2022-02

内視鏡検査室の活動紹介

内視鏡検査室では、今年度の目標に『エビデンスに基づいたせん妄予防ケアの実践』をあげています。
“せん妄予防”と聞くと入院中のケアというイメージがあるかも知れませんが、検査など慣れない処置や医療機器など無機質な環境の影響で不安や緊張感が増強し、せん妄になる患者さんがいます。また、検査中に使用する鎮静剤もせん妄の誘発因子になります。
今回、私たちが日頃から大切にしている高齢者ケアについて話し合い、今出来ていること、更に出来ることはないかという視点で事例検討しました。また、検査中の声かけや関わり方について認知症ケア認定看護師にアドバイスをもらい、ユマニチュードケアについて改めて考える機会になりました。
今まで、うつ伏せの姿勢で検査する患者さんには言葉やジェスチャーで説明していましたが混乱する患者さんもおり、今年から写真や簡単な言葉で書いた用紙を用いてオリエンテーションしています。それにより、高齢や難聴の患者さんも事前に内容を理解して、スムーズに体勢が取れることが増えています。

今後も、患者さんが安全・安心・安楽に検査を受けられるように、多職種や関連部署との連携を大事にして、切れ目のない看護ケアを目指していきたいと思います!

看護の質評価大会 表彰

今年度、看護情報記録・データ委員会ではデータを活用した看護の質改善活動に取り組みました。
院内で開催した看護の質評価大会で、各部署の委員がそれぞれの活動内容を発表し、
その中から素晴らしい取り組みを行ったと評された3部署が優秀賞に選ばれました。

<クリニック・外来>
テーマ「クリニック・病院外来における意志決定支援の質向上にむけた活動」
 

<A西3病棟>
テーマ:「抑制廃止 ゼロに向けた取り組み」
 

<SCU>
テーマ「早期からの経口摂取に向けた取り組み」

自分たちが行っている日々の看護実践を数値化し可視化することで、看護の質を客観的に捉え出来ていることや課題が見えてきます。これからもこの活動を続け、看護の質向上に繋げていきます。

SCUの紹介

SCU(脳卒中ケアユニット)は、脳卒中の患者さんが入院する集中治療室です。
急な入院による不安な思いや、意識障害や麻痺などを抱えながらも、懸命にリハビリや治療に励む患者さんを支えられるよう、日々医師や多職種、ご家族の方と協働しながら看護を行っています。

摂食嚥下プロトコールは、医師や看護師、栄養士、言語聴覚療法士、薬剤師など、様々な職種で話し合いを重ね、実際に嚥下訓練を行い、脳卒中により嚥下障害を抱える患者さんが、早期から安全に経口摂取が行えるようになるため、2021年8月から運用を開始しました。

    
< 看護師と言語療法士の嚥下訓練の写真です。>
  
その結果、患者さんに早期から安全な食事の提供が出来るようになりました。
これからも、脳卒中の患者さん、ご家族に寄り添った看護が提供できるようにスタッフ一丸となって頑張ります。

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