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抑制しないケアの実際:地域包括ケア病棟(2024.10.03UP)

抑制しないケアの実際:地域包括ケア病棟私たちの病棟は、さまざまな疾患の方が入院されています。その中には、認知症の患者さんも多く、慣れない環境での生活に混乱する方もいます。そのため、患者さんの混乱ができるだけ短期間で改善するよう、リハビリテーションスタッフと協力しケアを提供しています。『その方にとっての楽しみは何か』『安全に過ごしてもらうために何ができるか』など患者さん個々の背景を考慮した活動を検討し実践しています。特に、『集団リハビリ』『院内デイケアでの活動』を積極的に取り入れ、昼間は活動し夜間は休息することができるようにしています。患者さん同士協力しながら『ちぎり絵』や『塗り絵』などを制作している時間は、患者さんの笑顔も多く見られ、楽しい時間が過ごせているなと感じます。

抑制しないケアの実際:障害者病棟(2024.06.21UP)

抑制しないケアの実際:障害者病棟当院に入院する以前は、栄養カテーテル(経鼻胃管)の自己抜去を防ぐため身体拘束を行っていた患者さんでした。
当院入院後は、カテーテルの視認を避けるためマスクを着用してもらうようにしました。
時折、マスクを気にして触れることはありますが、カテーテルに触れることはありません。
また、手持無沙汰になり、カテーテルに気持ちが向いてしうことが無いよう、『認知症マフ』を使用しました。認知症マフに付いている飾りに楽しく手で触れることで、カテーテルからの意識を遠ざけることができているように感じます。
このように、患者さんの自由をそこなわず、カテーテル以外のものに興味が向くような工夫をしながら日々見守っています。

※認知症マフとは:認知症特有の症状から手元に不安を感じる人が触れたり手を通したりして落ち着けるように、さまざまな飾りを縫いつけた円柱型のニット小物(朝日新聞厚生文化事業団HP参照)