生命を守る~小児救急
子どもの緊急事態を救うために
リスクがある妊婦のたらい回し、新生児や小児急患の受け入れ拒否——。小児救急は各地で受け皿となる医療機関が足りず、社会問題ともなっています。
手稲渓仁会病院は、札幌市において小児急性期医療の拠点となる病院をめざし、疾患のある新生児の受け入れや、小児3次救急を実施してきました。
さらに2010年には、より新生児医療の機能を強化するため、3床の小児集中治療室(NICU)を整備。2016年7月には、小児集中治療室(NICU)6床増床し、新たに継続保育治療室(GCU)6床を開設しました。専任医師と看護師に、小児科医のサポートを加え、24時間体制で赤ちゃんの診療を続けています。
小児の高度急性期機能を強化し
北海道のモデルとなることをめざす
さらに2014年には、道内初となる「小児集中治療科」を立ち上げ、小児重症患者の受け入れ強化に努めています。主になるのは他の医療機関からの紹介患者の受け入れですが、事故や外傷については救急科とともに初療から診療に参加しています。
こうして小児への充実した集中治療体制を築いたことが当病院の強みの一つ。今後も北海道における重篤な小児医療のモデルとなるべく、より高度な医療環境の整備をめざします。