備

2.患児及び患者ご家族へのご説明

転院が決まりましたら、患児及びご家族へその旨の説明をお願い致します。なお、治療方針は転院後に再評価した上で最終的に決定されること、病状が安定した段階で紹介元病院へ逆紹介される可能性があることをご説明願います。

 

3.転院時のご準備
転院時には以下の準備をお願いします。
(1)診療録(診療要約)のコピー:必要な情報部分のみ
(2)紹介状(時間的余裕がない場合には後日郵送またはFAXで結構です)
(3)各種検査結果、X線検査などの画像検査のコピー

 搬送計画
 
 搬送チーム出動

4.搬送手段の決定

患者さんの状態と搬送距離に応じて、搬送方法と人員等を決定します。お迎え搬送の場合は、当院救急車両またはドクターヘリに専門搬送チームが搭乗して、要請元医療機関へ迎えに伺います。

 

5.転院時の家族対応

搬送手段により搭乗定員が定められており、車(機)内での処置などの環境確保のため、ご家族は原則同乗できないことを予めご説明願います。なお、搬送チームが評価をした結果、当院ではなく他院への搬送が妥当であると判断される可能性もあります。

 安定化
 
 搬送

6.評価と安定化

搬送元医療機関へ到着後、搬送チームは安全に搬送するための評価と搬送準備を行います。状況により追加の検査や処置が必要な場合があります。

 

7.搬送

患児の状態を確認し、搬送を開始します。


●重篤な小児患者搬送における情報共有シート

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