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『春うららコンサート』を開催しました

2007.04.27

4月5日木曜、月例ロビーコンサートを行ないました。『春うららコンサート』と題されたこの日のプログラムは、ピアノ伴奏にのせて歌う本格的な声楽。会場となった外来受付ロビーには60名を超える患者さまとご家族が来場し、美しい演奏と歌声に聴き入りました。

本格的な歌声でロビーがコンサートホールに出演は、ともに音楽大学などで専門的に学んだ、声楽担当の中尾紘子さんとピアノ担当の佐藤和華さん。

中尾さんのおばあさまは西円山病院に入院されており、月例ロビーコンサートに患者さまのご家族が出演するのは初めてのこと。中尾さんのお母さまが病院スタッフに出演を持ちかけ、それを聞いた中尾さんが、高校時代から音楽を通して親交のつづく佐藤さんに呼びかけたことで実現しました。

『さくら』『浜辺の歌』『花』といった春の歌と、声楽曲として多く歌われるシューベルト『野ばら』やオペラの一節などが歌われ、張りのある歌声が会場中を包みました。また、ピアノソロやデュエットもあり、最後はバッハのカンタータの連弾が演奏され、あたたかい雰囲気のうちにコンサートを終えました。

ベッドからお孫さんを見つめる患者さま中尾さん、佐藤さんはともに慰問演奏への意欲を持ち、中尾さんはこれまでにも各地の施設で活動を行ってきました。

中尾さんは「私たちの演奏が、みなさんに楽しんでいただけたなら嬉しいです。私の歌を聴きたいと言ってくれていた祖母のためにも、出演できて本当によかった」と話し、佐藤さんもうなずきます。

月例ロビーコンサートは、患者さまの豊かな入院生活と、患者さまとご家族が一緒に楽しめる時間の提供を目的に、病院全体の取り組みとして行われています。

デュエットやピアノの連弾もありましたコンサートの企画を担当しているリハビリテーション部の伊藤隆部長は「ご家族の出演があったことは、患者さま、ご家族のみなさまにとって、月例コンサートが大切な時間であり、また、コンサートに対する期待の高まっていることの現れだと思います。これからも病院全体で盛り上げていきたい」と話します。