後期研修について
当院では、2015年度から始まった麻酔科専門医研修プログラムに基づきながら当院の特色を生かし術前から術後まで継続した周術期管理研修を実践しています。当プログラムは一般病院を基幹とする実践的で自立的なプログラムであります。 麻酔科専門研修プログラムはこちらへ
また、旧プログラムの後期研修も移行まで対応しています。
ぜひ一度見学にいらしてください。
当科のポリシー
「健康、明るい、楽しい、ストレスフリー、生き生き」
もちろんガッチリ勉強していただきます。麻酔科医の仕事のフィールドとして、手術・検査麻酔、ICU管理、ペインクリニック、緩和ケアを網羅して、それぞれのスペシャリスト、専門医、認定医を目指してトレーニングしてもらいます。また、医学の勉強だけでなく当院では英会話教室が毎週開かれており、希望者は無料で参加することが出来ます。
勉強以外のアクティビティーも充実しています。当院は、JR手稲駅に隣接しており、サッポロテイネスキー場まで車で15分、近くの銭函海岸まで車で10分 、最も近いゴルフ場までも15分、手稲駅前の繁華街まで2~3分、近くの市営温水プールまで5分、近くの市営体育館や図書館まで5分、最も近い温泉まで10分というとてもよい環境にあります。JR手稲駅から札幌駅まで快速で10分、観光地小樽までも20分で行くことができます。札幌中心部での文化資産を 堪能することも容易です。また春から秋までは釣り船で景勝地、積丹半島周辺海域での釣りも堪能することができます。
研修目標
手稲渓仁会病院専攻医プログラムは、当院を責任基幹施設とし4年間の研修期間に手術麻酔、集中治療、ペインクリニック、緩和医療の研修を通じて、幅広く急性期から慢性期医療に対応できる臨床スペシャリストを育てることを目標としています。
最新の設備を備えた手術室では、専門医取得の経験必要症例数はもとより、多くの症例数の周術期麻酔管理を行っています。外傷救急疾患、心臓大血管手術、脳外科手術、肝胆膵手術、食道手術、腹腔鏡による外科・婦人科手術、緊急を含む帝王切開手術、泌尿器科ロボット手術、全領域に及ぶ整形外科手術など様々な症例を専門医の指導のもとバランス良く経験することができます。また、大動脈ステント、経皮的大動脈弁置換術、僧帽弁形成術など最先端の手術も行っています。
集中治療室は2016年度より16床となりました。麻酔科指導医、後期研修医、初期研修医により救急、重症手術後、院内急変、小児重症症例などさまざまな重症症例の治療を行っています。周術期の術後も含めた全身管理を学ぶことは、すべての患者診療に幅広い知識と視野を与えてくれます。
地域がん診療連携拠点病院である当院では様々ながん診療に関わっており、緩和医療も重要な位置を占めています。がん治療に関わらず、痛みに関わる医療は麻酔科医の最も重要な仕事の一つであります。
研修計画
手術室臨時麻酔待機:約5~7回/月(スタッフとのペア体制)
集中治療室当直:約1~3回/月
年次目標
○ 1年次
・ 一般手術麻酔(主に外科、産婦人科、耳鼻科、泌尿器科、形成外科、口腔外科、整形外科、脳神経外科、眼科など)の定型的麻酔手技の習得
・ 開胸手術、末梢血管手術、中等症症例麻酔をスタッフとの麻酔管理
・ 担当症例数 500症例/年以上
・ スタッフとの麻酔臨時当番
・ 関連学会、研究会での発表
○ 2年次
・ 中等症から重症症例麻酔管理、中等症の緊急麻酔管理、麻酔手技の習得
・ 開心術症例のスタッフとの麻酔管理
・ 1年次医の指導
・ 麻酔臨時当番(スタッフのバックアップ)
・ 関連中央学会発表
・ 論文投稿
○ 3年次
・ 開心術、重症症例麻酔管理の主体的な実践
・ 重症緊急麻酔管理の実践
・ 1-2年次医の指導
・ 専門施設研修
・ 関連中央学会発表
・ 論文投稿
○ 4年次
・ あらゆる周術期管理の実践
・ 専門分野に対応した院外を含む研修
・ スタッフに準じた1-3年次医の指導
2022年度臨床実績(2022年4月-2023年3月)
総手術件数 | 8,531件 |
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総麻酔科管理件数 | 6,172件 |
心臓大血管麻酔 ・ 心臓大血管手術 ・ TAVI ・ 大動脈瘤ステント手術 |
347件 124件 59例 104例 |
脳外科開頭手術麻酔 | 124件 |
小児麻酔(6歳以下) | 60件 |
産科麻酔(帝王切開) | 188件 |
胸部外科麻酔(肺・開胸) | 224件 |
手術室外麻酔件数 | 46例 |
緊急手術症例数 | 762例 |
ペインクリニック実績 | 週2回 |
ICU管理患者数 ・ 急性血液浄化症例 ・ PCPS、ECMO症例 |
1,048例 88例 30例 |
週単位での科としてのスケジュール(カンファランスなど)
月曜日 | 朝 7:40〜抄読会 |
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月〜金曜日 | 朝 8:10〜8:40 術前症例検討会(術後検討会は随時開催) |
毎日 | 朝 8:30〜9:00 集中治療室モーニングカンファ |
毎日 | 術後疼痛管理チーム回診(輪番) |
毎週火曜日 | 集中治療室多職種カンファランス |
隔週木曜日 | 朝 7:30〜8:30 緩和ケアモーニングカンファ |
毎週木曜日 | 昼12:30〜14:30 緩和ケア患者総回診 |
毎週水曜日 | 夕16:00~ 呼吸サポートチーム回診 |
具体的獲得目標を記載:専門医取得、学会発表、論文作成など
取得可能な認定資格と各資格の取得所要期間
毎年、地方会での発表と中央医学会での発表を義務付けています。
また、論文作成を毎年最低1篇行い、4年終了時に専門医試験受験資格を得られるよう準備します。
※募集人数や研修期間、応募資格などは専門研修(後期研修)プログラム 募集要項をご覧ください。
麻酔標榜医・麻酔科認定医 | 2年 |
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麻酔科専門医⇒機構専門医 | 麻酔専攻研修 4年 |
麻酔科指導医 | 専門医取得後 5年 |
ペインクリニック専門医 | 5年 |
経食道心エコー認定医(日本心臓血管麻酔学会) | 講習会受講と試験(期間は数年) |
心臓麻酔専門医(日本心臓血管麻酔学会) | 5年 |