様々な背景から外来化学療法施行件数は年々増加しています(2011年度300件/月、2012年度350件/月、2013年度10月まで400件/月)。しかし、全国的に外来においては薬剤師による支持療法薬の適正化や薬物相互作用のチェックを含む薬学的管理体制が整っているとは言いがたい実情があります。
抗がん剤というハイリスク薬を中心に扱う外来化学療法室においても、入院と同等以上の薬学的管理が期待されており、その実践のために当院では専任薬剤師を配置しています。
外来化学療法室と隣接する腫瘍内科受診患者については、内服抗がん剤のみの治療であっても、薬剤師による投与量の確認、服薬指導を始めとした薬学的管理を実践しています。また、近隣保険調剤薬局と合同で抗がん剤治療に関する勉強会を開催し、より安全な抗がん剤の薬学的管理に地域ぐるみで取り組んでいます。