内視鏡検査室の活動紹介
内視鏡検査室では、今年度の目標に『エビデンスに基づいたせん妄予防ケアの実践』をあげています。
“せん妄予防”と聞くと入院中のケアというイメージがあるかも知れませんが、検査など慣れない処置や医療機器など無機質な環境の影響で不安や緊張感が増強し、せん妄になる患者さんがいます。また、検査中に使用する鎮静剤もせん妄の誘発因子になります。
今回、私たちが日頃から大切にしている高齢者ケアについて話し合い、今出来ていること、更に出来ることはないかという視点で事例検討しました。また、検査中の声かけや関わり方について認知症ケア認定看護師にアドバイスをもらい、ユマニチュードケアについて改めて考える機会になりました。
今まで、うつ伏せの姿勢で検査する患者さんには言葉やジェスチャーで説明していましたが混乱する患者さんもおり、今年から写真や簡単な言葉で書いた用紙を用いてオリエンテーションしています。それにより、高齢や難聴の患者さんも事前に内容を理解して、スムーズに体勢が取れることが増えています。
今後も、患者さんが安全・安心・安楽に検査を受けられるように、多職種や関連部署との連携を大事にして、切れ目のない看護ケアを目指していきたいと思います!