トリアージナースになるまで [救命救急:EU]
EUは、救命救急病棟と救急外来のセクションで、
外来は2・3次救急のほかに一次外来(夜間休日)も行っています。
一次外来には、軽症から重症の患者さんが来院されますので、
患者さんが適切に診察を受けられるように、
看護師がトリアージを行っています。
トリアージナースは、
“緊急度判定”や“診療への誘導と初期介入・ケア”をおこなうため、
観察力やアセスメント力はもちろん、
臨床推論能力や問題解決力、
コミュニケーション能力、
倫理的能力、調整力、
ストレス対処力など、
様々な能力が必要とされます。
それではここで、
トリアージナースになるまでの様子を簡単にご紹介します。
まず、当院で使用しているJTASというトリアージシステムや、
トリアージナースに必要な資質とスキルについて学びます。
その後、先輩トリアージナースのサポートを受けながら
実際にトリアージを行います。
トリアージ判定だけではなく、こどもとの接し方、
親との関わり方などもチェックして、
先輩からアドバイスを受けます。
クマのぬいぐるみを子どもと想定し母親からも問診の訓練
ここでは成人30症例と小児30症例、
緊急度の高い症例2件の実績を積み、
先輩とともに事後検証を行います。
また、救命救急センターでは
3か月に1回トリアージ検証会を行っています。
トリアージ検証会では、トリアージに悩んだ症例の検証だけではなく、
よくできたトリアージについての検証や、
あまり経験できない症例の共有も行います。
看護師だけではなく救急医師にもアドバイスをもらいますので
とても勉強になります。
このように私たち救急看護師は、
患者さんが安全に診察を受けられるよう、日々研鑽しております。