第3話「子どもに飲ませるお薬」
子供用のお薬と大人用のお薬
子供用として作られたお薬には、飲みやすいようにあらかじめ味や香りを付けシロップや水に溶けやすい顆粒状にしているものがあります。しかし、そのような薬は、まだ種類が少ないため、大人用の錠剤を砕いて使用することもあります。そのため、中には一部苦い薬もあります。
一般に、医師がお薬を処方する場合、「食後」と指示する場合が多いですが、小さいお子様では、食後に服用しようとするとお腹がいっぱいで飲むことができない場合や、薬が苦いと食べ物と一緒にはき出してしまうことがあるため、主治医に相談して食前に飲んでもらうこともあります。
薬と食べ物の取り合わせ
薬が苦手なお子様には、食べ物に混ぜて与えることもあります。苦くないお薬であれば、ヨーグルトやジュース、苦い薬であればチョコレートアイスなどに混ぜ込んで服用してもらうことがあります。苦い薬と甘いものをあわせると、苦味をかえって際立たせますが、チョコレート味は相性がよいのです。但し、お薬の中には、食べ物に混ぜるのは適さないものもありますので、薬剤師に相談して組み合わせを試してみてください。
赤ちゃんへの薬の与え方
1歳未満の赤ちゃんの場合は、ミルクに混ぜて与えてしまうと、味が変わってしまいミルク嫌いになることがありますので、ミルクとは混ぜないようにしましょう。またミルク後に与えると、お腹がいっぱいでなかなか飲み込んでくれないことがあったり、ミルクを一緒に吐き出してしまうこともあるので、授乳前に飲ませることが望ましいです。
お子様を横に寝かせて、水に溶かした薬をスポイトで、ほお側に注いであげると飲ませやすいと思います(粉状の薬を少しのお水で団子状にしてほおにくっつけることもあります)。舌の上に薬をたらしてしまうと、味が分かってしまうので、嫌がったり、吐き出してしまうことがあるので、気を付けてください。
頑張ったら、ほめてあげましょう
薬を混ぜると、大好きな食べ物でも味が変わってしまいます。口直しに、薬を入れない物を与えると良いでしょう。
頑張って飲んだお子さまは、うんとほめてあげてください。おかあさんのあたたかい声がけが、薬嫌いを減らします。