院内研修
2024年度版 研修スケジュール
2024年度 教育目標
- 患者の意思決定を支えるために必要な知識・技術・態度を学習する場を提供する
- 患者の状態を正しくアセスメントし、最適な実践をするための専門的知識・技術を学習する場を提供する
- 研修を通して、チームの一員としての自己の役割を認識する
2024年度版 研修内容
研修名 | 対象 | ラダー レベル |
目的 | ねらい | 時期 | 受講生の感想 |
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新人看護師 | ||||||
新人看護職員 研修(T期) | 看護 | 臨床現場で早期に実践することが多い基本的な看護技術が、正しい方法で実践できるようになる | 1. 看護技術の基本的な知識を理解することができる 2. 必要物品を理解し、準備をすることができる 3. 決められた手順どおり、正しい方法で看護技術を実施することができる 【研修方法】 l e-ラーニングを用いた基礎知識の学習 l シミュレーターでの演習 など | 4月 | ・おむつ交換を研修でやった際には理解することができたが、実際に患者さん実施する時は焦って物品を忘れてしまうことがあった。 ・静脈穿刺を行う際、全然逆血が確認されなかったため今後も練習していきたい。 ・ナーシングスキルで手順を確認し、動画を見るだけではイメージしにくかったことも、演習することで、自分がどのように動くのかイメージしやすかったです。 ・自己学習した後、演習を行うことで実際の援助時の手技など想像がつきやすかったです。 ナーシングスキルは動画があり、文字で理解が難しいところを動画を見ることで理解が深まりました。 半日ごと位での内容だと少しずつ覚えて、覚えたことを病棟で学べると更に記憶が定着しやすいのかなと感じました。 |
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新人看護職員I期フォロー研修 (KYT研修) | 看護 | 医療現場に潜む危険を学び、患者の行動を予測し関わる必要性を理解できる | 1. 医療現場における危険を理解できる 2. KYTの内容が理解できる 3. 病棟でどのようにKYTを活用できるか考えることができる 【研修方法】 グループディスカッション | 7月 |
・最も重要視するポイントを一つ決め、そのポイントについて対策を複数考え、実現可能なものを選択して実行していくことが課題解決につながると学びました。 ・実際の看護の場面でも、どのような危険が存在するのかを考える癖をつけ、インシデントやアクシデントを起こさないように行動していきたいと感じました。 ・転倒や転落など防ぐためにもその患者さんの状態を知り患者さんにあったケアを提供する。 ・現場で起こる危険について学び、対象者の危険な事象を予測すること、そして危険を防止する対策を取ることの必要性を学びました。 |
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新人看護職員研修(U期) | 看護 | 病態に合わせた食事、排泄、安寧、清潔・皮膚ケア、呼吸ケア、与薬、検体採取、無菌操作、職業関連事故対応について理解できる | 【研修方法】 l e-ラーニングを用いた自己学習 | 8月〜 11月 | ||
新人看護職員 U期フォロー研修 | 看護 | 検討中 | 検討中 | 11月 | ||
新人看護職員研修(V期) | 看護 | 病態・病状に合わせた療養支援、専門的な介助・管理・処置、動脈血採血、薬剤、BLS、死亡時のケアについて理解できる | 【研修方法】 l e-ラーニングを用いた自己学習 | 12月〜 3月 | ||
新人看護職員 V期フォロー研修 | 看護 | 検討中 | 検討中 | 3月 | ||
ローテーション研修 | 看護 | 他部署での看護を体験し、自部署およびローテーション先部署の特徴について理解を深めることができる。また、自身の看護スキル向上につながる機会とすることができる | 1. 他部署での看護体験の中で、自部署との違いや共通点、患者特性を理解する 2. 他部署での看護体験を通して、自身の看護スキルを振り返る機会とする 【研修方法】 他部署での実務経験 | 8月 (2023年度新入職員対象) |
・自部署はベッド上で過ごす患者が多いが、研修先病棟は患者が自由に思い思いに過ごしており、デイルームがにぎわっていた。転倒転落がないように、患者個々の習慣などを共有していた。 ・自部署に比べ受け持つ部屋数も少なかったが、入院を取りながらの対応が難しかった。即入対応も経験することができた。入院が3〜4件/日あったが、入院後すぐにリハビリスタッフがADL評価にきたり、栄養士がきたり、スピード感があった。 |
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フォローアップ研修T | 看護 他職種 | 新入職員として感じることを自由に語り合う中で、困りごとややりがいを共有し、職種を越えて相談し合える関係性ができることで、就労活力につなげることができる | 1. 不安やつらさを乗り越えるための先輩たちの知恵を学ぶことができる 2. 仲間として相談し合える関係性をつくることができる 【研修方法】 l 多職種合同研修 l 先輩職員の体験談を聴講 l グループディスカッション | 6月 | 研修の様子は『看護部ブログ』に掲載しています。 以下よりアクセスしてください。 https://www.keijinkai.com/jyouzankei/topics/2024/07/04/ |
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フォローアップ研修U | 看護 他職種 | 1. 仲間と共に、今年度の学びや経験を振り返り、自身の今後のキャリアについて考える 2. 2年目を迎えるにあたっての心構えや抱負について言語化する 【研修方法】 l 多職種合同研修 l グループディスカッション | 3月 | |||
ラダー別 | ||||||
呼吸ケア研修 (基礎編) | 看護 | T | 呼吸状態のアセスメント能力の向上を図り、患者状況に応じた呼吸ケアの方法を理解する | 1. 呼吸器の解剖生理を理解する 2. 呼吸の観察を正確に実施する 3. 呼吸のアセスメントについて理解する 【研修方法】 l 講義 l 演習 | 10月 |
・"症状観察をする時に「OPQRST」という問診方法があることを学んだ。肺と胸郭の位置関係で、上葉と下葉の具体的な境界線を忘れかけてたので、改めて学べた。スクイージングを実践してみたり、自分が体験することが出来て良かった。 ・呼吸器の基礎から再度学び直すことができ、スクイージングの方法を学んだことにより、臨床でもサクションが必要な患者さんに行い、効率よく、少しでも患者さんの苦痛が取れるように実施していきたい。 ・基礎編は初歩的なアセスメントの講義であり、経験が少ない看護師にもわかりやすい内容であったため、新卒者に指導する場合に同様に伝えていきたいと思った。 |
呼吸ケア研修 (実践編) | 看護 | U | 人工呼吸器装着中の患者の観察とアセスメントに必要な知識・技術を習得する | 1. 人工呼吸器装着患者の観察ポイントを理解する 2. 人工呼吸器装着患者のアセスメントについて理解する 3. 人工呼吸器装着患者の観察、アセスメントの学びを実際のケアに結びつけることができる 【研修方法】 l 講義 l 演習 l グループディスカッション |
・呼吸器の設定について、かなり理解が深まった。 ・人工呼吸器装着患者の観察点など、患者自身では訴えることはできず、呼吸状態以外にも全身状態の観察が大切であると詳しく学ぶことができた。 ・個々に適した呼吸器モードの見直しとメカニズムが学べた。現場で生かせるフィジカルアセスメントや実技を振り返る事が出来、またアセスメントの課題も広げていける考察を学べた。 |
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看護過程研修 | 看護 | T | 事例検討を通して自身の看護実践における強み・弱みを知る事で、看護力向上につなげる機会とする | 1. 臨床場面を想定した事例検討を通し、自身の看護実践を振り返り、患者にとって最適な看護を考えることができる 2. 自身の強み・弱みを発見し、今後のより良い看護実践につなげる機会とする 【研修方法】 l 講義 l グループディスカッション | 12月 | |
多職種参加型 | ||||||
摂食嚥下ケア研修 (基礎編) | 看護 介護 他職種 | T | 安全な食事援助を行うために必要な基礎的知識と態度を習得する | 1. 口から「食べる」ことの意義を理解する 2. 摂食・嚥下のメカニズムを理解する 3. 摂食・嚥下障害をもつ患者に起こりやすいリスクとその症状を理解する 4. 安全に食事介助を行うための方法を理解する 【研修方法】 l 講義 l 演習 | 9月 |
・摂食嚥下のしくみについて理解出来た ・咀嚼、姿勢、その人にあった食形態の選択等の難しさを知りました又観察の大切さを痛感しました。 ・患者さんの嚥下機能を考慮して、摂食嚥下運動のどの段階であるのか見ながら食事介助することが大切であること。献立が同じでも食事形態が違うことで舌触りや味が違うように感じるため、患者さんが5感で食事を楽しむことができるよう、食事を見せ、メニューを伝えながら介助することが大事であることを学びました。 |
摂食嚥下ケア研修 (実践編) | 看護 | T | 摂食・嚥下の困難事例について振り返り、安全な食事援助を行うための知識と態度を習得する | 1. 受講生の経験事例をもとに、その対象に必要なアセスメント、ケア方法を思考することができる 2. 研修での学びを、実践に適応することができる 【研修方法】 l 講義 l グループディスカッション | 11月 |
・病態、年齢、先口期?食道期、ひとつひとつ根拠を踏まえた分析をすることで、もっと深く原因が追求でき解決策にも導けることを学んだ。同じ悩みをもつ他病棟の看護師たちと沢山の意見交換、共感できたことも大きかった。 ・食事介助をするうえで、嚥下問題だけではなく食事姿勢や疾患の進行状況、口腔内の状態などをアセスメントして食事介助の方法を検討する必要があると学んだ。 ・STの協力を得ながら病棟で実践していた事が有効であったとわかった。食事前の口腔ケアも嚥下に関係する事や薬剤投与で食欲増進する場合もあると学んだ。また嚥下食の難易度を下げると食欲低下する事がある事もわかった。楽しく安全に摂取してもらうために食事時間についての最低基準や食事回数の検討も必要であると学んだ。 |
エンドオブライフケア研修 | 看護 介護 他職種 | U | 終末期にある患者・家族への尊厳および人権を尊重したケアについて理解する | 1. 終末期の患者・家族ケアについて理解する 2. アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の基本概念について理解する 3. 自身が考える終末期ケアについて述べることができる 【研修方法】 l 講義 l グループディスカッション | 8月 | ・私たち看護師は日々の関わりの中での会話や、表情から好んでいること、苦痛の有無などを知ることはできるため、穏やかに終末期を過ごしてもらうための観察が重要であり、他職種とも情報を共有して病棟全体で統一した関わりを行っていきたい。 ・無視強いはしないが、意思決定出来る時に自分の思いや考えを伝えることの大切さを学びました。1人1人の価値観、大切にしたい事は違うので、患者さん、家族、医療従事者が何度も話し合い信頼関係を築き、患者さんの思いに寄り添ったケアをしていく事が必要だと感じました。 |
退院支援研修 (入退院支援) | 看護 | V | 退院支援についての基本を学び、看護職として支援の内容や実践を学ぶことで、より早期から退院支援実践を行い、少しでも安心・安全で患者満足の高い療養支援につなげることができる。 | 1. 講義を通して、退院支援の基本的な知識を得ることができる 2. 看護現場での退院支援の実践をイメージし、今後の療養支援につなげるための一助とすることができる | 12月 | |
退院支援研修 (在宅療養支援) | 看護 | U | 検討中 | 検討中 | 2月 | |
リソース | ||||||
認知症ケア研修 (基礎編) | 看護 介護 | T | 当院で働く看護・介護職として、認知症についての知識を習得し、対象者に現れている症状についてアセスメントが出来、症状に応じた看護、介護が提供できる | 1. 認知症の代表的な4つの疾患を理解する 2. 4つの疾患の看護・介護の特徴を理解する 【研修方法】 l 講義 | 5月 | ・日々の業務で患者さんへの対応が丁寧に出来てないと考えさせられる研修でした。 ・忙しい時など、何度もナースコールがなると余裕がなく、つい強い口調で対応しがちでした。講義で取り上げられた事例と似た経験もしていたので、患者さんも1人で解決出来ず困り果てて呼んでいるんだなと感じました。認知症にも様々な種類があることをなんとくは覚えていましたが、ひとつひとつどんな特徴があるか勉強して業務に活かしていきたいです。また、今後は介護福祉士の資格を取りたいと思っているので、その際にも知識を活かせるよう努力していきたいと思います。 ・初めて認知症の研修に参加しました。4種類ある認知症を詳しく学ぶことが出来ました。また、病棟にも認知症の患者さんが多くいるため、今回の学びを日々の業務で活かせるように頑張っていきたいです。 |
認知症ケア研修 (実践編) | 看護 介護 | U | 当院で働く看護・介護職として、認知症についての知識を習得し、対象者に現れている症状についてアセスメントが出来、症状に応じた看護、介護が提供できる | 1. 認知症の人の理解を深め、対応方法を考え実践できる 2. コミュニケーション方法について理解し、実践できる 【研修方法】 l 講義 l グループディスカッション | 10月 | |
認知症ケア研修 (事例検討編) | 看護 介護 | U | 1. 認知症患者が抱える問題を察知し、看護過程を使って問題解決ができる 2. 認知症患者の問題をチームになげかけることができる | 1. 認知症患者の看護、介護においてどんな問題がおきているか、根拠を用いて捉えることができる 2. 問題解決において、仲間と問題を共有することで解決できるという体験をすることができる 【研修方法】 l 講義 l グループディスカッション | 11月 | |
キャリア支援 | ||||||
介護職員技術研修 | 介護 | 介護場面における倫理的関わりを振り返り、今後のケアの場面に活かすことが出来る。 | おむつ交換における介護技術と倫理的配慮について理解できる。 【研修方法】 l 演習 l グループディスカッション | 4月 10月 |
【新規採用物品の取り扱いに関する学習会】:4月開催 新規で採用となったおむつについて、基本的な使用方法等を製造メーカーのアドバイザーから指導を受けた。受講した職員からは、「指導してもらったとおりにおむつを使用することで、尿漏れすることが少なくなった」「今まで尿漏れしないようにパットを余分に使用していたが、今回学んだ方法を実践することで余分なパットを使う必要がなくなった」など学びをケアの改善に繋げられている声が多く聞かれています。 |
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キャリア支援研修T | 看護 | V | 看護職としての「キャリア」についての基本概念を知り、自身の看護職キャリアを考える機会とすることができる | 1.講義を通して、自身の看護職キャリアを振り返ることができる 2.自身の強みややりがいを発見し、今後の看護職キャリア形成につなげる機会とすることができる 【研修方法】 l 講義 l 個人ワーク | 8月 | |
キャリア支援研修U (人材交流研修) | 看護 | V | 1.急性期から慢性期、在宅療養期の多機能型看護(もしくは急性期看護)の現場に触れ、自部署(施設)との連携を考える事で、よりスムーズな看護連携が実践できる 2.患者の退院後の療養生活の場や状況を知ることで、‘生活者としての患者’の視点で看護を実践できる 3.自身の看護の振り返りの機会とし、今後のキャリアデザインを描く一助とすることができる | 1.自部署(施設)と連携先医療機関の看護とのつながりを学ぶことができる 2.慢性期・多機能型看護(急性期看護)の実際を学ぶことができる 3.それぞれの機能に応じた他職種との連携の在り様を知ることで、チーム医療について考える機会を持つことができる 4.患者の療養状況を知り、今後の自身の看護に生かすことができる 【研修方法】 l 連携医療機関でのシャドーワーク (3日間) | 9月 | ・初めて見た斗南病院のPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)はメンバーの意見を尊重した看護システムでした。看護スタッフ個々がリーダーのように動けていて感動しました。 |
看護管理者研修 | 看護師長 | 1.看護管理者として必要な姿勢、基本的な知識・技術としてのリフレクションの手法と実践ポイントを学ぶ 2.「概念化」「俯瞰力」を身につけることを意識して学ぶ |
・リフレクション(内省)と反省の違いを知る ・看護マネジメントリフレクションの概念を理解する ・看護マネジメントリフレクションの実践方法を学ぶ 【研修方法】 ・e-ラーニングを用いた自己学習 ・グループワーク |
5月 7月 8月 |
・日頃からリフレクションを心がけるようになった。 ・グループメンバーの事例であっても、自分だったらと思いながらディスカッションすることで、多少視野を拡げて考えることができた。また、グループメンバーのいろいろな考えを聞くことができてよかった。 |
2023年度版 研修内容
研修名 | 対象 | ラダー レベル |
目的 | ねらい | 時期 | 受講生の感想 |
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新人看護師 | ||||||
新人看護師 技術研修(T期) |
看護 | - | 臨床現場で早期に実践することが多い基本的な看護技術が、正しい方法で実践できるようになる | 1.看護技術の基本的な知識を理解することができる 2.必要物品を理解し、準備をすることができる 3.決められた手順どおり、正しい方法で看護技術を実施することができる |
4月 | ・(新入職員)全員と交流できる場があって楽しかった。 ・久しぶりに実施する技術が多く、これから日々行っていくことになると考えられるため、自宅でも学習(e-ラーニング)していくことが必要だと感じた。 ・1つ1つ分かりやすくおしえていただくことができた。質問できる時間もあり深めることができた。 ・不安な技術に関しては、練習を重ねていきたい。 ・実際やってみるとイメージより難しかったです。これからも練習していきたい。 |
新人看護師 技術研修(U期) KYT研修 |
看護 | - | 医療現場に潜む危険を学び、患者の行動を予測し関わる必要性を理解できる | 1.医療現場における危険を理解できる 2.KYTの内容が理解できる 3.病棟でどのようにKYTを活用できるか考えることができる |
7月 | ・いつどんな時に患者や私たちが危険を生じるかわからない。しかし危険を予知することでそれを回避することが出来ることを学んだ。 ・グループワークで事前に事故を防ぐために、過ごす環境、看護師の立ち回りについて考え、現場に潜む危険を予測するには患者さんの行動だけでなく、過ごす環境にも目を向けていく必要があることを学んだ。 |
新人看護師 技術研修(U期) |
看護 | - | 患者の状態に合った看護ができるようになるために必要なことを理解し、行動できる。 | 1.患者に行われているケアの根拠について考えることができる。 2.患者の状態にあった看護について考えることができる。 3.どんな看護をしたいか、どのような看護師になりたいか考えることができる。 【研修方法】 グループディスカッション |
11月 | .患者さんの些細な変化にも気づくことができるよう、しっかりと観察ができるようになりたいと、あらためて思った。 ・患者さんから信頼してもらえるよう、コミュニケーションを大切にしたいと思った。 ・患者さんに安心してもらえるよう、知識、技術を十分につけることが大切だと感じた。 ・確かな技術を提供するために、自分が実施するケアの根拠・理由を明確にし行動することが必要だと感じた。 |
ローテーション研修 | 看護 | - | 他部署での看護を体験し、自部署およびローテーション先部署の特徴について理解を深めることができる。また、自身の看護スキル向上につながる機会とすることができる | 1.他部署での看護体験の中で、自部署との違いや共通点、患者特性を理解する 2.他部署での看護体験を通して、自身の看護スキルを振り返る機会とする |
8月(2022年度新入職員対象) 2024年2月(2023年度新入職員対象) |
・「患者本位の看護がしたい」という自分の思いの大切さに改めて気づいた。反応の乏しい方も感じていないわけではないはずで、些細な変化にも気づけるようにしたい。患者さんに寄り添える、感謝される看護師になりたい! ・患者の反応を見ながら看護を実施することの大切さ、日々の変化や個別性を捉えるためには観察が大事だと改めて思った。これまでは日常の業務に追われて余裕がなかった。これからは患者さんが何を求めているのかを考えながら看護ができるようにしたい! |
フォローアップ研修T | 看護 他職種 |
- | 新入職員として感じることを自由に語り合う中で、困りごとややりがいを共有し、職種を越えて相談し合える関係性ができることで、就労活力につなげることができる | 1.不安やつらさを乗り越えるための先輩たちの知恵を学ぶことができる 2.仲間として相談し合える関係性をつくることができる |
6月 | ・日常業務で困った時には、先輩の経験を聞き参考にしていきたい。 ・職員の名前と顔が一致せず、困ることがあった。名札を見えやすい位置に着けてもらうことをおねがいしたり、周囲の方に確認するなど自分のできる方法で解決していこうと思う。 |
フォローアップ研修U | 看護 他職種 |
- | 1.仲間と共に、今年度の学びや経験を振り返り、自身の今後のキャリアについて考える 2.2年目を迎えるにあたっての心構えや抱負について言語化する |
3月 | ・同期全員配属部署が違うと集まれる機会も全然ないので、6月に研修があった事でグループワークなどでコミュニケーションが取れて、そこから病院内で見かけた時に話しかけたり、話しかけてもらったり、研修がなかったら今の関係性は築けていなかったと思うので、とても良い研修だったと感じます。 ・ワークショップを通して自分自身を振り返るきっかけとなりました。 また、先輩職員からのメッセージに非常に感銘をうけました。 |
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ラダー別 | ||||||
倫理研修 (基礎編) |
看護 介護 |
T | 倫理に関する基本概念を理解し、患者の権利を護り、個を尊重した対応を学び、実践につなげることができる | 1.「患者の権利」、「看護・介護者の倫理」について自身の考えを述べることができる 2.日々の実践で生じている倫理的問題に気づき、説明することができる 3.自身が気づいた倫理的問題について、どう行動することが患者・家族を尊重した対応になるのか述べることができる |
6月 | ・事例を通して日々のケアで、慣れてくると自分本位に考えてしまいがちで患者さんの思いに寄り添った関わりができていないことも多いと改めて感じました。研修前は倫理のイメージとして治療の方向性が強かったのですが、日々のケアや関わりの中での倫理的な問題の方が多く1番関わりが多い看護師として特に気をつけていかなくてはいけないと学びました。(看護職) ・患者さんに対して日々提供するケアについて、このケアは患者さんに合っているのか、他に違うケアがあるのではないかと患者さんや家族の立場に立って考えながら行うと倫理的問題に気がつけるのではないかと学びました。(看護職) ・患者さんの言葉や態度を見逃さず、どんな心情か考えて対応することを学びました。(介護職) |
倫理研修 (実践編) |
看護 | U | 倫理課題の検討に必要な知識・手法を学び、日々の実践に適応できる | 1.臨床倫理について理解する 2.倫理課題を解決するための方法について理解する 3.倫理カンファレンスのあり方について理解する 4.倫理課題解決のために必要な自身の行動がイメージできる 【研修方法】 ・講義 ・グループディスカッション |
2024年 1月 |
・色々な意見や思いの相違は必ずある。何が患者さんに取って良いのか、色々な情報を集めて考えていく必要があることを学んだ。倫理の四原則を学び、看護師は医療者として治療によるメリットとデメリットをきちんと説明し、患者さんが総合的に判断したうえで、より良い選択ができるようサポートする役割がある事を学んだ。 ・倫理に大きいも小さいもないことを知り、日常の中でも何か思うことがあったら話し合う事を大切にして、患者様にとってよい方向へ向かうように他職種を交えて考えていくことが大切であることを学んだ。 |
呼吸ケア研修 (基礎編) |
看護 | T | 呼吸状態のアセスメント能力の向上を図り、患者状況に応じた呼吸ケアの方法を理解する | 1. 呼吸器の解剖生理を理解する 2. 呼吸の観察を正確に実施する 3. 呼吸のアセスメントについて理解する |
10月 | ・呼吸器の解剖生理を学び直し、異常呼吸がどのような疾患や症状に繋がるか学べた。 ・呼吸による肺の動き、胸郭や横隔膜の動きなどを理解することで、スクイージングの仕方を学びました。実際にやってみることで、力の入れ方や、押す方向などを体験することができてよかったです。 |
呼吸ケア研修 (実践編) |
看護 | U | 人工呼吸器装着中の患者の観察とアセスメントに必要な知識・技術を習得する | 1. 人工呼吸器装着患者の観察ポイントを理解する 2. 人工呼吸器装着患者のアセスメントについて理解する 3. 人工呼吸器装着患者の観察、アセスメントの学びを実際のケアに結びつけることができる |
・今までは、人工呼吸器の設定した数値の確認や換気量だけをみてたりなど、観察するところが少なく、呼吸器に対する苦手意識や、設定されてる意味や設定部分の理解ができていませんでした。今回研修受けたことで人工呼吸器のしくみ、設定部分の理解や、観察点など知ることができ、事例をみてもわからなかった部分に対して、違和感やおかしいと気付けるようになりました。 ・呼吸器のモニター画面に出るグラフィック波形によって患者さんの呼吸の様子や、痰がたまっている、むせてる、蛇管に水がたまっているなど、波形だけでも状況がわかったりする事を聞いて、数字だけでは見えないことが波形とも合わせることで把握できるのは効率的なので、ほかのスタッフにも教えたいと思いました。 |
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看護過程研修 | 看護 | T | 事例検討を通して自身の看護実践における強み・弱みを知る事で、看護力向上につなげる機会とする | 1. 臨床場面を想定した事例検討を通し、自身の看護実践を振り返り、患者にとって最適な看護を考えることができる 2. 自身の強み・弱みを発見し、今後のより良い看護実践につなげる機会とする |
12月 | ・これまで、自分がやってきた看護で、新人の頃より出来ているところ、基本的なことや観察が足りていないところを振り返ることに繋がった。 ・今までもも疾患や入院・転棟してきた状態から現在の状態、今後の方針、そのために何が必要なのか考えているつもりでしたが、きちんとアセスメントするとここまで個別性のある看護に繋がるのだと、改めてアセスメントの重要性に気づき、普段のアセスメント不足も実感しました。また、他の参加者のアセスメントを聞いて、自分とは異なる視点に着目していることに気づくことができ、自分が見落としやすい視点も再確認できた。 |
多職種参加型 | ||||||
摂食嚥下ケア研修 (基礎編) |
看護 介護 他職種 |
T | 安全な食事援助を行うために必要な基礎的知識と態度を習得する | 1. 口から「食べる」ことの意義を理解する 2. 摂食・嚥下のメカニズムを理解する 3. 摂食・嚥下障害をもつ患者に起こりやすいリスクとその症状を理解する 4. 安全に食事介助を行うための方法を理解する |
9月 | ・嚥下運動の演習にて後屈したままや開口したまま飲み込むのがどれだけ誤嚥のリスクがあるか学んだ。改めてベッド上での食事介助で、姿勢を保つために首や腕、踵にクッションを用いること、頭部・足部のギャッジアップの角度が大切であることを学んだ。(看護職) ・体位変換は食事を取る為に凄く大切な事だと思いました。今回の研修で、誤嚥性肺炎のいみが理解できてとても良かった。(介護職) |
摂食嚥下ケア研修 (実践編) |
看護 | T | 摂食・嚥下の困難事例について振り返り、安全な食事援助を行うための知識と態度を習得する | 1. 受講生の経験事例をもとに、その対象に必要なアセスメント、ケア方法を思考することができる 2. 研修での学びを、実践に適応することができる |
11月 | ・食事摂取が進まなかったり、嚥下障害の患者さんの原因を今回の講義で学んだ視点を活かしてアセスメントしていきたい。また、嚥下障害患者への与薬方法や食事摂取時の姿勢調整、覚醒を促すための食前の体勢や口腔ケアなどはすぐに実践で取り入れたい。 |
エンドオブライフケア研修 | 看護 介護 他職種 |
U | 終末期にある患者・家族への尊厳および人権を尊重したケアについて理解する | 1. 終末期の患者・家族ケアについて理解する 2. アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の基本概念について理解する 3.自身が考える終末期ケアについて述べることができる |
8月 | ・患者、家族が最後をどのように迎えたいのか、何を望み、どの様に過ごしたいのかはコミュニティケーションをとおして、思いや価値観を、聞き出していくことが、最も大切であると思いました。 ・先入観を持たずに、患者がどうしたいのか聞き、家族の意向も聞き出し社会資源を提供していく事が必要だと学んだ。チームで目標を共有し、患者、家族を支える事の大切さとチームの連携の難しさも学ぶ事が出来た。 |
退院支援・ 多職種協同研修 |
看護 他職種 |
V | 退院支援についての基本を学び、看護職として支援の内容や実践を学ぶことで、より早期から退院支援実践を行い、少しでも安心・安全で患者満足の高い療養支援につなげることができる。 | 1.講義を通して、退院支援の基本的な知識を得ることができる 2.看護現場での退院支援の実践をイメージし、今後の療養支援につなげるための一助とすることができる |
12月 | ・退院調整と退院支援の違いが理解でき、今までしていたことは退院調整の方ばかりであった。家族の思いばかりで本人の希望にそった退院支援はできていなかったと感じた。入院以前の生活背景を知ることが退院支援にとって大きく関わること、認知症であっても話せなくても本人の意思決定の重要性を学ぶことができた。 ・退院支援は生活支援であり、その人のこれまでの生き方や価値観を大切にしながら、多職種でコーディネートしていくもの。その中心には本人がいて、患者の一番側にいる看護職は、患者の代弁者となり支えていく役割があることを学んだ。 |
リソース | ||||||
認知症ケア研修 (基礎編) |
看護介護 | T | 当院で働く看護・介護職として、認知症についての知識を習得し、対象者に現れている症状についてアセスメントが出来、症状に応じた看護、介護が提供できる | 1. 認知症の代表的な4つの疾患を理解する 2. 4つの疾患の看護・介護の特徴を理解する |
5月 | ・身近なエピソードを基にした講義、ワークを通して、認知症の方の世界について話があり、とても良くわかった。 |
認知症ケア研修 (実践編) |
看護介護 | U | 当院で働く看護・介護職として、認知症についての知識を習得し、対象者に現れている症状についてアセスメントが出来、症状に応じた看護、介護が提供できる | 1. 認知症の人の理解を深め、対応方法を考え実践できる 2. コミュニケーション方法について理解し、実践できる |
8月 | ・私の病棟にもアルツハイマーの重度の方がいらっしゃいます。いつも同じ説明をしても同じことの繰り返しで少しイライラしてしまうこともありました。研修で病気の根本から知ることができ、納得できた部分がたくさんあり、理解につながりました。 |
認知症ケア研修 (事例検討編) |
看護介護 | U | 1. 認知症患者が抱える問題を察知し、看護過程を使って問題解決ができる 2. 認知症患者の問題をチームになげかけることができる |
1. 認知症患者の看護、介護においてどんな問題がおきているか、根拠を用いて捉えることができる 2. 問題解決において、仲間と問題を共有することで解決できるという体験をすることができる |
11月 | ・認知症の患者が多いため、いつも認知症のことばかり考えている。他のスタッフが患者を制止する場面を見て看護ってなんだろうと悩み始めていたが、今回研修に参加し、ケアの根本を見直す機会となった。 ・認知症患者さんに対しては、皆が同じ関わり方をしていくことの必要性を学んだ。 |
キャリア支援 | ||||||
介護職員技術研修 | 介護 | - | 介護場面における倫理的関わりを振り返り、今後のケアの場面に活かすことが出来る。 | おむつ交換における介護技術と倫理的配慮について理解できる。 【研修方法】 ・演習 ・グループディスカッション |
10月 | ・オムツのあて方の良い例、悪い例を実際に体験し、気付いたことがたくさんあった。 ・何気なく行っている毎日の業務を見直す機会になった。 |
キャリア支援研修T | 看護 | V | 看護職としての「キャリア」についての基本概念を知り、自身の看護職キャリアを考える機会とすることができる | 1.講義を通して、自身の看護職キャリアを振り返ることができる 2.自身の強みややりがいを発見し、今後の看護職キャリア形成につなげる機会とすることができる 【研修方法】 ・講義 ・個人ワーク |
8月 | ・将来は専門的キャリアを身につけていきたい。特定行為研修にもチャレンジしてみたい ・次世代スタッフの成長を支えられるよう雰囲気づくりに貢献したい ・スキルアップとともに主任を目指したい ・次世代の管理者を育てるために現管理者へ協力したい |
看護研究研修 | 看護介護 | - | 看護研究についての基本を学び、看護専門職としての研究の意義を考えることで、エビデンスを持った看護実践や看護の質向上、業務改善につなげることができる | 1.講義を通して、看護研究の基本的な知識を得ることができる 2.看護現場での研究疑問を発見し、研究することで看護の質向上や業務改善につなげるための一助とすることができる 【研修方法】 ・講義 |
9月 | ・研究に関する基本的な知識を得ることができた ・普段の業務で感じる疑問を、研究につなげ、さらに学びを深めたい ・主体的に研究に取り組んでいきたい |
院内研修の様子2023年度
研修名 | 研修の様子 | |
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基礎 | 新入看護職員・介護職員技術研修 |
新入看護職員・介護職員技術研修:4月7日 4月14日開催 4月に入職した新卒看護職員、介護職員を対象とした技術研修を開催しました。4月7日は『移乗・移送』『食事介助』『口腔ケア』『フィジカルアセスメント』『バイタルサインの測定』『オムツ交換』『体位変換』の技術演習を行いました。看護、介護に共通する技術は合同で演習しました。 4月14日は『吸引』『尿道留置カテーテルの挿入方法と取り扱い』『採血』『ルート確保』について演習を行いました。各種シミュレーターを用いて演習し、実際に患者さんに実施する際のイメージを膨らませていたようです。 |