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リハビリテーション部

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概要
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教育関連
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地域で活躍するリハビリスタッフ
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リハビリスタッフ集合写真

 当院は予防期、(亜)急性期、回復期、生活期、介護期、終末期と多様な病棟構成となっており、幅広いリハビリテーション医療を提供する多機能慢性期病院です。
 患者さん一人ひとりの症状や病態に合わせ・寄り添ったプログラムを立案し、スタッフ全員が病院理念である「親切・丁寧・敬愛」を心掛け、患者さんやご家族が「大切にしていたこと」、「これから大切にしていきたいこと」に寄り添い支援しています。

Pointリハビリテーション部のポイント

スケールメリット

Point01
スケールメリット

 リハビリテーション部スタッフの構成は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、レクワーカー、音楽療法士、健康運動指導士となっており、2023年度からは総勢200名を超す大所帯となりました。特に言語聴覚士は道内でも最大規模の40名を超えるスタッフが在籍し、嚥下造影検査(VF)は100件/年を超える実績があり、患者さんの摂食・嚥下機能の改善へ積極的に支援しています。
 またスケールメリットを生かし、全国における災害派遣ボランティアや北海道・札幌市における地域リハビリテーション医療へ貢献しています。

Point02
多様な病棟構成

 当院では神経内科病棟や一般内科病棟(がんのリハビリテーション等)、回復期リハビリテーション病棟や訪問リハビリテーション等、介護医療院といった多様なリハビリテーションを展開しており、入職後、誰でも様々な経験を得ることができます。
 患者さんの疾患・病期によってリハビリテーションスタッフに求められることも異なります。例えば作業療法士であれば退院支援を進める場合は日常生活動作の確立や職業訓練、療養が目的であれば生活全体の活性化させる視点での訓練、終末期であれば意思表出のためのデバイス調整やQOLに比重をおいた訓練という風に変化します。
 特性の異なる病棟を経験していく事で、どのような病態の患者さんにも必要なリハビリテーションを提供していくことができるゼネラリストの育成が可能となっています。
配置異動については、毎年実施する役職者との定期面談を通して本人の希望を確認し、異動を決定しています。

多様な病棟構成

自己啓発援助制度

Point03
自己啓発援助制度

 毎年部門内で人選をしたうえで、研究発表や資格取得のための自己啓発へかかる費用や時間を病院が負担しております。
 また大学院へ進学したい希望のある方に対しては国内留学制度を適用し、勤務扱いとして大学院へ通学できる制度を有しています。

回復期病棟でのリハビリテーション

 回復期リハビリテーション病棟(リハビリテーションセンター)では脳血管疾患、運動器疾患、廃用症候群、心疾患を罹患し、在宅復帰を目指す患者さんに対して集中的なリハビリテーションを提供しています。理学療法士,作業療法士,言語聴覚士が専従配置され、365日のリハビリテーションを提供しています。
 当病棟において「医療とはチームで実践するもの」ということが暗黙知化され,日々の臨床業務が行われています。一方で、チーム医療を実践するためには各職種の高い専門性が重要です。当院では登録・認定療法士の育成、3学会合同呼吸療法認定士や心臓リハビリテーション指導士取得に向け、事例検討や学習会を実施し専門性を高める活動を実践しています。
 また地域リハビリテーションを推進するため、若手スタッフによる患者さんの退院後ご自宅訪問や、訪問リハビリテーションと入院リハビリテーションの兼務・事例共有等、病院内だけでは経験できない支援をし、あらゆるライフステージへ対応できる人財育成を目指し運営しています。

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神経内科病棟でのリハビリテーション

 神経内科病棟(神経内科総合医療センター)では、パーキンソン病・脊髄小脳変性症などといった神経難病と呼ばれる疾患を罹患した患者さんが入院されており、理学療法士、作業療法士、言語療法士でリハビリテーションを提供しています。神経筋疾患における認定理学療法士や作業療法士、呼吸療法認定士の資格を有したスタッフも在籍しています。また、診療では他職種とチーム医療を推進しながら症状に応じた専門性の高いリハビリテーションを提供しています。
 入院期間中は365日体制の集中的なリハビリテーションを提供し,退院先で必要とされる日常生活動作が獲得できるようアプローチします。進行が予測される神経難病に対しては、カフアシスト(肺炎の誘因になる気道内分泌物の排出を助ける機器)を併用した呼吸リハを積極的に行い、呼吸器合併症の予防に取り組みます。また吊り下げ式免荷装置は、トレッドミルを組み合わせることでパーキンソン病における歩行能力改善に貢献します。

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カフアシスト

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吊り下げ式免荷装置とトレッドミル

 生活期では、転倒予防や機能維持のための生活の工夫を支援するとともに退院後も継続したリハビリテーションが再現できるよう入院中にセルフケア方法の指導をすすめます。また必要に応じて外来リハビリテーションや訪問リハビリテーションに繋げ、機能回復や生活状況の確認を行い患者様の個別のニーズにお応えできるよう努めております。

一般内科・病棟でのリハビリテーション

 一般内科病棟は在宅で状態悪化された患者さんや急性期病院の治療は終えたものの治療の継続が必要な患者さんが入院されています。全ての病棟にセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)を専従配置し、機能障害の改善ならびに生活の質向上を目指すべく、患者さんに合わせた個別リハビリを行います。また、健康運動指導士・音楽療法士・レクリエーションワーカーが入院生活の活性化を目的に集える場や時間を提供し、楽しみや生きがい作りの支援を行います。
 在宅復帰を目指す患者さんには生活自立度を上げることを目標に退院支援を行い、入院期間が長期となる患者さんには生活リズムに合わせ楽しみながら身体や心が動かせるよう行います。重症度の高い患者さんには寝たきりの状態を減らし、変形拘縮等の廃用症候群の予防や少しでも口から食べるための支援、安楽な呼吸介助や不動による苦痛の軽減など、最期までご本人の尊厳を守り、ご家族の想いを大切にしています。

健康運動指導士による集団体操

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重症度が高い患者さんの病棟内リハビリ

訪問でのリハビリテーション

訪問リハビリテーションは利用される方のご自宅などお住まいの場所にスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が訪問してリハビリテーションを提供しています。
「運動機会を増やしたい」、「庭仕事がしたい」、「今の体の状態にあった家事のやり方を身につけたい」、「地域の集まりに出かけられるようになりたい」、「歩いて買い物にいけるようになりたい」、「むせずに安心してごはんを食べたい」、「話す練習をしてもう少しスラスラしゃべりたい。会話を楽しみたい」などなど、利用者おひとりおひとりの暮らしの中での“したい”に対してスタッフの専門性を発揮したサポートを行います。

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介護医療院でのリハビリテーション

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 介護医療院は60床となっており、病態の安定した脳血管疾患や運動器疾患、認知症疾患を有した方が入所しています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士各1名が、一人ひとりにあった生活支援を検討しながら人生の楽しみや生きがいが感じられる生活リハビリテーションを提供します。
 リハビリテーションスタッフは、入所者本人や家族が望む生活の実現にむけて主体的に選択・活動できる事を大切にしています。たとえば食欲が低下している方でも、音楽を聴きコーヒーの香りの中で集いを楽しむことで、摂食意欲が湧いてきたり、離床に拒否的な方でも「この映画が見たい」と意思があると何時間も座位保持ができることがあります。こうした入居者の希望や生活軸、気持ちを最大限考慮しながら、日常生活に入り込んでリハビリテーション評価や治療的介入を行いながら生活改善を目指します。
 また、リハビリテーションスタッフは介護・看護スタッフと共に生活場面に介入し、評価内容の伝達・動作指導を行い、入居者の最大能力を発揮できる介助が生活に定着することを目指しています。
 最近では地域との交流促進に向けて、入所者やスタッフが地域との繋がりを持っていくことができるよう町内会清掃活動への参加などをはじめています。

Education教育関連

リハビリ部の教育体制

Community support activities地域で活躍するリハビリスタッフ

 札幌西円山病院リハビリテーション部ではリハビリ健診の開催、認知症カフェの参加、近隣地域の自助サロンへの参加等を通じて地域の皆さんの健康増進にむけて支援を行っています。リハビリテーションスタッフの活動の場は院内だけではなく、地域へと拡大しています。