診療体制
患者サポートセンター、麻酔科術前外来
手術を受ける予定の患者さん(局所麻酔は除く)は、麻酔科術前外来で手術前の診察を受けてもらいます。安全に手術や麻酔を行うために、通常は手術の前日に外来で診察をします。心電図検査や血液検査、これまでの治療歴や合併症に対する問診、身体の診察などから判断し、患者さんにとって最適な麻酔法を決めていきます。
事前に、患者サポートセンターに受診された場合は、あらかじめ手術や麻酔に必要な問診・診察や簡単な説明を受けます。患者サポートセンターでは、術前から術後まで、より安全で快適に手術後も過ごせるように診療を行っています。麻酔に関しても事前に不安などあれば担当者に質問されてください。現在では定期手術前の患者サポートセンター受診率は60%を超えました。術前からの多職種による周術期サポート体制をより強化し、100%を目指し活動展開しているところです。
手術室
15室の手術室で運用しています。ロボット手術や内視鏡手術に特化した手術室、人工関節など清潔度の高い手術を目的としたクリーンルームが整備されました。ハイブリッド手術室同様に当院の手術内容の特徴に応じた設備が整ってきています。
我々麻酔科は、定期手術に加え絶え間ない臨時手術にも対応し、約25件/日の手術麻酔管理を行っています。
集中治療室
16床で運用しています。麻酔科を中心に院内各科の協力を得て、内外の重傷患者さん、高度な手術後の患者さんの治療に当たっています。これまで蓄積された治療経験や最新のエビデンスに基づき最良の医療を提供すべく看護師、臨床工学士・リハビリテーションスタッフ、薬剤師、栄養士、歯科口腔外科、精神保健科など幅広い分野と協力し頑張っています。定期的に多職種カンファレンスなどを行い、質の高い医療の提供を目指しています。近年ではこの多職種によるきめ細かい診療が重傷患者さんの回復時のQOLを高める報告がなされており、当施設でも実感しさらに連携を強化しています。
ペインクリニック、緩和ケア
週2回、ペインクリニック外来や院内緩和ケア回診を中心に行っています。ペインクリニック外来では各種神経ブロックや難治性神経疼痛には高周波神経ブロックも行っています。難易度の高い神経ブロックも診療放射線技師と協力しながら様々な画像機器補助下に安全に施行することが可能になりました。最近では難治性疼痛患者さんに対して積極的に脊髄刺激療法を導入し良好な鎮痛を得られています。