口腔ケア
入院治療や手術を受ける際に、お口にトラブルがあると食事がとれなくなり、栄養状態が低下し創部の治癒や全身の回復が悪くなることがあります。また、意識レベルの低下した方や、疾患の治療上どうしても長期にわたり禁食・禁水制限されている患者さんにおいては、口腔内が廃用化に陥り、いざ食事を開始しようと思っても食べることのできない口腔になってしまうこともあります。さらに口腔細菌が原因で誤嚥性肺炎や菌血症をはじめとした全身感染を生じることも稀ではありません。そのため、手術・治療前よりもとより入院中のお口の中の環境を整えておくこと、「口腔ケア」は全身疾患の治療に対する支持療法の一つと考えております。もちろん突然の歯の痛みや義歯の不具合のなどの歯科疾患の対応も重要です。主に入院患者様に対し主科担当医、病棟看護師と協働で口腔衛生管理をおこなっております。