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診療科・部門

産科・婦人科

産婦人科専門研修について

はじめに

当院では、初期研修を修了後の産婦人科専門研修を行っており、北海道の大学病院以外では唯一の基幹病院として機能しています。また道内の連携施設と協力してプログラムを形成しております。概要は下記リンクご参照ください。

☞プログラム紹介

当科では2024年5月現在、常勤スタッフ21名の医師により日常の診療を行っています。産婦人科の診療は大きくわけて周産期(産科)、婦人科(子宮・卵巣の良性腫瘍・悪性腫瘍、子宮内膜症、性器脱、感染症など)、生殖医療(不妊症、不育症)、ウィメンズヘルス(思春期・避妊・更年期・月経異常・閉経後疾患など)と広範囲に及びます。

当院ではどの領域においてもそれぞれその分野における認定の専門医が指導し、高度で専門的な診療を学ぶことができます。産科は6床あるNICUに多くのハイリスク患者がおり、専門的な産科管理を修得できます。悪性腫瘍は、整った設備のもと集学的な治療を行い、開腹はじめ腹腔鏡のがん根治術も豊富です。良性疾患は極めて症例が多く、手術症例が豊富です。平日は午前・午後ともに2列から3列で手術を行っており、さまざまな術式を指導医の元で経験でき、ほとんどの医師が内視鏡技術認定医を目指しています。また、保険診療となったダビンチによるロボット手術も行っております。生殖医療は、生殖医療認定医のもと、一般不妊治療から体外受精・顕微授精などの補助生殖医療(ART)まで行うことができ、一人の患者さんに、婦人科手術・不妊治療・産科管理まで一貫して関わることも多く、産婦人科医としての総合力が身につくと思います。また、札幌市の産婦人科救急の中心的な病院として、産婦人科救急疾患症例も多く経験でき、救急として対応できる設備も十分整っています。

平日は毎日カンファレンスを行っており、科内での意見交換・意思疎通を頻繁に図ることにより、診療の質を保つよう努めています。

当直体制:月に平日3回程度、土日1-2回程度。バックアップ体制あり。

主たる専門医資格と取得までの期間、条件

日本産科婦人科学会 5年(初期研修2年を含むことも可能)
*後期研修3年修了で取得を目標

他の取得可能な専門医資格

日本産科婦人科内視鏡学会、日本婦人科腫瘍学会、日本周産期新生児学会、日本生殖医学会、日本臨床細胞学会

施設認定の名称

WIND手稲渓仁会病院産婦人科専門研修プログラム基幹病院
日本産科婦人科学会専門医制度卒後研修指導施設
日本婦人科腫瘍学会専門医制度指定修練施設
日本周産期・新生児学会母体胎児専門医指定研修施設
日本生殖医学会認定研修施設
日本産科婦人科内視鏡学会認定研修施設
日本産科婦人科内視鏡学会ロボット手術認定研修施設
日本女性医学会認定研修施設
日本超音波医学会専門医研修基幹施設

研修計画

後期1年目

常に10例程度を受け持ち、指導医とともに診療にあたる(3-5年目)
救急疾患を指導医と共に診療する。
腹式・膣式子宮全摘、付属器手術、帝王切開術、吸引・鉗子分娩など産科手術を指導医のもとに術者として行う。
内視鏡手術の助手・および卵巣腫瘍手術等の執刀を行う。
体外受精などの補助生殖医療を指導医と共に担当する。
指導医のもとで化学療法を行う。
初期研修医に対し基本的手技指導を行う。
学会発表を年数回行う。

後期2年目

良性疾患に対し治療計画をたて、指導医のもとで手術を行いうる。
指導医のもと、卵巣腫瘍・子宮筋腫・子宮外妊娠の内視鏡手術を術者として行う。
化学療法のスケジュールをたて、行う。
帝王切開を含め異常な分娩に対処できる。
下の研修医の指導を行う。
学会発表を年に数回。論文1編。

後期3年目

広汎子宮全摘術などの悪性腫瘍手術の第一助手を務め、リンパ節郭清も行う。
指導医のもと、卵巣腫瘍・子宮筋腫・子宮外妊娠の内視鏡手術を術者として行う。
悪性腫瘍・異常妊娠例など全人的対応を必要とする疾患に対し責任をもって診療しうる。
下の研修医の指導を行う(帝王切開や異常分娩の指導、急性腹症の手術を行える)。
学会発表を年に数回。論文1編。

 

科の実績(2023年1月-12月)

主要検査・手術件数
手術総数 1,404
腹腔鏡下手術
(うちロボット手術)
(うちvNOTES)
822
12
14


開腹手術 288
子宮鏡下手術 124
膣式手術・その他 170
手術内訳
腹腔鏡手術 822
悪性腫瘍手術 52
全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH) 406
子宮筋腫核出術(LM) 132
良性卵巣腫瘍手術 220
異所性妊娠手術 25
骨盤臓器脱手術 14
子宮内膜症手術(重複あり) 117
開腹手術 288
悪性腫瘍手術 54
子宮全摘術(良性) 26
子宮筋腫核出術 0
卵巣腫瘍(良性) 21
帝王切開術 186
膣式手術・その他 170
円錐切除 65
子宮頸部レーザー蒸散 13
骨盤臓器脱手術 7
頸管縫縮術 6
子宮内容除去 33
分娩数
分娩件数 481
経膣分娩 295
(うち吸引/鉗子分娩) 35
帝王切開 186

 

おもなハイリスク妊娠の分娩数
おもなハイリスク妊娠の分娩数    
双胎 12
妊娠高血圧症候群 45
常位胎盤早期剥離 5
前置胎盤・低置胎盤 31
既往帝王切開 58
子宮手術後妊娠 12
骨盤位・胎位異常 30
早産 58

 

母体搬送受け入れ数
母体搬送受け入れ数 56
(うち産後出血) 15

 

補助生殖医療件数
補助生殖医療件数 412
採卵 153
胚移植 259
(うち新鮮胚移植) 5
(うち凍結胚移植) 254
妊娠数 74
(29%)

※募集人数や研修期間、応募資格などは >後期臨床研修医募集要項をご覧ください。

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