ICUでは、異なる専門分野の医療職同士が連携を強化し、
患者中心の集学治療やケアを行う土台を作ることを目的に、
数年前から多職種協働チームの活動を開始しました。
チームメンバーは、
医師、看護師、薬剤師、栄養士、セラピスト( PT,OT,ST )、臨床工学技士で構成され、
各職種の専門性を生かすため活動を行っています。
多職種連携強化の一つとして、多職種カンファレンスのシステム作りを行ってきました。
過去の多職種協働事例を分析し、
患者のゴールを重視した連携を行えるよう方法をブラッシュアップしています。
当初は、現在の患者状態について情報共有が中心であったカンファレンスでした。
現在では、
「危機的状況にある患者や家族の意思決定支援」
「せん妄予防ケア(排泄、離床、睡眠)のチームアプローチについて」
「早期リハビリにむけた具体的な介入」
など、治療や回復過程に合わせたより具体的なケアや、
患者の意向に沿った退院後を見据えた治療・ケアに取り組んでいます。
この取り組みが、院内の品質管理に関する取り組みで評価され、優秀賞をいただきました。
今後も多職種連携が強化できる取り組みを継続し、
患者とご家族のゴールに寄り添える集中医療を提供していきます。